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そもそも「声かけ」とは?
新入社員の役割は「おはようございます」と元気に挨拶することだと、教えられたことがあります。何事においても、第一声は大切なものです。本記事では、大切な「声かけ」について解説します。意味や重要性、言い換え表現を紹介しますね。
まずは、「声かけ」の意味について確認しましょう。声かけとは、「声をかけること。挨拶をしたり、安否を問うたりすること」または、「会合などに誘ったり、役職への就任などを打診したりすること」。これらのことから、声かけには物理的に声を相手にかけるという意味と、相手に何かの行動を促すという意味があると解釈できます。
声かけの大切さ
声かけの大切さは、職場やビジネスだけでなく、日常生活でも重要です。人間関係の中で、声かけは大きな役割を果たします。
1:職場における声かけの大切さ
職場では、声かけがないとコミュニケーションが取りづらくなり、チームワークや業務の効率性にも影響を及ぼすことがあります。
普段から「おはよう」「元気?」「ありがとう」といった声かけをするだけでも、心理的な距離感は変わるもの。話しかけられないと、「自分は必要とされているのだろうか」と不安になるかもしれませんね。声かけによって、自分を承認してくれていると感じることでしょう。
普段から声かけをしていれば、意思疎通もスムーズになり、情報の共有もしやすいものです。相手の異常も察知しやすいですし、緊張することもなく、困っていることも躊躇なく相談できます。チームワークの強化にもつながるでしょう。
2:日常生活における声かけの大切さ
日常生活においても、声かけは大きな役割を果たします。挨拶や会話を通じて、お互いの顔や名前を覚え合い、関係性を築くことができるのです。また、声かけを通じてお互いの状況や問題を共有し、困った際はお互いに助け合うこともできます。それによって地域社会の中で孤独を感じず、安心して生活することにもつながるでしょう。
今は地域における人間関係が希薄になり、「自分が住んでいる賃貸の隣の部屋に、どんな人が住んでいるのかもわからない」ということは珍しくありません。そもそもマンションの廊下ですれ違っても、声をかけることもあまりないでしょう。
最近は、「声かけ事案」として他人からの声かけを警戒する必要もあります。しかし、単身者がますます増加傾向にある中で、人とのつながりが希薄になっている現代では、意外と声かけを通じた人間関係の構築が重要になるのかもしれません。
3:声をかけられやすいことによるメリット
自分から相手に対して声かけをするのみならず、相手が自分に声かけをしやすい状況を作っておく(怖い顔ではなくリラックスした表情を保つなど)ことも大事かもしれません。
他人から声をかけられやすいと、自己開示する機会が増えます。自分の考えや感情を他人に打ち明けることで、相手との信頼関係を深めることができるわけですね。人によっては、困っていた時に誰かが「どんな感じ?」「何か困っている?」と声をかけてくれたことで、悩みを相談して解決したという経験があるのではないでしょうか。自己開示しやすくなることで、突破口が開いて物事がスムーズに動くことは珍しくないのです。
さらに、他人から声をかけられやすいと、チャンスを見つけやすいというメリットもあります。多くの人から声をかけてもらうことで、新しい人との出会いが増え、ビジネスなどのチャンスを見つけやすくなるかも。特定の分野で成功した人は多くの人と出会い、幅広い人脈を持っていることが少なくありません。
声かけの言い換え表現
声かけの言い換え表現には様々なものがありますが、ここでは2つの表現を紹介しましょう。
1:呼びかけ
「呼びかける」とは、「声をかけて相手の注意をこちらに向けさせる」または「人々に参加や協力などを要請・勧誘する」という意味です。
例文:
「英語で相手に呼びかけると、向こうはこっちを振り向いた」
「友人にもアンケート参加を呼びかけた」
2:誘う
「誘う」とは、「相手にある事をするように誘導する」こと。プライベートでもビジネスシーンでもよく使われる表現ですね。「勧誘」や「誘致」など、「誘」という漢字を用いた二字熟語も多くあります。
例文:
「友達を飲み会に誘う」
最後に
声かけは、人と人とのコミュニケーションにおいて欠かせないものです。職場や日常生活において、普段から声かけが行われることで、意思疎通がスムーズになり、情報共有や問題解決につながるわけですね。声かけ程度の人間関係でも、それがあることで自分の存在を再認識し、孤独を防ぐことにもつながります。
リモートワークが広がったことで便利になった一方で、人間関係はどうしても希薄になりがちです。そんな今こそ、シンプルな「声かけ」が重要な気がいたします。
TOP画像/(c)Shutterstock.com
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