目次Contents
この記事のサマリー
・「繁忙期」は、業務が立て込み、通常より仕事が忙しくなる時期を指す言葉です。
・繁忙期となる時期は業界や部署によって異なり、年末や年度末に集中する場合もあります。
・繁忙期には業務量や労働時間が増えやすく、人員配置や業務分担の見直しも重要です。
仕事をしていると、「繁忙期」という言葉をよく使いますよね。繁忙期とは、忙しい時期のことを指すと知っていても、正しい意味や具体的な時期についてはわからない人も多いかもしれません。
繁忙期は、ビジネスシーンにおいて欠かせないもの。利益にも関係しますから、正しい意味や時期を把握しておきたいですね。
この記事では「繁忙期」について見ていきます。
「繁忙期」とは?
まずは、意味から確認していきましょう。
「繁忙期」とは仕事が忙しい時期を指す
業務が立てこみ、特に忙しくなる「繁忙期」。繁忙期となる時期は、業種や業務内容によって異なります。年末や年度末に業務が集中する企業もありますよ。
繁忙期には、通常より業務量が増え、従業員の労働時間が長くなる場合があります。そのため、業務分担の見直しや一時的な人員補充、パート・アルバイトの採用など、状況に応じた対応を検討する企業もあるでしょう。
また、繁忙期は、売上や利益に影響する場合があります。経営戦略を立てる際には、自社の繁忙期を踏まえて、人員配置や在庫、予算などを計画することも大切でしょう。

繁忙期:使い方は?
ここからは、「繁忙期」という言葉の使い方について紹介します。さまざまな使い方があるので、参考にしてくださいね。
使い方はさまざま
「繁忙期」という言葉の、一般的な使い方を見ていきましょう。例文とともに紹介します。
・繁忙期を迎える/忙しい時期が始まることを表す
《例文》繁忙期を迎えるにあたり、人員配置の見直しをしなければならない
・繁忙期を乗り切る/忙しい時期を切り抜けることを表す
《例文》繁忙期をどう乗り切るか、それが問題だ
・繁忙期を避ける/忙しい時期を回避することを表す
《例文》混乱することを避けたいので、そのプロジェクトは繁忙期を避けて実施しよう
・繁忙期が終わる/忙しい時期が終わることを表す
《例文》繁忙期が終わり、さまざまな課題が浮かび上がってきた
「最盛期」「全盛期」との違い
繁忙期と似た言葉のひとつが、「最盛期(さいせいき)」です。「最盛期」は勢いがもっとも盛んな時期を表すのに対し、「繁忙期」は仕事の忙しさに焦点を置いています。忙しい時期を表したい場合は、「繁忙期」が適しているでしょう。
また、「全盛期(ぜんせいき)」は、人や組織などの勢いや活動がもっとも盛んな時期を表す言葉です。「最盛期」と近い意味で使われることもありますが、対象や文脈によってニュアンスが異なるでしょう。いずれも、忙しさそのものを表す「繁忙期」とは意味が異なりますよ。
類義語・関連語は?
ここからは、「繁忙期」と意味の近い言葉や、関連する表現を見ていきましょう。それぞれの意味やニュアンスの違いを、例文とあわせて紹介します。
「書き入れ時(かきいれどき)」
商品やサービスの売れ行きがよく、利益を得やすい時期を「書き入れ時」といいます。帳簿への書き入れが増えるほど、商売が繁盛する時期であることに由来する言葉です。繁忙期と重なる場合もありますが、「忙しさ」に焦点を置く繁忙期とはニュアンスが異なりますよ。
《例文》
・12月は書き入れ時だから、心して挑もう
なお、一般的な表記は「書き入れ時」です。「掻き入れ時」と混同しやすいため、表記を確認しておくと安心でしょう。
「儲け時(もうけどき)」
「儲け時」は、利益を得るのに適した時期を表す言葉です。繁忙期と重なる場合はありますが、忙しいことが利益を生むとは限りませんよね。そのため、繁忙期の類義語というより、関連する表現といえるでしょう。
《例文》
・年末商戦を迎え、今が儲け時だ。機会を生かせるよう準備を整えよう
「稼ぎ時(かせぎどき)」
「稼ぎ時」は、収入や利益を得るのに適した時期を意味します。儲け時とも類似する言葉といえるでしょう。
《例文》
・夏は海の家にとって稼ぎ時なのに、台風が多過ぎて困っている
繁忙期:対義語は?
ここからは、繁忙期と反対の意味を持つ言葉や、対照的な時期を表す表現を見ていきましょう。それぞれの意味と使い方を、例文とあわせて紹介します。
「閑散期(かんさんき)」
商品やサービスの注文、施設の利用などが少なく、年間を通して比較的落ち着いている時期のこと。閑散期も、業界や部署によって異なります。また、季節や学校の休暇、天候などが影響する場合もありますよ。
《例文》
・宿泊代が安いのは、閑散期だからということがわかった
「オフシーズン」
イベントや行事などが開催されない時期や、観光地などを訪れる人が少なくなる季節のことを指します。「シーズンオフ」と表現することもあるでしょう。
《例文》
・スキー場が空いていて驚いたが、よく考えると今はオフシーズンだった
繁忙期は業界により異なる
上述したように、繁忙期は業界によって異なります。ここからは、代表的な業界をいくつか取り上げ、それぞれの繁忙期について見ていきましょう。
業界別繁忙期
▷観光・レジャー・ホテル業界
繁忙期となりやすいのは、大型連休や年末年始などです。祝日と有給休暇を組み合わせて、遠出や旅行を楽しむ人が増えるため、この時期は利用客が多くなるでしょう。また、春や秋には修学旅行が実施されることもあり、繁忙期になりやすい傾向がありますよ。
▷飲食業界
飲食業界では、主に歓送迎会や忘年会、新年会のシーズンが忙しくなる傾向にあります。さらに、大型連休や行楽シーズンなども、来店客が増えることがあるようです。予約が集中する店もあるため、利用する際は早めに確認しておくと安心でしょう。
▷食品業界
繁忙期は、扱う食品によって変わります。例えば、清涼飲料水やビールなどの飲料関係では、消費量が増える夏場や、お中元・お歳暮の時期が繁忙期になることがありますよ。贈答用の食品を扱う企業も、お中元やお歳暮のシーズンは忙しくなるでしょう。スイーツ関係では、バレンタインデーやクリスマスも繁忙期になりますね。
▷アパレル業界
夏と冬にはセールが行われることが多く、サマーセールやウィンターセールの時期は忙しくなるところもあるでしょう。クリスマスや初売りの時期も、店舗によっては繁忙期となるようです。さらに、福袋を販売する店では、その準備で忙しくなることもありますよ。

