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病み上がりから仕事に復帰するときに、メールは必要?
誰しも、病気などで長期休職せざるを得ないことがあります。それはもちろんお互いさまですが、周囲に迷惑や負担をかけてしまうことは事実。仕事復帰の際には、必ずお詫びや感謝を伝えるようにしましょう。
同じ部署の上司や同僚など顔を合わせる人には、直接挨拶をして席につくのがマナーですが、それ以外の場合には、まずはメールで仕事復帰の挨拶を。挨拶のタイミングを逃さないことで、次に会ったときの気まずい雰囲気を避けられます。
【例文付き】病み上がりから仕事に復帰する際の挨拶メール
わかりやすく、簡潔に書くようにしましょう。件名は「復職のご挨拶」と、自分の部署や名前を入れて。前向きな言葉と「メールにて申し訳ありません」の一言も忘れずに。
1:社内向けの例文
「各位(〇〇〇部 〇〇〇様)(〇〇〇部のみなさま)
ご無沙汰しております。(〇〇〇部の)〇〇です。
長らくお休みをいただいておりましたが、〇月〇日から職場復帰いたしました。
休職期間中は大変なご迷惑とご負担、ご心配をおかけして申し訳ございませんでした。
みなさまのご配慮とお心遣いのおかげで、無事に復職することができました。心より感謝いたします。
今後もしっかり体調管理をしながら、精一杯仕事に取り組んでまいります。
みなさまにはお力添えをいただくこともあるかと存じますが、なにとぞよろしくお願いいたします。
メールにて恐縮でございますが、取り急ぎ、復職のご挨拶とお礼を申し上げます」
社内向けの例文です。前向きな表現としては、「心機一転、これからまた精一杯仕事に取り組んでまいります」「1日も早く以前のように、仕事ができるよう頑張ります」「体調管理をしながら、一歩ずつ精進してまいります」等があります。
2:社外向けの例文
「〇〇株式会社
〇〇部 〇〇様(〇〇部長など)
ご無沙汰しております。
〇〇株式会社〇〇でございます。
長らく休職しておりましたが、〇月〇日より職場復帰いたしましたことを
ご連絡申し上げます。
休職中は貴社(〇〇様)にも多大なるご迷惑をおかけしましたこと
心よりお詫び申し上げます。
引き続き体調管理に気を配りながら、貴社(〇〇様)のお役に立てますよう、
より一層精進してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
本来ですとご直接ご挨拶にお伺いすべきとところ、メールにてのご連絡となり
大変恐縮でございますが、取り急ぎまして復職のご挨拶とさせていただきます」
社外向けの例文です。本文中の「貴社」の言葉は、相手との関係性により個人名にしてもいいですね。
3:数日間休んだ場合の例文
「〇〇様
お疲れ様です。
この度は体調不良で休んでしまいご迷惑をおかけしました。
〇〇の件、代わりに対応してくださりありがとうございます。
トラブルなどはありませんでしたか? 問題がありましたら引き継ぎますので、お知らせください。
休んだ分を挽回できるよう、今日からまた頑張りますので、(ご指導のほど)よろしくお願いいたします」
急な体調不良で数日ほど休む場合もありますね。休んだ翌日は、代わりに仕事を引き受けてた人を確認し、必ずお礼を述べましょう。
挨拶メールを送る際のポイントを紹介
挨拶メールのポイントを整理しておきましょう。ちなみに、療養の理由(病名)には触れなくても問題ありません。
1:なるべく早いタイミングで送る
基本は直接顔を見ての挨拶ですが、そのタイミングがなかなかなさそうなときや一斉メールで送る場合、できれば復職初日に対処しましょう。
2:タイトルは明確に 本文は簡潔に
メールは仕事中に読まれることも多いので、タイトルはわかりやすく「復職のご挨拶」とし、自分の部署名や名前を入れましょう。本文では、復職の日付や復職後に部署が変わる場合は、そのことを伝えるなど、長文にならないよう要点をまとめて。
3:前向きな言葉を使いましょう
お詫びと感謝のほか、今後の働き方や前向きな気持ちを添えると、相手の心に響く挨拶になります。
病み上がりの挨拶メールをもらったときの返信の仕方
挨拶メールが一斉メールであったとしても、相手が前向きになれるよう返信メールはぜひ送りたいものです。
1:入院していた同僚への例文
「〇〇様
退院おめでとうございます
療養中はご不便も多かったことと思いますが、
無事に回復されましたようで安心いたしました。
体調が万全になられるまではご無理なさらず、私たちを頼りにしてくださいね。
これからもよろしくお願いします」
入院していた同僚への例文です。回復したことへのお祝いとこれまでのねぎらい、相手の負担を軽くする一言を添えましょう。
2:自宅療養をしていた人への例文
「〇〇様
職場復帰おめでとうございます。
また一緒に仕事ができることをうれしく思います。
私にできることはサポートさせていただきますので、
気軽に声をかけてくださいね。
体調に十分気をつけていたただきながら
引き続きましてよろしくお願いいたします」
自宅で療養をしていた人への返信メールの例です。やはり不安感が軽くなるような気遣いを大切に。
3:社外の人向けの例文
「〇〇株式会社
〇〇部 〇〇様(〇〇部長など)
この度は晴れてご退院(ご快癒)とのこと、心よりお祝い申し上げます。
職場復帰のご連絡をいただき安堵いたしました。
ご無理だけはなさらず予後お大事にしてください。
貴社に伺います際、〇〇様のお元気な姿を拝見できますことを楽しみにしております。
今後ともよろしくお願いいたします」
社外向けの例文。「頑張ってください」というような言葉は避け、療養中のねぎらいや職場復帰のお祝いをシンプルに。
最後に
長期療養や病欠を経て職場に復帰したときは、挨拶メールによって、相手は迎え入れる気持ちの準備ができ、自分自身もスムーズに仕事に戻ることができます。仕事上の負担をかけたときのお詫びや感謝、前向きな気持ちを伝え、復帰の一歩を晴れやかに踏み出したいものですね。
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