些細なことで落ち込んでしまう、物事を悪い方向に考えてしまうことはありませんか? 「マイナス思考」に陥ると、人間関係や仕事がうまくいかず、悩むことも多いかもしれません。そこで今回は、「マイナス思考」な人の特徴や原因、「マイナス思考」から抜け出す方法を解説。「マイナス思考」な性格をどうにかしたい! という方は参考にしてみてくださいね。
「マイナス思考」な人の特徴とは?
「マイナス思考」な人には、考え方や行動に共通する特徴があります。自分や身の回りの人に当てはまるかどうかチェックしてみましょう。
1:悪いほうに考える
「マイナス思考」な人は、何事も悪い方向に考えてしまいがち。何かに挑戦するときも「失敗したらどうしよう」「うまくいかないに決まっている」とネガティブに考えてしまう癖があります。その結果、挑戦する前に諦めてしまったり、なんであのときやっておかなかったのだろうと後悔することも。他の人からアドバイスを受けたとしても「私にできるわけがない」と断ってしまい、せっかくのチャンスを遠ざけていることもよくあります。
2:心配性
「マイナス思考」な人は、過度の心配性であることも。まだ、悪いことが起きていないにも関わらず、先のことを気にして不安になってしまうことがあるようです。例えば、好きな人と両想いになり付き合った場合にも、「彼の気が変わってしまったらどうしよう」「彼と付き合う自信がない…」などとネガティブな妄想をしてしまいがち。結果、必要以上に彼を束縛してしまったり、自分らしく振る舞えないことがあるのです。
3:自分に自信がない
自己肯定感が低く、自分に対して自信が持てない人は、「マイナス思考」になってしまいがち。自己肯定感とは、ありのままの自分を肯定する感覚のこと。自己肯定感を持つことで安心感や自信につながります。しかし、「マイナス思考」な人は、自分の短所や本心を受け入れることが苦手なのでいつまでも自信をつけることができません。他人にはっきり意見が言えず、流されてしまうことも多いでしょう。
「マイナス思考」になってしまう原因とは?
「どうせ自分なんて…」とネガティブに考えてしまう原因は何なのでしょうか? ここでは、「マイナス思考」になる原因を3つ紹介します。
1:生まれ育った環境
生まれ育った環境は、人の思考や性格を大きく左右するものです。なんでも悪い方向に考えてしまうのは、幼い頃の環境や経験に原因があるのかもしれません。
例えば、小さい頃から両親のしつけが厳しく、叱られることが多かった場合、人と関わったり、自分の意見を上手く人に伝えることが苦手になってしまうことも考えられます。
2:他人と比べてしまう
「マイナス思考」の人は、普段から他人と比べてしまう癖があります。例えば、自分と仕事仲間のスキルを比べて「私より後に入ってきたのに仕事ができる」と落ち込んだり、「友達の方がスタイルが良くて羨ましい」などと嫉妬してしまうことも。自分自身が成長できたか、どうしたら幸せなのかという軸がはっきりとしないために、他人の価値観を基準にしてしまいやすいのです。
3:トラウマがある
もともとは「マイナス思考」でなかった人でも、何かをきっかけに「マイナス思考」になってしまうこともあります。例えば、仕事で任されたプロジェクトに失敗してモチベーションがわかなくなった、付き合っていた人から心ない一言を言われて恋愛に対して臆病になったというケースもあるでしょう。「また失敗を繰り返したくない」という気持ちから、積極的に行動することができなくなってしまうのです。
「マイナス思考」から抜け出す方法とは?
気分が落ち込みやすい人は、普段の考え方や行動を少し変えてみることで、前向きになれるかもしれません。「マイナス思考」から抜け出す方法を紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
1:思考方法を変える
「マイナス思考」な人は、まずは自分の考え方の癖を把握することから始めましょう。例えば、新しいことを始めるときなどに「○○ができない」と否定する癖がある場合は、「○○ができない」と考えるのではなく、「○○ができるようになるにはどうしたら良いか」と考えましょう。そうすることで、「じゃあまずはこうしてみる」と前向きな考えが思いつくはずです。
2:できるようになったことに目を向ける
「マイナス思考」な人は、物事を白か黒か極端に考えてしまいがちです。そのため、ちょっとしたミスをしただけで自分には才能がないのかもと落ち込んでしまったり、せっかく積み上げてきたものをやめてしまったりすることも。
そんな人は、日頃から「できたことを細分化して考える」癖をつけましょう。「今日はこれができるようになった」と、できるようになったことに目を向けることで少しずつ自信をつけることができるはず。最終的な目標以外にも、1日・1週間単位の目標を定めると着実にスキルアップしやすいですよ。
3:運動をする
「マイナス思考」の人は、行動せずに頭の中でぐるぐると思い悩んでしまいがち。他の人に相談することも苦手なのでなかなか悪循環から抜け出せない人もいるでしょう。何事もクヨクヨと考えてしまいがちな人は、定期的に体を動かす習慣を作ることがおすすめ。体を動かして交感神経が活発化することで精神が安定する効果もあるのだとか。精神的な効果を重視するなら、激しい運動よりもヨガやウォーキングなどが良いそうですよ。
4:目の前のことに集中してみる
将来のことを考えて不安になってしまう人は、目の前のことに集中する癖をつけましょう。何かをするときにかつての失敗やトラウマが思い浮かんだとしても、「過去は過去、今自分が何をするかが大事」と考えることが大切です。まだ起きていないことに対して心配することをやめれば、心が楽になるでしょう。
最後に
「マイナス思考」になってしまう原因や改善方法はチェックできましたか? 人間関係や仕事などがうまくいかないとき、人は誰でも落ち込んでしまうもの。自分自身を責めるのではなく、どうしたら次に生かせるのか考えられると良いですね。
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