【目次】
・【温活とは】知っておくべきポイントをおさらい
・【温活習慣】日常に取り入れたいこと
・【温活グッズ】皮膚から感じる冷えをブロック
・【食べ物・飲み物】身体の内側に温活アプローチ
【温活とは】知っておくべきポイントをおさらい
【1】温活で大切なこと
男性と比べて熱をつくりだす筋肉量が少ないため、冷えやすい女性。
温活とは「体温を上げるための習慣を続けること」と言われていますが、それは、身体の中心部の温度「深部体温」を、外部環境に影響されにくくするための対策です。
身体を冷えにくくするためには皮膚を温めることも大切ですが、身体の内側を温めることもとても大切。
【2】最も温めておきたい部分
教えてくれたのは… 大木さと子さん
(国際中医薬膳師)
女性にとって大敵なのは、お腹~腰まわりの冷えです。お腹に集中している内臓の働きが、冷えによって弱ることは何よりも防ぎたいもの。食べる物や飲む物のほか、特に秋冬は気温からの影響もカバーすることが必要です。
【3】“3つの首”の冷えにも注意
「首」「手首」「足首」の3つの首。皮膚が薄く外部環境の影響を受けやすいため、冷えやすい部位です。ここを温めることも意識しましょう。
【4】妊活にも大切な温活
教えてくれたのは… 杉山力一先生
(医学博士。杉山産婦人科グループ3院の理事長)
妊娠しやすい体づくりに必要なのは、新陳代謝を高めること。全身の血流改善が活性化し、卵巣に必要な栄養を届けて、卵巣を良い状態に維持すると言われています。また、新陳代謝が上がって血液循環が安定すると、排卵ののちに子宮内膜が着床に近づき、妊活の成果が出やすくなるのです。
新陳代謝をアップするための温活習慣や運動は、妊活中に感じやすい不安やイライラなどのストレスを解消しやすくなり、気持ちが明るく前向きに。
【5】温活しても冷えが改善されない
「いろいろな温活法を試してみても、カラダの冷えがなかなか改善されず長期化している場合は、骨盤のゆがみによって血液循環が不安定になり、内臓の機能が低下しているサインかもしれません」(杉山力一先生)
骨盤のゆがみは自分で判断することが難しく、自覚症状がないケースも少なくありません。もしも「冷えが改善されない」ことが気になる場合は、骨盤の歪みを整えるストレッチをしてみるのもおすすめです。
【温活習慣】日常に取り入れたいこと
【1】腸を温める習慣
腸を目覚めさせるために大切なのが朝食。時間がない場合は味噌汁だけでもOKです。野菜たっぷり+発酵食品の味噌+温かい汁物は、必要な食物繊維や栄養も補給できるうえ“腸温活”にもぴったり。
【2】生理時にもおすすめの習慣
「いつもよりもホルモンバランス・自律神経が乱れやすくなる生理期間。体温を一定に保つ働きがある自律神経は、生理期間の乱れによって体温調節が不安定になり、カラダが長時間冷えることも。
“カラダの冷え”により血液のめぐりが不安定になり、痛みの原因となるプロスタグランジンが骨盤の内部で滞ってしまうので、このトラブルばかりではなくむくみや痛みが並行して起こりやすくなります。
冷たい飲み物を避けたいときにおすすめなのは、白湯にスパイスをブレンドした『スパイス白湯』。白湯を飲むよりも保温・温感作用が高まり、生理時の下腹部の痛みや頭痛・カラダのこわばりを穏やかに解きほぐす効果も期待できます。
≪白湯におすすめのスパイス≫
・シナモン→血行を促進し、各臓器の機能を高める
・クミン→胃腸のはたらきを整え、生理期間に感じやすいむかむかや不快感を緩和する
・サフラン→妊活や生理期間を穏やかに過ごすため、世界各国の女性が愛用し、眠りの質を高める効果も期待できる
カラダの内側からも自分自身をいたわる意識をもちましょう」(杉山力一先生)
イライラ解消!! つらい生理週間を穏やかに過ごすための方法は…
■おうちでできる温活メソッド2選
女性のデリケートなカラダとココロをリラックスさせ、カラダの冷え・めぐりの悪さを癒す温活メソッドをチェック!
【3】カイロで温活
カイロを活用する際は、おへそを覆うように貼るのがおすすめ。お腹から上半身~下半身に向かってくまなく温熱が伝わり、冷えによる子宮や骨盤への負担を軽減したり予防できます。
【4】足湯
リンパ腺やツボが集中している足の裏。足湯温活を習慣にしていると、下半身から上半身がじわじわと温まり、保温を体感することで気持ちも安定します。アロマを垂らすのもおすすめ。
妊活のために今おうちでできること! ヨガ・アロマ・温活の方法
■新陳代謝のアップを目指す運動3選
新陳代謝を上げる手軽で効果的な運動は、体温が上がったり筋肉量が増えていくため、女性に多いカラダの冷えの緩和や予防につながります。
運動でカラダを適度に動かすことで、ストレスや不安の原因となる自律神経やホルモンバランスの乱れなどを改善させる効果が期待できます。
運動は継続が大切。運動が苦手な女性でも継続しやすいおすすめの運動3つを紹介!
