入社スタートは好印象で! 人間関係を築く上で、第一印象はとても大切。それが、長い時間を共に過ごし一緒に仕事をする仲間であればなおさらのことです。スムーズに仕事を覚えるためにも、笑顔と好感の持てる挨拶を携え、職場のみんなに好印象を与えたいですね。
そもそも「入社挨拶」とは?
入社挨拶は、これから一緒に働く人たちに自分自身のことを知ってもらう貴重な機会。名前、大学での専攻や趣味・特技、中途採用の場合は前職の経験、そして今後の抱負や意気込みを簡潔にまとめ、最後に「よろしくお願いします」とハキハキと伝えましょう。
このように、直接入社の挨拶をできた人には挨拶メールは必要ありません。それ以外の人へ挨拶メールが必要かどうか、上司や教育係の先輩に確認しましょう。
入社挨拶のメールを送る際のマナーについて
入社挨拶のメールは、マナーをわきまえることが好印象を与える基本条件です。
1:必要な相手にはなるべく早く送る
役員や別の支店の支店長、得意先など、すぐに顔を合わせて挨拶できない人に、できれば入社当日など早いタイミングで送るようにしましょう。
2:「簡潔に、謙虚に」がポイント
ビジネスライクに、ていねいな表現を心掛け、自己紹介や期待に応えられるよう、頑張る気持ちを誠実に書きましょう。相手が読むストレスを軽減するため文章は簡潔に。
3:メールの件名や構成はわかりやすく
一目で用件がわかるというのも重要な要素です。
【入社挨拶メールの基本的な構成】
件名:入社のご挨拶 〇〇〇〇〇〇(自分のフルネーム)
宛先:関係者のみなさま/〇〇部各位/〇〇部長 (部署内に送る場合)
〇〇(部署名) 〇〇部部長(役職) 〇〇様(名前) (部署外に送る場合)
〇〇株式会社 〇〇部部長(役職) 〇〇様 (社外に送る場合)
本文
署名
【状況別】入社挨拶のメールの書き方
入社挨拶メールは、基本に忠実に書くことをおすすめします。事前にひな形を作っておくのもいいですね。
1:「はじめまして。
本日付けで入社し、〇〇部〇〇課に配属となりました〇〇と申します。
3月に〇〇大学〇〇学部を卒業いたしました。第一志望であった〇〇株式会社で、新しい挑戦ができますことを心よりうれしく思っております。
みなさまのご指導をいただきながら、1日でも早くお役に立てるよう努力してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
〇〇部
名前(フルネーム)」
志望していた会社に入社できた喜びや、大学時代の研究を生かしていきたいという前向きな気持ちを表すと好印象です。
2:「おはようございます。
本日付けで入社し、〇〇〇部〇〇課に配属となりました〇〇と申します。
出身は〇〇県です。慣れない土地ということもあり、最初は戸惑うことも多いかと思いますが、1日でも早くみなさまのお役に立てるよう頑張ります。
ご指導のほどよろしくお願いいたします。
署名」
出身地や、特技・趣味を入れると、「私と同じ」と親近感を持ってくれる先輩もいそうですね。
3:「はじめまして。
本日、〇〇部〇〇課に配属となりました〇〇〇〇〇です。
前職では総務で事務をしておりました。
不慣れなことも多いですが、1日でも早くみなさまのお役に立てるよう、努力してまいります。ご指導のほどよろしくお願いいたします。
署名」
中途採用の場合は、前職についても触れましょう。ほかにも、「〇〇関係で5年間、広報の仕事をしておりました。商品開発は未経験で、ご迷惑をおかけすることも多いと思いますが、1日でも早く戦力となれるよう頑張ります(その経験も生かしてまいりたいと思います)」などの言い方もできます。
4: 「おはようございます。
本日付で入社いたしました〇〇と申します。
経験のない業界のため不慣れなことが多く、みなさまにはご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、1日も早く一人前になれるよう、努力してまいります。
ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
署名」
前職に触れない場合の一例。経験のない業界に中途入社した場合は、そのこともきちんと伝えたほうが先輩たちも対応しやすいでしょう。
【社外向け】入社挨拶のメールの書き方を紹介
社外向けでは自己紹介の一文は避け、あくまで着任の挨拶と取引先に貢献するため尽力する旨を簡潔に伝えましょう。
1:「平素は大変お世話になっております。
初めてご連絡を差し上げます。
株式会社〇〇の〇〇と申します。
この度、4月1日付きで〇〇部に着任いたしました。
貴社はとても大切なお取引先と聞いております。
1日でも早く仕事に慣れ、貴社のお役に立てますよう誠心誠意努力してまいりますので、
ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
メールにて大変恐縮でございますが、取り急ぎまして着任の挨拶とさせていただきます。
〇〇株式会社〇〇部
名前(フルネーム)」
社外向けでは、入社すぐのことであり不慣れなことを侘び、貴社のお役に立つよう尽力する旨を伝えます。
2:「平素は大変お世話になっております。
初めてご連絡を差し上げます。
〇〇株式会社〇〇部の〇〇と申します。
この度、前任者の〇〇より、担当を引き継ぐこととなりました。
(前職では〇〇〇に従事しておりました。)
至らぬ点も多いかと思いますが、1日でも早く貴社のお役に立てますよう努力してまいります。
ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
近いうちに改めましてご挨拶に伺います。
どうぞよろしくお願いいたします。
署名」
引き継ぎの場合の例文です。
最後に
実際に会ったとき、入社の挨拶メールを送っているのといないのとでは、印象はずいぶん変わるもの。円滑な人間関係を築くためにも、必要な相手にはできれば入社初日にはメールを送るようにしたいですね。
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