【目次】
・【基本のキ】美肌のために大切なこと
・【NG行為】すっぴん美肌を遠ざけないで!
・【美肌対策】美容のプロが伝えたいこと
・【ニキビ肌女子】読モが実践したこと
・【食べ物・飲み物】でインナーケア
【基本のキ】美肌のために大切なこと
【1】やっぱり大切なのは保湿
教えてくれたのは… 増富健吉先生
[国立がん研究センター研究所 がん幹細胞研究分野分野長。専門は分子腫瘍学・RNA生物学・内科学]
皮膚にとって最も大切なことは、「潤いのある肌」を保つこと。皮膚にとっての全ての基本は、乾燥肌を防ぐことです。
専門的に見る潤い肌に必要なこと
・角質細胞間脂質
・皮脂
・天然保湿因子(低分子アミノ酸や塩類)
潤いのある肌のためには『脂』による保湿が大切。肌が潤っていることでかゆみを抑えられ、ひっかき傷など肌への刺激を回避できます。
【2】“肌荒れ”の一番の原因
教えてくれたのは… 渋谷友香先生
[美容外科・美容皮膚科『表参道スキンクリニック』の名古屋院 院長と表参道院 医師を兼任]
荒れやすい肌への対策
スキンケアが足りていない肌はバリア機能が低下し、肌荒れが発生・悪化しやすい状態。何より大切で、肌荒れ予防にも対策にも有効なのは「保湿」です。乾燥を防いで肌のバリア機能を向上させつつ、花粉が肌に直接触れないようしっかりベースメイクすることもおすすめ。
【3】外部刺激から肌を守る
特に炎症がある肌は、花粉以外にもハウスダスト・紫外線・PM2.5や黄砂など「外部刺激」に過敏に反応します。肌に合う日焼け止めを欠かさずつけて、肌を守りましょう。
【4】“肌老け”の一番の原因
教えてくれたのは… 山屋雅美先生
[美容皮膚科タカミクリニック シミ外来・美肌育成外来勤務。シミ・しわ・たるみなど、エイジング治療のプロフェッショナル]
肌老けの最大の原因は「紫外線」です。ほか、肌の乾燥やバリア機能の低下を引き起こす冷暖房。保湿不足を招く手薄なスキンケア。寝不足やストレスなどによる免疫力低下が、肌老けを加速させる要因になります。
肌老けの段階
・初期(乾燥)… 表面は潤って見えるが、インナードライの状態。この状態が続くと、肌の乾燥が進む。
・中期(くすみ)… 肌の新陳代謝が低下。メラニン排出の滞りや健全な肌細胞生成が妨げられている状態。
・後期(小じわ)… 外部刺激による肌内部へのダメージにより角質層の潤いが不足。肌の弾力・柔軟性が失われている状態。
【5】突然肌が荒れてしまった!
教えてくれたのは… 田口早桐先生
[産婦人科専門医・生殖医療専門医。オークなんばレディースクリニック 院長]
肌荒れの状態はさまざまですが、病理学的に言うとその原因は「乾燥」か「炎症」のいずれかによって起こっているものです。いわゆる赤み・ブツブツ・湿疹などは「乾燥」が原因と言えるでしょう。一方で、熱をもったり腫れたりしているときは、肌が炎症を起こしている状態。ニキビやヒリヒリするときは「炎症」が原因と言えます。
突然の肌荒れ対策:乾燥
肌荒れの原因として「乾燥」が考えられる場合は保湿を。一家に一台あるとオールマイティに使えるのが『ワセリン』です。いろいろな成分を含まないので、肌にやさしくたっぷり保湿してくれます。
突然の肌荒れ対策:炎症
「炎症」による肌荒れの場合には、ステロイド成分が有効です。一時的に症状をおさえるのであれば、即効性が期待できます。ただし、使用し続けることは肌にあまりよくありません。
【医師監修】赤み、ブツブツ、ヒリヒリ… 私たちを悩ませる肌荒れやニキビの原因は?
【6】日常で心がけるべきこと
コラーゲンを食べるといい?
「“夜に食べたコラーゲンで翌日のお肌がプルプル”… 一晩で実感できるくらいのコラーゲンに置き換わるほど、人間の体は効率的にはできていません」(国立がん研究センター研究所:増富先生)
「お肌プルプル」を医学的合理性をもって実現させるためには、どうすればいいのでしょうか?
