業界内にもファン多数、人気ヘア&メイクアップアーティスト小田切ヒロさんと、本誌の美容ページを毎号手がける美容エディター大塚真里さん。自分の肌や骨格の特徴、老化のメカニズムやエイジングのサインなどを熟知した、カリスマふたりだからこそ信頼できる美容の話は、きっと、キレイになりたいと願うアラサーのみなさんの道しるべになる!
お題|アンチエイジングケアについて
アラサーと呼ばれる年代に入ったあたりから少しずつ気になり始めるお肌の老化。すぐに実践できる転ばぬ先の毎日ケアを聞きました。
老けの大敵は紫外線。自分が心地いいと思える日焼け止めと出合って…
Oggi:急がば回れ、はわかるんですが、実際に何から始めたらいいのかわからなくて…。おふたりがアラサーのときにやっていてよかったと思えるアンチエイジングケアってありますか?
大塚:私は19歳で美容に目覚めたときに、紫外線がいかに恐ろしいかを知ったんです。そこから秋冬も、家に一日こもる日も…毎日欠かさず日焼け止めだけは塗っています。シミ、シワ、たるみ…と、あらゆる老化の引き金になるので、まずは紫外線を徹底してカットすべき!
小田切:これは僕も同意。UVケアなくして美肌ナシ、だからね。
Oggi:やっぱりSPFが高いものを選ぶのがいいんでしょうか?
大塚:ある程度高いに越したことはないと思うけれど、いちばん大事なのは自分が気持ちよく使えるものを選ぶこと。テクスチャーを愛せないと使い続けるのは無理だから、自分との相性じゃないですかね。
小田切:ファンデーションとの相性も考えると尚よし! 日焼け止めってトーンアップとか肌色補整など、何かしらの補整効果があるんです。けど、肌色は日によって変わるし、不自然にトーンのアップダウンがあるとおばさんっぽく見えちゃうことも。だから、そんな失敗が少ない透明タイプとか、とにかく肌色補整しないものを、僕はオススメします!
大塚:毎日使うものだから、たくさんあっても使い切る。だから出し惜しみせずにいろんなものを試して、使い比べてみるのもいいと思います。
小田切:フェースラインや首まで忘れずにしっかり塗ってね! 残ったものは手の甲に!
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入れるのではなく取り去る。角質ケアで肌質改善も夢じゃない!?
Oggi:逆にやればよかったと後悔したことってありますか?
小田切:肌トラブルが多かった20代のころ、保湿重視の入れ込み美容ばかりに頼っていて。それがいらないものを取り去る角質ケアに重点をおくようになって、すっかり調子がよくなった、ってことがあったの。これはもっと早くやっておくべきだったなって今すごく思う。
大塚:本当に! ちゃんと不要な角質を取らないことには新しい肌は生まれないですからね。
小田切:乾燥したらまずは保湿、って大体の人が思っているけどそれは大間違い。乾燥したら角質ケアで溜まった角質を取らないと。ちなみにこの角質、ほっとくとフェースラインや口元がボケて、小ジワの原因に。Oggi世代のシワは、基本角質溜まりなんだから!
Oggi:ドキッ! ちなみに角質ケア、具体的にはどんなことを?
小田切:まずはベーシックなクレンジング・洗顔を正しくやること。スキンケア効果が高いものではなくて、取り去る効果があるもので。
大塚:Oggi世代はまだまだ皮脂分泌があるから、不要な皮脂は洗い落とさなきゃダメ。乾燥肌だから洗わないって人がいるけど、洗うとこんなに潤って、気持ちよくて、透明感が出るんだ!って、まずは実感してもらいたい。
小田切:角質を毎日取っておけば、毛穴の汚れも取れてきて、だんだん開きも小さくなってくるんですよ。
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小田切ヒロさん
LA DONNA所属。圧倒的な美容知識とオンリーワンのテクニックでビューティ界を牽引するヘア&メイクアップアーティスト。「SHISEIDOメイクアップ」カラーアーティストとして日本を担当。自身の著書は発売する度に重版が決定するなど快進撃が止まらない。
大塚真里さん
本誌でも数々のビュティー企画を担当する美容エディター。年齢を感じさせないキメ細やかな美肌は編集部でも話題。インナービューティーにも詳しく、近著『キッチンには3本のオイルがあればいい』(文藝春秋)が好評。
Oggi10月号「知ってからやれば、もっとキレイに!『美容の真実』」より
メイン画像/Shutterstock 撮影/向山裕信(vale.・人物)、金野圭介(静物) 構成/大椙麻未
再構成/Oggi.jp編集部