【5】ウォーキング
第二の心臓ともよばれているふくらはぎの血液循環を活性化し、下半身のボディメイクや筋肉量の増加に役立つウォーキング。ふくらはぎが刺激されると、全身の温活につながりやすくなります。
【6】ストレッチ
入浴後やウォーキング後など、カラダが温まっている状態で10分程度行うと、血行促進や筋肉のこわばりをほぐして疲労を回復する効果が高まると言われているストレッチ。冷えが改善されにくい人は、骨盤のゆがみにアプローチするストレッチがおすすめです。
【7】ヨガ
カラダ全体の筋肉を無理なく動かし、新鮮な酸素を体内に取り込むことで、細胞のアンチエイジングにも役立つと言われているヨガ。自律神経やホルモンバランスの安定化にも効果が期待できます。
【温活グッズ】皮膚から感じる冷えをブロック
【1】“3つの首”をあたためるアイテム
▲コジット|OLさんのおウチタイム温美活plus
ゲルマニウム+トルマリン+もぐさ配合生地と、同厚のポリエステル綿より約1.4倍暖かい「シンサレート」使用。集中的にしっかり温めます。写真左から、足首にも使える『テクビウォーマー』。首も肩もあたためる『クビカタウォーマー』。芯からあたたまる『オナカウォーマー』。
【2】2つの首をあたためるアイテム
▲el:ment×naomi ito|肌側シルクが心地よい ふんわりのびやかはらまきの会(フェリシモ)
グーンと伸びて締め付けすぎない、女性にやさしい腹巻。肌側がシルクになっていて、ネックウォーマーとしても使えます。
※毎月1回、3種類の中から1種類ずつお届け。全3回。
【3】靴下の“レイヤード”に
▲el:ment×naomi ito|毎日はきたい! 足先ふわりで心地よい シルク100%インナー靴下の会(フェリシモ)
靴下を重ねばきできるインナーソックス。重ねたときにチラ見せできるインナーカラーがおしゃれ。上質シルクが心地いい。
※毎月1回、7種類中の1種をローテーションでお届け。
■頼りになる温活パンツ2選
【写真:1】ピュビケア|まろやか腹巻きパンツ
遠赤外線が練りこまれ、汗の蒸散作用があってムレにくいパンツ。冬に着る海上自衛隊のウェットスーツのインナーとして、極寒の男たちを温める素材を採用しています。
≪美容のプロのレビュー≫
「自分の体温の輻射熱を利用して持続的に温めてくれ、汗ムレもなく快適」(美容家:深澤亜希さん)
【写真:2】masyome|玄米カイロ おなか用
電子レンジで温めて繰り返し使える冷え対策グッズ。玄米に含まれる水分が蒸気となって放出し、体をじんわり温めます。
≪美容のプロのレビュー≫
「レンジで2分チンして使う玄米カイロを愛用。手軽なうえ、高温になりすぎないのに奥までじんわり温められるのが魅力。繰り返し使えるのもエコ!」(スタイリスト:川上さやかさん)
【写真:3】ラサンテ|無縫製 3次元シルクパンツ 3分丈
高級な絹紡糸で編んだしなやかな肌触り。伸縮性バツグンで締めつけない、女性用フリーサイズ。保温性が高いのに蒸れないので、季節問わず使えます。
≪美容のプロのレビュー≫
「冷えはブスのもとにも! おなかも覆うシルク素材のパンツは保温性抜群。継ぎ目がないのでフィット感もいい感じ」(ヘア&メイクアップアーティスト:小田切ヒロさん)
【7】まるで足湯のようなあたたかさ
▲山忠|健康足首ウォーマー
優しいシルクと遠赤外線糸の二重構造で、しっかりした暖かさが持続。足首だけをカバーするので、熱くなりすぎたり蒸れたりしにくいのもレッグウォーマーの魅力。
【食べ物・飲み物】身体の内側に温活アプローチ
【1】体を温める食べ物
普段の体調管理にも美容にも「冷え」は大敵。温活におすすめの体を温める食材とは?
▲辛味食材
ショウガやネギ・シソなど、薬味に使われている辛味食材。発汗作用を促します。ただし、唐辛子などの香辛料は食べすぎると胃に負担をかけてしまうので注意しましょう。
▲料理に使いやすい食材
にんじん・かぼちゃ・玉ねぎ・にんにく・ニラ・牛肉・アジ・海老など。ほかに、キムチや味噌などの発酵食品にも体を温める性質があります。
【2】アーユルヴェーダ秘伝の飲み物
▲サンフード|オーガニック ゴールデンミルク スーパーブレンド(写真:6)
ポリフェノール「クルクミン」を豊富に含むターメリック。牛乳にジンジャーとターメリックを混ぜた「ゴールデンミルク」にブラックペッパーや、ボスウェリアなどのハーブ&スパイスをブレンドしました。スパイシーな風味を感じるスイートな味わいです。
≪美容のプロのレビュー≫
「天然の抗生物質と呼ばれるターメリックや生姜のブレンド。コレをアーモンドミルクで割り、マヌカハニーを少し入れてゴールデンラテに。ポカポカして風邪予防にも」(ビューティ系PR:新井ミホさん)
【3】アーユルヴェーダに基づいたハーブティー
▲Link Natural|サマハンティー
コリアンダー・生姜・黒胡椒・クミンなどのスパイスとハーブをブレンド。お湯にサっと溶け、ほんのり甘味がありながらぴりっとした新感覚の味わいです。一口飲んだ瞬間体がじわじわあたたまるハーブティー。ミルクや紅茶に入れるのもおすすめです。着色料・香料・保存料・カフェインフリー。
≪レビュー≫
「久々のヒット! ミルクや豆乳を入れて飲んでも美味しい」(ビューティフルライフオーガナイザー:伊藤江梨さん)
TOP画像/(c)Shutterstock.com