お肌プルプルのための習慣
・高タンパク低カロリーの食事を心がける
・運動をする
・睡眠をとる
・肌に直接塗るため、それなりの効果が期待できる“化粧品”でしっかりスキンケアをする
【NG行為】すっぴん美肌を遠ざけないで!
肌荒れを起こしやすい食べ物
「脂っぽいものや刺激物系の食べ物は、皮脂の分泌を増やして肌のバランスを崩れやすくするため、肌荒れやニキビの原因に。なかには、数の子やイクラなどの魚卵系を食べすぎると、ニキビができてしまうという人もいます」(オークなんばレディースクリニック院長:田口先生)
【美肌対策】美容のプロが伝えたいこと
【1】日焼け止めの選び方
\教えてくれたのは…/
▲ヘア&メイクアップアーティスト:小田切ヒロさん
▲美容エディター:大塚真里さん
日焼け止めの選び方について
大塚「シミ・シワ・たるみ… と、あらゆる老化の引き金になる紫外線は徹底してカットすべき!」
小田切「これは僕も同意。UVケアなくして美肌ナシ、だからね」
大塚「SPFはある程度高いに越したことはないと思うけれど、いちばん大事なのは自分が気持ちよく使えるかどうか。使い続けるために、愛せるテクスチャーを選ぶことがおすすめです」
小田切「フェイスラインや首まで忘れずにしっかり塗ってね! 残ったものは手の甲に!」
【2】角質除去で肌が生まれ変わる
保湿だけのスキンケアでは足りないって本当ですか?
乾燥したときにやるべきこと
小田切「肌トラブルが多かった20代のころは、保湿重視の美容ばかりに頼っていて。それが、角質ケアに重点をおいて不要なものを取り去ったら、すっかり調子がよくなった」
大塚「本当に! 不要な角質をしっかり取らないことには、新しい肌は生まれないですからね」
小田切「乾燥したらまずは保湿… って大体の人が思っているけど、乾燥したら溜まった角質を取るケアをしないと。角質ってほっとくと小ジワの原因にもなりかねないんだから!」
角質ケアって?
小田切「まずはベーシックなクレンジング・洗顔を正しくやること。スキンケア効果が高いものではなく、取り去る効果があるもので」
大塚「Oggi世代はまだまだ皮脂分泌があるから、不要な皮脂は洗い落として!」
小田切「毎日の角質ケアで毛穴の汚れも取れてくるので、だんだん開きも小さくなってくるんですよ」
【3】きれいな人がやっている毎朝の習慣
「寝ている間に失われた水分を補給しながら細胞を目覚めさせる、コップ一杯の水を朝一番に。体内のめぐりがよくなって老廃物を流し、代謝のアップを促します。一日を通して水をこまめにとることでむくみが解消され、スッキリ小顔に!」(小田切さん)
【ニキビ肌女子】読モが実践したこと
【1】スキンケアで意識していること
ひどい肌荒れを克服して美肌になったのは… オッジェンヌ(Oggi専属読者モデル)大枝千鶴さん
もう肌荒れがひどくて鏡を見るのも嫌で、化粧水もしみるし何つけても治らず…。むしゃくしゃする気持ちを抑えられなくて、大泣きしながら母親に電話した時の写真です。
こんな私でも地道なスキンケアを続け、今となっては友人に「何使ってるの?」とアドバイスを求められるほどの「肌綺麗キャラ」に!
