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ししゃも1匹のカロリーは?
ししゃもは100gで152kcal。通常サイズのししゃもは1匹15g前後であることが多いため、ここでは15gあたりのカロリーを計算します。
カロリー | |
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ししゃも1匹 | 23kcal |
焼いたししゃも1匹(15g)のカロリーも見てみましょう。
カロリー | |
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焼きししゃも1匹 | 24kcal |
ししゃもはかなり低カロリーであることがわかりますね。
ししゃもの糖質・脂質・タンパク質量
ししゃものカロリー以外の栄養素も見ていきます。糖質は100gあたり0.2g、脂質は8.1g、タンパク質は21.0gです。1尾15gとした場合の栄養素は以下のとおり。
糖質量 | 脂質量 | タンパク質量 | |
---|---|---|---|
ししゃも1匹 | 0.0g | 1.2g | 3.1g |
糖質はほとんど含まれず、タンパク質が豊富であることがわかります。
ししゃもに含まれる、ダイエット中にうれしい栄養素
タンパク質
ししゃもには、そんなタンパク質が豊富に含まれます。100gあたりのタンパク質量で比較すれば、皮付き鶏もも肉(17.3g)よりも多い含有量です。ダイエット中の人、筋トレをしている人には、重要なタンパク質源となるでしょう。
タンパク質をしっかり摂れていれば、筋肉量の維持により基礎代謝量の低下を防ぎ、脂肪燃焼効果を見込めます。逆にタンパク質が不足すると筋肉量が減って基礎代謝量もダウン、脂肪燃焼効果も下がってしまう可能性が。
ダイエット中は食事制限により栄養素が偏る恐れがあり、タンパク質摂取量も減少しがちです。つまり、摂取カロリーを減らしているのに脂肪は燃えにくくなるということ。糖質や脂質から得る摂取カロリーは減らしても、タンパク質量はできるだけ減らさないことが効率よく痩せるための鍵といえます。
カルシウム
ししゃもに含まれるカルシウムは、100gあたり330mg。これは同重量の牛乳に含まれるカルシウムの3倍の量です。
厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、日本人はすべての世代で、カルシウムの推奨摂取量に届いていないことがわかっています。カルシウム不足は歯や骨だけでなく、皮膚や爪にも影響が出たり、高血圧や動脈硬化といった病気を引き起こしたりするリスクもあります。
さらに、最近ではカルシウムが体重の増減に影響しているという研究結果も。カルシウム不足が脂肪分解を抑制してしまう可能性があるというのです。ただでさえ不足しがちなカルシウムは、ダイエット中も積極的に摂るようにしましょう。
ダイエット中の効果的なししゃもの食べ方
1日2〜3匹を目安に
ししゃもはダイエット向きの食材ですが、カロリーや脂質がある食材ですから、食べ過ぎればその分体重増加の可能性があります。また、子持ちししゃもにはプリン体やコレステロールも多く含まれています。塩分を多めに含むという点からも、ししゃもは食べても1日2〜3匹程度を目安にするとよいでしょう。
焼きししゃもでいただく
フライにしたり調味料で味付けしたりと、さまざまな食べ方ができるししゃもですが、ダイエット目的で食べるのなら、シンプルに焼きししゃもでいただくのがおすすめです。蒸したりスープに入れたりしてもおいしく食べられます。ししゃもに含まれるビタミンB2は水に溶けやすい性質があるので、食べる際は汁までしっかりいただきましょう。
食物繊維と一緒に食べる
食物繊維には、コレステロールの吸収を抑制する働きがあります。ししゃもに含まれるコレステロールが気になる場合は、食物繊維がたっぷり含まれる野菜やきのこ類、海藻、こんにゃくなどと一緒に摂取するとよいでしょう。
例えばオクラやゴボウ、ニンジン、ブロッコリー、アボカド、しめじ、なめこ、しいたけ、のり、わかめ、もずく、めかぶ、昆布など。
具沢山スープにすれば、カサを減らせるのでたくさんの種類の食材が摂れ、かつ油を使わず調理できるのでダイエットにおすすめです。
ししゃもは太りにくいダイエット向き食材!
低カロリー、低糖質、高タンパク質と、ダイエットに嬉しい3拍子がそろったししゃも。ダイエット中に限らず、健康を意識する人にもぜひ取り入れてほしい食材です。ただし食べるなら1日2〜3匹を目安に。塩分やコレステロールなど、過剰摂取に気をつけたい栄養素も、ししゃもには含まれています。食物繊維を多く含む食材と一緒にいただき、バランスよく、そして太りにくい食べ方を心がけましょう。
りの
栄養士・運動実践指導者・ダイビングインストラクターとしてフィットネス業界に10年勤務。趣味は筋トレと海外旅行(渡航国数50カ国以上)。現在はWebライターとして世界中でノマドライフを満喫中。著書『拝啓、世界であわてふためく女子たちへ』。