徐々に気温も下がって、上着も活躍するこの頃。気づいたら足先が冷えている、お尻が冷たい! なんてことありませんか? 冷えは代謝不良のほか、生理不順や生理痛、食欲不振、頭痛、便秘、倦怠感などの原因になることも。早めに体の温めポイントを押さえて、不調を予防しましょう!
まずはとにかく「お腹」を冷やさないこと!
お腹や腰が出るようなファッションは、夏でおしまい! お腹~腰回りの冷えはまさに女性の大敵。お腹の内側には、ご存知の通り様々な臓器が集中しています。この内臓の働きが冷えによって弱ることは何よりも防ぎたいもの。食べるもの・飲むものの温度も非常に重要ですが、秋冬の気温においては、外側からもカバーすることが必要です。
ここを温めることは全身の体温、代謝に影響します。腹巻をせずとも、ボトムまでしっかり入る温かいインナーを着る、腰にカイロを貼る、デスクワークの際はブランケットを腰に巻く、などでも対応を。
3つの「首」に注意
よく言われる3つの首、「首」「手首」「足首」。衣服の隙間から冷気が入りやすいことと、太い動脈が表面に近く、さらによく動かす部位で皮膚が薄いことも理由として挙げられます。特に首元は風邪予防としても意識したいもの。漢方では「風邪=風の邪気」は、首の後ろから侵入するとされています。風邪を引き始めると、首の後ろにぶるっと悪寒が走りますよね。それはまさに風の邪気が入ろうとしている証拠! 「葛根湯」などで早めに体を温めて対処を。
生足にパンプスはダメ! 足首~足を温めて
一番冷えを感じやすいのが足。血流が行き渡りにくい上に水分も溜まりやすく、気温も人の体も低いところほど冷えやすいため、冷たくなりやすいんです。素足にパンプスなんてもってのほか! 秋冬は素肌を出さない工夫を。長時間外出するときは、足用カイロや、貼るカイロをパンツの裾の内側に貼るなどして対処を。足の冷えは、脚全体のむくみや倦怠感にも繋がります。
体を温めれば、ダイエットの効率もアップ! 温活は女性には必須と心得ましょう。
大木さと子
国際中医薬膳師・漢方アドバイザー。日本中医学院(旧・国立北京中医薬学大学日本校)卒。普段はメーカー勤務、よく食べよく飲むOL。ふだんメシをアップするinstagramにて、薬膳の情報も発信中。