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2023.12.20

繁忙期とは仕事が忙しい時期のこと! 言葉の使い方や業界別繁忙期を紹介

「繁忙期」とは、仕事が忙しくなる時期のこと。繁忙期がいつになるかは、業界や所属の部署により異なります。この記事では、言葉の意味や使い方、類義語などを紹介します。また、業界別の繁忙期についても見ていきましょう。

「繁忙期」とは?

仕事をしていると、「繁忙期」という言葉をよく使いますよね。繁忙期とは、忙しい時期のことを指すと知っていても、正しい意味や具体的な時期についてはわからない人も多いかもしれません。

繁忙期は、ビジネスシーンにおいて欠かせないもの。利益にも関係しますから、正しい意味や時期を把握しておきたいですね。

「繁忙期」とは仕事が忙しい時期を指す

業務が立てこみ、特に忙しくなる「繁忙期」。繁忙期となる時期は、業種や業務内容によって異なりますが、年末や年度末が繁忙期という企業が多いかもしれません。

繁忙期になると、通常のままではこなせない業務量になり、従業員の労働時間が大幅に増加するということも。そのため、繁忙期のみ一時的な人員補充をする、アルバイトやパートの雇用をするなど、繁忙期を乗り切るための対応が企業に求められます。

また、繁忙期は、利益にも大きく関係します。経営戦略においては、繁忙期を見据えた上で計画を練る企業がほとんどでしょう。

パソコンと女性
(c)Adobe Stock

繁忙期:使い方は?

ここからは、「繁忙期」という言葉の使い方について紹介します。さまざまな使い方があるので、参考にしてくださいね。

使い方はさまざま

「繁忙期」という言葉の、一般的な使い方を見ていきましょう。例文とともに紹介します。

・繁忙期を迎える/忙しい時期が始まることを表す
《例文》繁忙期を迎えるにあたり、人員配置の見直しをしなければならない

・繁忙期を乗り切る/忙しい時期を切り抜けることを表す
《例文》繁忙期をどう乗り切るか、それが問題だ

・繁忙期を避ける/忙しい時期を回避することを表す
《例文》混乱することを避けたいので、そのプロジェクトは繁忙期を避けて実施しよう

・繁忙期が終わる/忙しい時期が終わることを表す
《例文》繁忙期が終わり、さまざまな課題が浮かび上がってきた

「最盛期」「全盛期」との違い

繁忙期と似た言葉に、「最盛期(さいせいき)」があります。勢いがもっとも盛んな時期を表す言葉ですが、最盛期は「忙しい」ことを意味しないため、繁忙期とは意味が異なります。忙しい時期であることを表現する場合は、繁忙期を使う方がいいでしょう。

また、「全盛期(ぜんせいき)」という言葉も、繁忙期と似ているように思いますが、この言葉の意味は最盛期とほとんど同じ。もっとも勢いがあり活発であることを指しますので、繁忙期とは異なると考えてください。

繁忙期:類義語は?

繁忙期と語形は違うけれど、意味が似ている類義語を見ていきましょう。例文とあわせて紹介します。

「書き入れ時(かきいれどき)」

商品やサービスなどの売れ行きがよく、もっとも利益の上がる時を「書き入れ時」といいます。売れ行きがいいため、帳簿の書き入れに忙しくなることから、このような表現をするようになりました。利益が上がるということは、それだけ受注が増えるということ。繁忙期の類義語と考えていいでしょう。

《例文》
・12月は書き入れ時だから、心して挑もう

なお「掻き入れ時」と書くのはNG。誤りですので、間違えないようにしてください。

「儲け時(もうけどき)」

利益が大きくなる時期のこと。利益が大きくなると、必然的に繁忙になります。繁忙期の言い換え表現の一つと考えていいでしょう。

《例文》
・残業続きだが、今が儲け時。体調管理に注意しながら乗り切ろう

「稼ぎ時(かせぎどき)」

利益が大きく上がる時期を意味する言葉。商売が繁盛していることを表します。繁忙期と同じような意味を持つと言えるでしょう。

《例文》
・夏は海の家にとって稼ぎ時なのに、台風が多過ぎて困っている

時計と車
(c)Adobe Stock

繁忙期:対義語は?

繁忙期と反対の意味を表す、対義語についても見ていきましょう。

「閑散期(かんさんき)」

商品やサービスの注文や利用などが少なく、年間を通して見ても暇な時期のこと。閑散期も業界や部署によって異なります。また、季節や学校の休み、天候が影響することも多いと考えてください。

《例文》
・宿泊代が安いのは、閑散期だからということがわかった

「オフシーズン」

イベントや行事などが開催されない時期や、観光地などに人が訪れない季節のことを指します。「シーズンオフ」と言うことも多いでしょう。

《例文》
・スキー場が空いていて驚いたが、よく考えると今はオフシーズンだった。

繁忙期は業界により異なる

上述したように、繁忙期は業界により異なります。ここからは、業界別の繁忙期について見ていきましょう。いくつかピックアップして紹介します。

業界別繁忙期

▷観光・レジャー・ホテル業界
繁忙期となるのは、大型連休や年末年始の休暇あたりです。祝日と有給休暇を組み合わせて、遠出や旅行を楽しむ人が増えるでしょう。また、春や秋などは、修学旅行を実施する学校が多く、その時期も繁忙期になりやすいと言えます。

▷飲食業界
年末年始や3月、4月などが繁忙期。3月と4月は多くの企業で歓送迎会がありますし、年末年始やクリスマスなど、忘年会や新年会が行われる時期も忙しくなります。また、観光地にある飲食店は、秋の行楽シーズンが繁忙期になることも。繁忙期は予約必須の店が増えますので、利用する側も注意したいところです。

▷食品業界
扱う食品によって変わりますが、清涼飲料水やビールなどの飲料関係は、お中元やお歳暮を送る7月や12月、ビール消費量が上がる夏場が繁忙期になるでしょう。また、贈答用の食品を扱う企業も、お中元やお歳暮の時期は忙しくなります。スイーツ関係は、バレンタインデーやクリスマスも繁忙期になりますね。

▷アパレル業界
7月と12月はボーナス支給時期であるとともに、セールの時期でもありますから、繁忙期となるところが多いでしょう。また、クリスマスや初売りの時期も、かなりの繁忙期。店によっては福袋の準備もあります。

洋服と靴
(c)Adobe Stock

繁忙期は部署によっても異なる

同じ組織であっても、所属の部署により繁忙期は異なります。たとえば、経理業務が忙しくなるのは、決算時期。本決算や仮決算の月はもちろん、四半期決算を導入している企業であれば、その都度忙しくなるでしょう。

人事採用の部署が忙しくなるのは、新入社員が入社する3月や4月。次年度の採用活動が活発化する時期でもあるため、多忙を極めるところも少なくありません。

最後に

「繁忙期」という言葉について紹介しました。業務が立てこみ、特に忙しくなる時期のことを意味する言葉ですが、繁忙期は業務量が増えるため、労働時間も増えがち。健康に注意しながら乗り切りたいですね。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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