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2025.12.26

「五月雨」は5月の雨じゃない? 意味と「五月雨式」の使い方を解説

「五月雨(さみだれ)」とは、旧暦の5月頃に降り続く梅雨の長雨を意味する言葉です。現在では5月下旬から7月上旬頃にあたります。この記事では「五月雨」の意味や「五月雨式」の意味・使い方・注意点、言い換え表現、よくある疑問と回答を紹介します。

この記事のサマリー

・「五月雨」は「さみだれ」と読み、旧暦の5月に降り続く梅雨の長雨を指す言葉です。
・ビジネスメールで「五月雨式」を使う際は、「五月雨式に失礼いたします」などというように一言を添えるのが適切でしょう。
・「立て続けに」「断続的に」などの言い換え表現を使い分けることで、場に合った表現を選ぶことができます。

「五月雨」や「五月雨式」という言葉は、ビジネスシーンや日常会話でよく使われます。にもかかわらず、「意味や使い方は曖昧…」という人は、意外と多いのではないでしょうか?

そこで、本記事では「五月雨」の意味や読み方、ビジネスシーンでの使い方や注意点などを解説していきます。

「五月雨」とは?

まずは、「五月雨」の読み方と意味から確認していきましょう。

「五月雨」の意味は?

「五月雨」は「さみだれ」と読み、意味について辞書では次のように説明されています。

さ‐みだれ【五‐月‐雨】
《「さ」は五月(さつき)などの「さ」、「みだれ」は水垂(みだれ)か》
1 陰暦5月ごろに降りつづく長雨。梅雨。つゆ。さつきあめ。《季 夏》「―を集めて早し最上川/芭蕉」
2 断続的にいつまでもだらだらと続くことのたとえ。「―式」「―戦術」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

「五月雨」は、梅雨の長雨を意味する言葉です。現在の梅雨シーズンは一般的に6月ですが、旧暦では5月ごろが梅雨にあたります。そのため、「五月雨」は、現在の「5月の雨」をいうものではありません。

俳句では夏の季語として知られています。

 「五月雨」と「しとしと雨」「長雨」との違いは?

「五月雨」は先述した通り、梅雨時期に続く雨のことを言います。

一方、「しとしと雨」は梅雨に限定した言葉ではありません。弱く優しく降る雨など、雨の降り方を表す際に用いられることが多い言い回しです。

「長雨(ながあめ)」は、雨が長く続くことをいいますが、雨の強弱も季節も問わない表現です。

緑と雨
(c)Adobe Stock

「五月雨式」の意味や使い方、注意点は?

ビジネスシーンなどでは「五月雨式」という表現がよく使われます。使い方や例文、使う際の注意点をチェックしていきましょう。

「五月雨式」とは?

「五月雨式」の意味を辞書で見てみると、次のように説明されています。

さみだれ‐しき【五‐月‐雨式】
断続的に物事が行われること。一度で終わらず、とぎれながらも何度か続けて行うこと。また、そういうやり方。
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

メールの添付漏れに気づいて、あわてて次のメールを送った経験がある人は多いのでは? こうした「後から送る追加情報」には、相手への配慮を示すために「五月雨式に失礼いたします」などと伝えることがあります。

【例】
・五月雨式に失礼いたします。
・五月雨式での納品となりますが、準備ができたものからお送りいたします。
・五月雨式で構いませんので、進捗をお知らせください。

ビジネスシーンで「五月雨式」を使う際の注意点

注意すべきポイントは、「五月雨式」自体にはお詫びの意味は含まれないという点です。あくまで「続けて送っています」ということを伝えているので、申し訳なく思う場合には「五月雨式となってしまい、申し訳ございません」とか「五月雨式に失礼いたします」といった言葉を添えた方が丁寧でしょう。

また、会話では「立て続けにすみません」とか「追加でお伝えします」というような表現の方が伝わりやすいですね。

さらに、ビジネス文書では「何が五月雨式なのか」を明確にすることも大切です。例えば「資料送付が五月雨式となり申し訳ありません」や「進捗報告を五月雨式でお送りいたします」というように、対象を明示すると丁寧であり、誤解も避けられます。

資料をとる女性
(c)Adobe Stock

「五月雨」の言い換え表現は?

「五月雨」の言い換え表現には「立て続けに」・「矢継ぎ早に」・「断続的に」などが挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

「立て続けに」

「立て続けに」は連続することを意味します。辞書では次のように説明されていますよ。

たて‐つづけ【立(て)続け】
同じことや似たことが間を置かずに続けて行われること。つづけざま。「―の不幸に見舞われる」「―に歌いまくる」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

【例】
・立て続けに資料をお送りしてしまい、申し訳ありません。追加でご確認いただきたい資料がございましたので、ご連絡いたしました。

「矢継ぎ早に」

「矢継ぎ早」は続けざまに早く行うことを指します。「立て続けに」よりも勢いが増すイメージです。辞書では次のように説明されています。

やつぎ‐ばや【矢継ぎ早】
[名・形動]
1 続けざまに早く行うこと。また、そのさま。「―に質問する」
2 矢を続けて射る技の早いこと。また、そのさま。
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

【例】
・矢継ぎ早に質問させていただきますが、この提案のリスクについて詳しくお聞かせいただけますか?

「断続的に」

「断続的に」は、途切れたり続いたりすることを表す言い回しです。「断続的」の意味は辞書で次のように説明されています。

だんぞく‐てき【断続的】
[形動]途切れたり続いたりするさま。「朝から―に雨が降る」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

【例】
・システムのエラーにより、一部機能が断続的に利用できなくなる事象が発生しています。

資料を持つ人
(c)Adobe Stock

「五月雨」に関するFAQ

ここでは「五月雨」に関するよくある質問と回答をまとめました。

Q1.「五月雨」は何と読みますか?

A1.主に読み方は「さみだれ」ですが、「さつきあめ」と読むこともあります。どちらの読み方も意味は同じです。

Q2. 「五月雨」は「5月の雨」という意味ですか?

A2.「陰暦5月に降りつづく長雨=梅雨」と定義されています。旧暦の5月は現在の5月下旬から7月上旬頃にあたりますよ。

Q3. ビジネスメールで「五月雨式に失礼いたします」は使える?

A3. 使うことができます。相手には手間をかけることになるので、「失礼いたします」や「申し訳ございません」など、相手に配慮する言葉を添えると丁寧でしょう。

最後に

「五月雨」は、日本語ならではの季節を感じる言葉です。それと同時に、現代のビジネスシーンでも多く使われている表現でもあります。そのため、意味を理解した上で使うことが大切ですね。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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