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LIFESTYLE

2023.01.16

「雨水」とは雪が解けはじめる季節のこと。特徴や咲く花、旬の食べ物を紹介

雨水とは季節を表す二十四節気のひとつで、雪解けが始まり春の訪れを予感させる時期です。3月3日の雛祭りに向けて、雛人形を飾りはじめるのに良い時期ともいわれています。本記事では雨水や二十四節気の意味、季節の特徴などをご紹介します。

雨水とは?

雪の中から咲くクロッカス
(c)Shutterstock.com

雨水とは「うすい」と読み、季節の指標である「二十四節気(にじゅうしせっき)」の2番目の節気にあたります。二十四節気とは1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたものです。立春や春分、夏至などの節気は季節を表す言葉としてよく用いられています。

ここでは、二十四節気のひとつ雨水についてご紹介します。

二十四節気の2番目

雨水は二十四節気の4つの季節のうち春にあたり、立春の次にあたる節気です。雨水は「降る雪が雨に変わり、雪解けが始まる時期」とされ、毎年2月19日から3月4日頃が雨水にあたります。

雨水の時期は最後の雪が降るころで、そのあとは厳しい寒さが和らぎ雪解けの季節になります。山に積もった雪や川・湖に張っていた氷が解けだし、春の訪れを感じられる季節です。

2023年は2月19日

二十四節気の日にちは固定ではなく毎年変わり、2023年の雨水は2月19日の日曜日です。節気ごとの期間は約15日間で、3番目の啓蟄(けいちつ)にあたる3月6日までが雨水となります。

二十四節気は季節の指標ですが、実際の季節感とはズレがあります。立春は暦の上では春ですが、実際には2月上旬で季節は真冬です。ズレがあるのは二十四節気が紀元前の中国で生まれた指標であるためで、当時の中国と現代の日本の気温差によるものです。

実際の季節よりも、二十四節気は1ヵ月ほど早いといえるでしょう。

雛人形を飾り始めると良い日

雨水は3月3日の雛祭りに向け、雛人形を飾り始めるのに良い日とされています。雛人形を飾る時期に正式な決まりはなく、立春から2月中旬にかけてが良いとする説もあります。

雨水は雪や氷が解け雨となって降り注ぐ日であり、農耕の準備を始める目安とされてきました。春に向かう日であり、雨水に雛人形を飾れば良縁に恵まれるといわれています。

雨水の七十二侯は?

雪解けしはじめた景色
(c)Shutterstock.com

二十四節気は半月ごとの季節の変化を表すものですが、これをさらに三分割して、気象や動植物の変化を知らせるものを七十二侯(しちじゅうにこう)といいます。七十二侯は初候(しょこう)・次侯(じこう)・末侯(まっこう)の3つであり、雨水の場合は以下のとおりです。

・初候:土の脉潤い起こる(つちのしょううるおいおこる)2月19日〜2月23日頃

暖かくなって冷たい雪が春の雨になり、大地に潤いを与える時期です。眠っていた動物も目覚めはじめます。

・次侯:霞始めて靆(かすみはじめてたなびく)2月24日〜2月28日頃

霧やもやで遠くの山や景色がほのかに現れては消えるなど、趣のある情景に変わる時期です。春に出る霧を霞(かすみ)と呼びます。

・末侯:草木萌え動ずる(そうもくめばえいずる)2月29日〜3月4日頃

柔らかい春の日差しのなか、足もとに草木が芽吹き始める時期です。新しい命が生まれます。

雨水とはどんな季節?

梅と鶯
(c)Shutterstock.com

雨水は厳しい寒さが和らぎ、暖かい陽気になって雪や氷が解け、草木が芽吹くころです。田畑は潤い、春の訪れを感じられます。梅の花が見頃を迎える時期で、全国各地の梅の名所で「梅まつり」が開催されます。沈丁花という香りの高い花も咲き始め、春の訪れを感じさせる季節です。

ここでは、雨水に咲く花や旬の食べ物についてご紹介します。

雨水に咲く花

雨水は草木が芽吹く時期で、さまざまな花が咲きます。春を告げる花として知られる「福寿草」や春の七草でも知られる「なずな」をはじめ、以下のような花が開花します。

・椿
・サザンカ
・ヒヤシンス

椿とサザンカはどちらも赤く華やかでよく似た花ですが、サザンカの葉はツバキよりも小ぶりです。ヒヤシンスは香りの良い豪華な花を咲かせます。

なかでも、雨水の時期に咲く花として代表的なのが梅と沈丁花です。

梅はバラ科の植物で、白・紅を基調にさまざまな色の花を咲かせます。品種が非常に豊富で、代表的な品種は以下のとおりです。

(白梅)

・​​春日野(かすがの):丸い花が魅力的な白梅で、蕾はピンクに色づく

・内裏(だいり):八重咲の白梅種で、良い香りを放つ

(紅梅)

・​​八重寒紅(やえかんこう):八重咲の紅梅で、濃いピンク色の花を咲かせる

・鹿児島紅(かごしまこう):遅咲きの品種で、濃い紅色の花を咲かせる

沈丁花

沈丁花(ジンチョウゲ)は、香り高い花を咲かせる樹木です。雨水の時期になると、小さな花が塊になって枝先に咲きます。

「沈丁花」という名前の由来は、花の香りが沈香(ジンコウ)という高木に似ていることと、十字型の花が丁子(チョウジ・クローブ)に似ていることに由来しています。

原産地は中国中部からヒマラヤ地域で、室町時代にはすでに日本で栽培されていたということです。

雨水が旬の食べ物

雨水は、旬の食べ物も豊富です。代表的な旬の食べ物をみてみましょう。

・春キャベツ:普通のキャベツよりも丸みがあり、巻きが緩やかで葉が柔らかいのが特徴。緑が濃く甘みがある

・さやえんどう:鮮やかな緑色とシャキシャキとした歯ごたえが特徴。雛祭りなど春のお祝いに作られるちらし寿司の飾りにも欠かせない食材

・タラの芽:春を代表する山菜で、山に自生するたらの木の若芽を摘み取ったもの

・わらび:万葉集にも登場する山菜で、身近な山や日当たりのよい場所でも収穫できる

・はまぐり:縁起物の食材として雛祭りやお祝い事に欠かせない食材。蛤の2枚の貝殻は対のもの以外とは合わず、夫婦円満の象徴とされる

雨水は春が始まる季節

雪解けの季節の山の景色
(c)Shutterstock.com

雨水は二十四節気の2番目にあたり、春の暖かさで雪解けが始まる時期のことです。2023年は、2月19日の日曜日です。雛人形を飾り始めるのに良い時期ともされています。

雨水の時期はさまざまな草木が芽を吹き、香りが良く目にも鮮やかな花が咲き始めます。山菜など旬の食べ物も多く、それらを通して春の訪れを感じることができるでしょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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