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「ネガティブ」という言葉を聞いた瞬間、どんなイメージが頭の中に浮かびますか? 「暗い」「ネチネチ」など、あまり良くないイメージを持っている方が多いかもしれません。
実は、「ネガティブ」には「ネガティブ」だからこその長所があり、ネガティブな性格と自覚している人も、無理に変わる必要はないんです。それでも「どうせならポジティブになりたい」なんて人もいるかもしれませんね。今回は「ネガティブ」の意味や長所、「ポジティブ」になる方法について紐解きます。
「ネガティブ」の意味とは?
初めに「ネガティブ」の意味や、「ポジティブ」との違いについて改めて確認をしましょう。
「ネガティブ」の意味
「ネガティブ」は、「電極のマイナス」を指す言葉です。そこから、物事を正負で2極化したときの負の面を表すときにも使われるように。人の性格や様子に対して「ネガティブ」を使う場合は、「否定的」「消極的」であることを表していますよ。
「ポジティブ」は「ネガティブ」とどう違う?
「ネガティブ」は、物事を悪い方向に考えることをいいます。具体的には、まだ起こっていない物事に対して、悪い結果になると考えたり、人の優しい言葉に対して「どうせ嘘に決まっている」ととらえてしまうような考え方のことです。
それに対し、物事をなんでも良い方向に考えることを「ポジティブ」といいます。「ネガティブ」は「後ろ向き」、「ポジティブ」は「前向き」ととらえるとわかりやすいですね。
「ネガティブ」がつく言葉
「ネガティブ」がつく言葉には、「後ろ向きな思考・考え方」を表す「ネガティブ思考」「ネガティブシンキング」の他に、「ネガティブキャンペーン」という言葉もあります。
「否定的」という意味を持つ「ネガティブ」と、「宣伝活動」という意味がある「キャンペーン」を組み合わせた言葉です。「否定的な宣伝活動」、つまり「欠点や問題点など、マイナス面を宣伝して信頼を失わせる活動」という意味で使われますよ。
「ネガティブ」であることのデメリットとは?
続けて、「ネガティブ」のデメリットについて。「ネガティブ」な性格でいることには、どんなデメリットがあるのでしょうか?
自分に自信が持てなくなる
「ネガティブ」で居続けると、自分に自信が持てなくなってしまいます。常に消極的・否定的な気持ちでいると自分に対する評価も低くなっていき、「どうせ自分なんてダメだ」と思うようになるんです。そうすると自分のしていることに対して自信がなくなり、さらに意欲的に取り組むことができなくなってしまうことも。
人間関係が悪くなる
「負の連鎖」という言葉がある通り、悪いことというのは周りにも影響を与えます。否定的な言葉や消極的な意見を聞き続けていると、段々聞いている側も「ネガティブ」な気持ちになりますよね。「ネガティブ」な気持ちになりたくないから、と人が離れていき、気づけば孤立してしまうことも…。
成長することができない
「ネガティブ」思考でいると、失敗を恐れて現状維持をするようになります。そうすると、よほどのことがない限り失敗をすることはなくなりますよね。しかし、挑戦をしなければ人は成長をすることはできません。挑戦には失敗のリスクはありますが、成功した時には大きな成長と経験を得ることができますよ。
悪いだけじゃない!「ネガティブ」のメリットとは
「ネガティブ」はデメリットが多く感じるかもしれません。しかし、特にビジネスにおいては「ネガティブ」が大きなメリットになることもありますよ。
最悪の事態が想定できている
「ネガティブ」な人は、どんな物事に対しても悲観的にとらえる傾向が。そのため、常に最低の事態を想定しており、いざ何か起こったときにも、立ち直りや対策を練ることができますよ。
失敗が少ない
「ネガティブ」な人は、仕事をする上でも「失敗したらどうしよう…」という不安を抱えています。そのため、用意を怠らなかったり、何度も確認をしたりする癖を持っている人が多いのです。
そういった癖がミスを減らすことにつながるため、失敗が少なく、「仕事ができる人だ」というイメージを持たれることも多いですよ。
騙されにくい
自分にとって良い話をされたときに、「嘘なんじゃないか」「騙されているんじゃないか」と疑ってしまうのも、「ネガティブ」な人の特徴です。一見するとデメリットに見えるかもしれませんが、何事にも慎重な結果、騙されることも少ないですよ。
「ネガティブ」の言い換え表現には何がある?
続けて、「ネガティブ」の言い換え表現についてまとめました。
消極的
「消極的」は、「物事に対して、自分から進んで行おうとしない様子」という意味があります。「消極的」は、肯定・否定どちらの意味でも使うことができますよ。
否定的
「否定的」の意味は、「否定する、それは違うと打ち消す様子」という意味です。「ポジティブ」な人が肯定的な意見を持つことが多いのに対して、「ネガティブ」な人は「否定的」な意見を持つことが多いですよ。
マイナス思考
「ネガティブ思考」「ネガティブシンキング」の言い換え表現になります。「何かにつけて否定的であったり、悲観的に考えること」を表した言葉です。
「ポジティブ」になりたいあなたに!「ネガティブ」を改善する方法
「ネガティブ」にメリットがあるとしても、やっぱり「ポジティブ」になりたい。そんなときは一体どうすればいいのでしょうか?
日光を浴びる
人は日光を浴びると、「セラトニン」という物質が分泌されます。この「セラトニン」は別名「しあわせホルモン」とも呼ばれており、心と体のバランスが整うといわれていますよ。
自分を誉める
自分を誉めることで自信を持ち、前向きな気持ちにする方法です。パッと自分の良いところを見つけるのは大変かもしれませんが、最近あった小さな成功など、些細なことでも自信をつけられるようにしましょう。
ポジティブな人のそばにいる
「ネガティブ」な気持ちや、空気が周りに影響を与えるのと同じように、「ポジティブ」な気持ちも周りに影響を与えます。また、「ポジティブ」な人のそばにいるときは、否定的な発言をしないように心がけてみましょう。そうすると、自然と「ポジティブ」な人の影響を受けて、気分が明るくなりますよ。
最後に
以上、「ネガティブ」についてつらつらとご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか? 「ネガティブ」は、言葉の意味からどうしてもマイナスイメージを持たれがちですが、一方で「ネガティブ」であることがメリットになることもあるとわかりましたね。
自分が「ネガティブ」だから、と自信をなくすのではなく、メリットを理解して、仕事や人間関係で役立てていきたいですね。
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