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2023.12.24

副業とは? 兼業、ダブルワークとの違いを紹介! 副業の注意点も【専門家監修】

副業とは、本業のかたわらにする仕事のこと。副業に興味がある、副業を考えているという人も多いかもしれません。この記事では、副業のメリットや注意点、兼業との違いなどを紹介します。副業を考える際の参考にしてください。

副業とは何を指す?

会社員をしながら、すき間時間や休日にちがう仕事をする副業。副業に対する関心は高まっているとされますが、副業が何を指すのか、知っている人は少ないかもしれません。

実際に副業を考えている人は、兼業やダブルワークとの違い、注意したいことなども把握しておきたいところです。

まずは、副業とは何を指すのかを見ていきましょう。

明確な定義はない

副業には、法的な定義はありません。総務省は副業を「主な仕事以外に就いている仕事」と説明していますので、会社員などの本業があり、そのかたわらでする仕事を指すと考えていいでしょう。

本業とは、主な収入源となる職業や、その人にとって主要な仕事のことを指します。基本的には、本業の収入や仕事量の方が多いですが、副業が本業の収入を上回るということもあるでしょう。

参照:総務省 平成29年就業構造基本調査 用語の解説

職種もさまざま

副業となる職種には、さまざまなものがあります。次に挙げる仕事は、副業になりやすいでしょう。

・アルバイトやパートのかけ持ち
・自分で事業を起こす
・在宅でできる仕事
・スキルを活かして請負の仕事をする
・SNSやブログの収益化

また、金融商品に投資し、収入を得るのも副業にあたるとされています。株式や投資信託への投資は短時間で行えるため、すき間時間さえ確保できればOK。ただし、上手に資産形成や運用をするなら、相応の知識が必要になると考えてください。

パソコンを使う女性

兼業やダブルワーク、パラレルワークとの違い

ここからは、副業に似たイメージを持つ兼業やダブルワーク、パラレルワークについて紹介します。副業との違いを把握し、自分に合った仕事形態を選ぶ参考にしてくださいね。

兼業とは

兼業(けんぎょう)とは、本業以外に、他の事業や仕事を兼ねて行なうことを指します。副業と異なるのは、兼業は本業の仕事がいくつもあるという意味で使われることが多いこと。複数の仕事を本業として働くことになるため、副業のような区別はないと考えてください。

なお、兼業はパラレルワークや複業とも呼ばれており、兼業する人をパラレルワーカーと言うこともあります。

また、兼業を副業と同じような意味で使うケースもありますので、注意してください。

ダブルワークとは

収入や身分などが保障されている定まった職業を持ちながら、夜間や休日などの空き時間に他の仕事をすることを指します。ダブルワークは副業と近い意味を持ちますが、本業がないまま2つの仕事を掛け持ちする状態を表すということも。

たとえば、アルバイトをかけ持ちしているけれど、どちらも本業でない場合は、ダブルワークをしていることになります。

副業のメリット

ここからは副業のメリットについて紹介します。副業をすることは、自分だけでなく本業に良い影響をもたらすこともあり、メリットは多いと言えるでしょう。

収入が増える

副業をする大きなメリットは、収入が増えること。本業以外の収入があることで、貯金に回せる、欲しいものが買える、自己投資に費やせるなどのメリットが生じます。また、生活費をまかなうこともできますので、安心ですね。副業があると、金銭的な余裕が生まれるだけでなく、安心感やプライベートの充実も得ることができるでしょう。

加えて、本業の収入が期待できなくなった場合に備えることも可能です。会社の経営悪化や失業、病気やケガによる療養などは、ある日突然やってくることが多いもの。副業でそれに備えるのも一つです。

新しいことや人に出会える

副業をすると、おのずと新しいことや人に出会う機会も増えます。知識や経験値も増えることになりますから、自分の新たな可能性に気づくこともあるかもしれません。

また、副業でやりたい仕事や興味のある仕事にチャレンジすることもできます。副業から新たな目標を見つけて世界が広がるということも、めずらしくありません。

本業に良い影響を与えることも

副業ではじめた仕事が、スキルアップや新しいアイデアを生み出すことにつながることもあります。たとえば、副業でWebデザインを学んだら、それが本業にも役立ったというようなケースです。副業で学んで実践を積んだことが本業に良い影響を与えてくれますので、一石二鳥と言えるでしょう。

また、副業を経験することで、仕事に対する意識が変わるということも。副業をすることでコミュニケーション力が上がる、本業により力を入れるようになるというケースも少なくありません。

パソコンを打つ手

副業を考えるなら、これに注意

実際に副業を考えるなら、注意点を把握して取り組むことをおすすめします。場合によっては大きなデメリットになることがありますので、ぜひ参考にしてください。

就業規則は必ず確認を

会社によっては、副業を禁じているところがあります。会社に内緒で副業をしていても、それがバレてしまうと、何かしらの処分が科される可能性があることを把握しておいてください。

また副業OKの会社であっても、事前申請が必要になることが多いでしょう。それを怠ると、やはり処分を科されるかもしれません。

副業に関する規定は、就業規則に記載されているところが多いので、まずはそれをチェックすることをおすすめします。

領収書
(c)Adobe Stock

情報漏洩に注意

どの会社も、外部に漏れないよう厳重管理している情報があります。顧客情報や未発表の商品情報などが該当しますが、それを無断で副業に活用するのはNG。会社がOKを出している場合以外は、絶対にしてはいけません。

また、意図しなくても本業の情報が洩れてしまうと、会社や取引先に多大な損失を与えることにつながる可能性があります。会社に不利益をもたらす行為は非常に危険。そのようなことが決して起こらないよう、徹底管理が必要です。

損失が出るリスクもある

たとえば副業で起業をするなら、損失が出るリスクが生じますよね。場合によっては負債を抱えることにもなりますので、その点は十分に意識したいところです。

また、副業は時間や労力を必要とすることも。副業に力を入れ過ぎて本業がおろそかになることは避けたいですね。本業に悪い影響を与えないよう、自己管理に気を配るようにしてください。

税金について調べておく

副業をする場合、確定申告が必要になることがあります。また税金面なども変わりますので、その点を事前にきちんと把握しておきましょう。

最後に

副業について紹介しました。副業はメリットが多い分、注意しなければならないことも多々あります。副業をする上でもっとも注意したいのは、本業に悪い影響を与えないこと。そのことを十分に意識し、取り組みたいですね。

TOP画像/(c) Adobe Stock

益田瑛己子

ライター・キャリアコンサルタント・ファイナンシャルプランナー。金融機関の営業職として長年勤務し、現在はライター(ブック・Web)として活動中。3人の子供が自立し、仕事と趣味を謳歌している。
ライター所属:京都メディアライン

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