目次Contents
「イライラが止まらない」とは?
気が立っているときや攻撃的な気持ちになることを「イライラする」と言いますよね。そもそもこの「イライラ」とはどういう意味なのでしょうか。はじめに、「イライラ」の意味や語源について少し紹介しましょう。
「イライラ」の意味
「イライラ」とは、「思い通りにならなかったり、不快なことがあったりすることで気持ちがたかぶるさま」を表します。漢字では「苛々」や「苛苛」と表記しますね。他にも、「日の光が強く照り付けるようす」や「トゲが刺さるさま」をさすことも。実は、「イライラ」のもともとの由来は、この植物のトゲから来ているのだそう。
トゲのある植物を「刺草(いらくさ)」と呼んだことから、現在で最もよく用いられる、腹立たしいときの「イライラ」が生まれたとされています。
「イライラ」の英語表現
ちなみに、「イライラが止まらない」ことを英語ではどのように伝えるか知っていますか? 例えば、「イライラしてる!」とはっきり意思表示したいときは、「I’m annoyed」と言ってみましょう。「annoy」は「イライラさせる」「苛立たせる」などの意味があります。
「イライラが止まらない」原因には何が考えられる?
次に、実際に「イライラが止まらない」原因について考えていきましょう。原因はひとつだけでなく、さまざまな要因が複雑に絡み合っている場合もあり、人によって様々なケースが考えられるます。そのため、自分の状況を冷静に振り返ってみる必要があるでしょう。
1:ホルモンバランスが乱れている
体内の働きが「イライラが止まらない」原因である場合もあります。例えば、ホルモンバランスが乱れていると「イライラ」してしまいがちです。ホルモンバランスが乱れる原因としては、PMSなどが挙げられるでしょうか。
PMSとは月経前症候群のことで、PMSになるとホルモンの影響で自律神経が乱れやすくなるのです。その結果、感情の起伏が不安定になります。
2:不満に思うことが蓄積されている
仕事が順調にいかないことや、子どもの子育てが忙しい、うまくいかないなど不満に思うことが蓄積されていると「イライラが止まらない」状態になりがちです。不満に思っていることの問題が解消されない限り、「イライラ」を止めることは難しいかもしれませんね。
3:「セロトニン」が不足している
「セロトニン」という物質を知っていますか? 「セロトニン」は別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、人のネガティブな気持ちやイライラを軽減してくれるという効果があります。食生活や生活習慣が乱れると、この「セロトニン」が活性化されず、「イライラが止まらない」状態になりやすくなってしまうのです。
「イライラが止まらない」人の特徴とは?
「イライラが止まらない」のは、環境的な問題や体内の問題などが複合的になっていることが原因だと理解できたのではないでしょうか。また、「イライラが止まらない」のは、それだけではなく自身の性格的な部分も関係があることもあります。
そこで、続いては「イライラ」しやすい人に当てはまりがちな特徴について見ていきましょう。
1:人に頼るのが苦手
人に頼ることが苦手で、何でも自分でこなそうと思っている人は、「イライラが止まらない」状態に陥りやすいです。あれもしなきゃこれもしなきゃという余裕のない状態になってしまうため、些細な失敗で「イライラ」してしまうことも。
2:完璧主義
完璧主義の傾向にある人も「イライラが止まらない」状態になりやすいといえるでしょう。完璧を求めてしまうため、神経質になりがちなところがあるのです。スルーできないモヤモヤが溜まってストレスとなり、「イライラ」してしまうのではないでしょうか。
3:疲れている
「イライラが止まらない」人は、身体的にも精神的にも疲労している人が多いです。疲れていると、何かを考えたり、動いたりするのも億劫ですよね。そんなときに頼みごとをされたりすると、気が立って余計に「イライラ」してしまいます。
「イライラが止まらない」ときの対処法とは?
1:「セロトニン」を増やす
「イライラが止まらない」原因として、「セロトニン」が不足していることを取りあげました。では、「セロトニン」を増やすためにはどうしたら良いのでしょうか。実は、食生活や生活習慣を正す意識をすることで、簡単に増やして活性化させることができるのです。
まずは、早起きを心がけましょう。朝日を浴びることで、体内の「セロトニン」が活性化されます。次に食事です。朝ごはんを抜きがちな人も多いかと思いますが、朝ごはんをよく噛んで食べることで「セロトニン」の分泌が促進されるのだとか。
早寝早起きで生活習慣を整えつつ、しっかり朝ごはんを食べる時間を確保でき、しかも「イライラ」を抑えることができてしまうのです!
2:しっかり休息をとる
睡眠不足や食生活の乱れは、「イライラが止まらない」原因に直結します。仕事が忙しくて休めない…。という人もいらっしゃるかもしれませんが、「イライラ」した状態では、仕事のパフォーマンスも効率も上がりません。
一旦仕事のことは忘れて、しっかりと休息をとってみましょう。思い切って休息をとってリフレッシュすることで、それまで煮詰まっていた事案や問題が、すんなりうまくいくなんてこともあるかもしれませんよ。
3:親しい人と会話を楽しむ
「イライラが止まらない」ときは、自分の中のモヤモヤが解消されていない状態でもあります。家族や友人、恋人など親しい間柄の人に話を聞いてもらったり、アドバイスをしてもらったりすることでそのモヤモヤが晴れるのではないでしょうか。
また、会話を通して笑ったり、一時的にでも嫌なことから離れたりすることで、リフレッシュ効果も期待できます。
最後に
「イライラが止まらない」状態はなかなかつらいものですが、どうすることもできない場合も多いですよね。たまにはケーキを買ってみたり、ショッピングを楽しんだりなど、自分を甘やかしてあげることも大切です。自分の気持ちをうまくコントロールしながら、正しい生活習慣が送れるように心がけてみてくださいね。
TOP画像/(c)Shutterstock.com