繁忙期は部署によっても異なる
同じ組織であっても、所属する部署によって繁忙期は異なります。会社全体では比較的落ち着いていても、特定の部署に業務が集中することもありますよ。
例えば、経理部門が忙しくなるのは、一般的には決算時期です。決算に向けた集計や書類作成などが重なり、業務量が増えることもあるでしょう。
人事部門では、採用活動や入社手続き、新入社員研修などが重なる3月や4月に忙しくなる場合があります。労務や給与計算を担当する部門では、年末調整や賞与支給の時期に業務が集中することもあるでしょう。
広報部門は、新商品や新サービスの発表、イベントの開催などを控えた時期に忙しくなることがありますよ。
「繁忙期」に関するFAQ
ここでは、「繁忙期」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1. 「繁忙期」とはどんな意味ですか?
A. 「繁忙期」とは、業務が立て込み、通常より仕事が忙しくなる時期を指します。
Q2. 繁忙期はいつですか?
A. 繁忙期は、業界や企業、部署によって異なります。例えば観光業では大型連休や年末年始、飲食業では歓送迎会や忘年会の時期、経理部門では決算時期などが忙しくなりやすい傾向があります。
Q3. 「繁忙期」と「書き入れ時」は同じ意味ですか?
A. 完全に同じではありません。「繁忙期」は仕事が特に忙しい時期を表し、「書き入れ時」は商品やサービスの売れ行きがよく、利益を得やすい時期を指します。
最後に
この記事では、「繁忙期」という言葉について紹介しました。繁忙期は業務量が増えるため、労働時間も増えがち。健康に注意しながら乗り切りたいですね。
TOP・アイキャッチ画像/(c)Adobe Stock

塚原美彩(つかはらみさ)さん 開業社会保険労務士
2016年社会保険労務士資格を取得。趣味は日本酒酒蔵巡り。現在は独立開業し、企業の人事労務コンサル、ポジティブ心理学をベースとした研修講師として活動中。 ライター所属:京都メディアライン