数多くの化粧品を試して、私が実際に意識したことは…
・食事やサプリメントのインナーケア:3割
・化粧品や、スキンケアメソッド:3割
・コスメや下地作り等の綺麗に見える見せ方のメソッド:3割
私が実践したことを紹介していきます。
【2】ローションパックのやり方
スキンケアの基本である化粧水。化粧水ジプシーでいろいろ試したけれど、大事なのは「何を使うか」よりも「どう使うか」。
「パシャパシャっとつけて終わり」ではなく、効果を十分に発揮させるために毎晩ローションパックをしています。
≪ローションパックのポイント≫
肌にしっかりと浸透させて、表面の細胞を水でひたひたに。その後の美容液は、肌の奥まで届くようにというイメージで。
ローションパックのやり方
1. コットンを水で濡らして軽く絞る。
2. 化粧水をコットンにしみこませる。
3. コットンを肌に貼りつけて10分ほど放置。
※裂けるタイプのコットンを愛用しています。化粧水を含ませたらコットンを裂いて肌に。化粧水もコットンもコスパ◎
肌荒れに悩んでたOggi専属読者モデルが毎夜、実践しているスキンケア
【3】ハトムギのパワー
さらに、大枝さんが取り入れたのは「ハトムギ」のインナーケア。
「漢方の生薬であるハトムギは、身体の内側から働きかけて肌の水分代謝を高めたり、余分な老廃物の排出を促す効果が期待できたりします。ターンオーバーの手助けをしてくれる、美肌ケアにおすすめの食材です。
ハトムギはそのまま食べることでハトムギの持つ栄養分を最も享受できるのではないか… と思い、私はハトムギそのものを食べています」(大枝さん)
【4】水分補給には白茶を
そして、大枝さんが愛飲しているのが「白茶(ホワイトティー)」。
▲RIMTAE|白毫銀針 プレミアム 白茶
「白茶の抗酸化作用は、緑茶の3倍以上! さらに、肌に嬉しいポリフェノール・ビタミンC・ミネラル類も豊富。
美容に良いと聞いて白茶を愛飲しています。体を冷やさないためにもホットで。手軽なインナーケアです」(大枝さん)
【食べ物・飲み物】でインナーケア
【1】レモンウォーター
教えてくれたのは… Atsushiさん
[ファッション&ライフスタイルプロデューサー。野菜ソムリエプロ/漢方養生指導士初級]
Atsushiさん自身が長年日課にしているのが、朝一番の「レモンウォーター」。寝ている間に汗をかいた体にうるおいを与え、胃腸を目覚めさせます。
レモンに含まれるビタミンCは、コラーゲンの生成をサポートするため美肌効果が期待でき、カリウムは利尿作用を促してむくみスッキリ!
レモンウォーターの作り方
1. 前の晩にレモン1個をスライス
2. レモンを絞りながら1Lの瓶に皮ごと入れる
3. ミネラルウォーターを注いで冷蔵庫で一晩冷やす
※レモンは日本産無農薬のものがおすすめです。
【2】アーモンド
教えてくれたのは… 井上浩義先生
[慶應義塾大学医学部科学教室教授。著書『食べても痩せるアーモンドのダイエット力』(小学館)好評発売中]
アーモンドのビタミンE含有量は、全食品中でもトップクラス。ビタミンEは“美肌のビタミン”としても知られていて、血行促進作用など若々しさを保つためのさまざまな作用が期待できます。ビタミンEは、美と健康に欠かせないビタミンなのです。
アーモンドの摂り方
毎日25粒のアーモンドを食べる。アーモンドミルクでもOKです。
【3】ヨーグルトで腸内環境を整える 01
腸内環境がよくないと、有害物質や腐敗物質が腸菅を通して体を巡ってしまい、肌荒れの原因に。ビフィズス菌の入ったヨーグルトと、水溶性の食物繊維が豊富な玉ねぎが一緒に摂れる「玉ねぎヨーグルト」で、腸内環境の改善を目指しましょう。
材料
・玉ねぎ:1/2個(100g)
・ヨーグルト(無糖):200g
・塩:小さじ1/2
玉ねぎヨーグルトの作り方
1. 玉ねぎを繊維に垂直の方向にスライス。
2. 30分ほど玉ねぎを置いて辛味を飛ばす。
3. 玉ねぎ・ヨーグルト・塩を混ぜ合わせる。
4. 冷蔵庫で一晩おく。
【4】ヨーグルトで腸内環境を整える 02
紫外線によるダメージから肌を守るためには、外からケアと内からケアが必要です。インナーケアとしておすすめなのは、たんぱく質やコラーゲンを摂ること。そして、腸内環境を整えることです。おすすめなのが「マシュマロヨーグルト」。
マシュマロヨーグルトの作り方
1. プレーンヨーグルト200gに、マシュマロ40~60gを加える
2. よく混ぜて6時間~1晩おく
マシュマロが水分を吸収してヨーグルトがクリーミーに。ムースのようなふわシュワ食感です。
ヨーグルトにアレを入れる!? 医師が教える、究極の美肌づくり!
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