夏の「肌老け」の原因って? 防ぐためのケア方法
夏の肌老けの最大の原因は、「紫外線」です。なんと! 肌老化の8割は、「紫外線の影響」と言われているとのこと。さらに、肌の乾燥やバリア機能の低下を引き起こす冷房、手薄なスキンケアなど、夏は老けを招く要素が多くあります。
【老けの要素】
・紫外線…コラーゲンやエラスチンの破壊
・冷房…肌の乾燥、血行不調を招く
・手薄なケア…お手入れ不足による保湿不足
・免疫力低下…夏バテや寝不足による免疫力低下
肌老けの段階を確認!
肌老けには3つの段階があります。それぞれ、症状が異なるため、要チェック!
■初期 症状:乾燥
肌老けサインの初期段階「乾燥」。皮脂や汗で肌表面が潤って見えても、冷房環境やお手入れ不足などによりインナードライの状態に。この状態が長く続くと、肌の乾燥が進み、バリア機能低下を招きます。
■中期 症状:くすみ
乾燥の深刻化に加えて、血行不良により細胞に十分な栄養や酸素が行き届かなくなることで、肌の新陳代謝が低下している状態。メラニンの排出の滞りや健全な肌細胞生成が妨げられ、老化進行に拍車をかけます。
■後期 症状:小じわ
健全な肌細胞がつくられていないことや、紫外線の影響による肌内部のコラーゲンやエラスチンへのダメージにより、角質層の潤いが不足し、肌の弾力・柔軟性が失われ、肌老けが表面化しはじめている状態。
夏ダメージを招く「NG行動」チェックリスト
暑い夏についやりがちな行動…。もしかして、肌ダメージを招いているかも。NG行動をチェックして、今夏にやらないよう気をつけましょう。
✔︎暑さに負けて、1日中エアコンつけっぱなし
エアコンの冷気や風は、思っている以上に肌から水分を奪います。心地よさを求めて1日中冷房環境に身を置くことで「肌の砂漠化」が進行してしまいます。
✔︎ベタつく夏はさっぱりケアで乗り切る
皮脂や汗でベタつくから、いつもより長めの洗顔、化粧水だけのさっぱりケアを夏の間続けることで、水分と油分のバランスが崩れて、肌の内側は乾燥状態に陥ります。
✔︎暑さから食欲不振、さっぱり冷たいものが中心の食生活
夏は暑さや食欲不振から、肉や脂っぽいものを避け、そうめんなどさっぱりした冷たいものを食べてしまいがちですが、偏った食事により肌を栄養不足に。たんぱく質やビタミンの摂取、体を冷やさないよう温かいものを選びましょう。
✔︎少しだけの外出だし…室内だから…UVケアの認識が甘かった
近所のコンビニに行く時、家にいる時などUVケアを怠っていたなど、UVケアの認識の甘さが、老化を招く原因に。夏の間毎日積み重ねた紫外線ダメージは、確実に肌深部に影響を与えています。
冷房やさっぱりケアなど、夏にやりがち。それが肌ダメージに繋がるとは、驚きですね…。今年の夏は、いつものやりがちなNG行動をやめてみることが、「肌老け」を防ぐ近道!
初出:しごとなでしこ
教えてくれたのは…山屋雅美医師
美容皮膚科タカミクリニック シミ外来、美肌育成外来勤務。シミ、しわ、たるみなど、エイジング治療のプロフェッショナル。高い技術による施術が人気。日本皮膚科学会、日本抗加齢医学会、日本小児皮膚科学会、日本美容皮膚科学会所属。サーマクール認定医、マドンナリフト認定医。
【学歴・経歴】
2004年 埼玉医科大学卒業 東邦大学医療センター大橋病院皮膚科 勤務
2006年 三井記念病院皮膚科 勤務
2009年 東邦大学医療センター大橋病院皮膚科 勤務
2011年 タカミクリニック 勤務