【目次】
・「人間性」とは?
・「人間性心理学」とは?
・「人間性」の高い人の特徴とは?
・「人間性」に問題のある人とは?
・「人間性」を養う方法とは?
・最後に
「人間性を疑う」などという表現がありますが、この「人間性」とは具体的にどういう意味なのでしょうか。本記事では、どのような人が「人間性」の高い人なのか、どんな行動が「人間性」が低いと思われるのかなどについて調べてみました。
「人間性」とは?
「人間性」とは、人間らしさ、人間が持つ本性のことをいいます。その人が生まれたときから持つ本質を指し、思いやりの心や愛情、気遣いの心など内面のことをいいます。体型や髪型など、外見的なことを述べるのに「人間性」という言葉を使うことはありません。
「人間性心理学」とは?
調べてみると、「日本人間性心理学会」という学会もありました。1982年に発足した学会で、人間性を理解し、その回復と成長に貢献することを通じて、心理学の研究と実践を推進することを目的としているそうです。
「人間性」の高い人の特徴とは?
さて、「人間性」が高い人というのはどんな人のことをいうのでしょう。特徴を5つ挙げてみますね!
1:男女問わず人気がある
「人間性」の高い人は、男女にかかわらず好かれています。その理由は、人によって対応を変えたりしないから。たとえば、ある女性が、男性の前でだけ笑顔を振りまいていたらどう感じるでしょうか。逆も然りです。
「人間性」の高い人は、全ての人に平等に接するのです。
2:感情をしっかりコントロールできる
「人間性」の高い人は、感情的なコントロールに長けています。決してクールなのではなく、いつも穏やかで落ち着いているのです。些細なことに焦ったり、落ち込んでしまったりする人というのは、関わる際に気を使いますよね。「人間性」の高い人は、人に気を使わせたりしないのです。
3:「ありがとう」をよく口にする
「人間性」の高い人、特に人間性の高い女性は、「ありがとう」という言葉を印象的に用いることが多いように感じます。些細なことにでも感謝を惜しまないのはもちろん、人が気づかないようなことにまで感謝をするのです。
例えば、ミスを指摘されたとき。普通なら「すみません」と謝ってしまいますよね。「人間性」の高い人はそんなとき、「教えてくれてありがとう」と笑顔でお礼を述べます。人に指摘をするときには、誰しも気を使います。その心の動きを見逃さない繊細さを、「人間性」の高い女性は持ち合わせているのです。
4:責任をもって行動する
「人間性」の高い人は、どんなことにも責任を持って行動します。責任感の強い人は、人に信頼されます。「人間性」が高いということは、人に信頼されるということでもあるのです。
さらに「人間性」の高い人は、品位を欠かしません。何かを成し遂げるときに、「多少の無茶は当たり前でしょ」という姿勢の人を多く見かけますが、「人間性」の高い人は、いかなるときも「人としてあるべき姿」を崩しません。沈着冷静な態度と温厚な物言いが特徴です。
5:聞き上手である
「人間性」の高い人は、強いリーダーシップを発揮しますが、決してワンマンではありません。必ず周囲の人の言葉に耳を傾けます。そして、そこで自分の意見をいちいち述べることはせず、多くの人の意見を聞いた上で、いちばん良さそうな意見を静かに採用するのです。
ときには、自分の意見と異なる意見の持ち主もいるでしょう。しかし「人間性」の高い人は、あえて耳を傾け、必要だと感じれば、その意見も素直に採用します。さらに、自分に非があると感じたときには、それも素直に受け入れるのが「人間性」の高い人なのです。
「人間性」に問題のある人とは?
では、逆に「人間性」を疑われる人の行動はどういったものでしょうか。あなたはどうですか?
1:ルールやマナーを無視する
「人間性」の高い人は絶対にしないことです。電車のなかで大声で話す、順番の列を乱す、ゴミを捨てるなど、大人として最低限のマナーやルールが守れない人は、「人間性」を疑われることになります。
2:ウソをつく
1のマナーやルールを無視するにも通じるのですが、ウソかホントかわからないことばかり言う人は、「人間性」を疑われます。人の噂話、それも人を貶めるような話を、まるで見てきたように話す人のことをどう思いますか。人としてどうかと思いますよね。
3:よくトラブルを起こす
「トラブルメーカー」っていますよね。なぜか、その人にかかわるとトラブルになることが多い、そんな人のことをいいます。本人はその気がなくても人を不快にさせていたり、配慮が欠けていたりするのが原因です。こんな人も「人間性」を疑われることになります。
4:自分の非を絶対に認めない
「人間性」の高い人の特徴として、感謝の心について述べました。「人間性」を疑われる人はその逆で、感謝の心を持たないばかりか、自分が悪くても絶対にそれを認めません。さらには、人のせいにしたりもします。
5:自分を大事にしない
「人間性」を疑われる人というのは、自分で自分の価値を見出せずにいることが多いといえます。生活習慣がきちんと整っていないだけでなく、食習慣もひどかったりして、お世辞にも健康的とはいえない場合が多いのです。自分を大事にすることは、人として基本的なことですよね。
「人間性」を養う方法とは?
「人間性」とは、そもそも備わっている人間としての本質的な部分のことなので、なかなか変えるのは難しいのですが、それでも少しずつ高めていくことは可能です。その方法をご紹介しますね。
1:ルールを守り、マナーを身につける
「人間性」を高めるために、すぐ取り組めることです。ルールとは社会人として守るべきものですし、マナーは人に不快な思いをさせないために必要なことです。これらを意識するだけでも、かなり「人間性」を高めることができますよ。
2:時間にゆとりを持つ
時間に余裕がないとイライラしたり、人にあたってしまったり…。とにかく、いいことがありません。また、多少、苦手なことであっても、時間にゆとりさえあれば前向きに取り組むことができます。時間にゆとりを持つことは、冷静かつ温厚にいるための第一歩。まずは、スケジューリングを見直すことから始めてみましょう。
3:笑顔を心がける
人と話をするときはもちろん、何かを指摘するときにも笑顔でするのと、いかめしい顔でするのとでは、ずいぶん印象が違います。そもそも、笑顔で接して嫌な気分になる人はいません。とにかく、笑顔でいること。これも、「人間性」を高めるためにすぐにできることですね。
最後に
「人間性」が高いとまでいかなくても、「人間性」を高めようと努力している姿は素敵です。本記事の最後に取り上げた3つのことは、いずれも誰にでもすぐにできることばかり。ぜひ、取り組んでみてください!
TOP画像/(c)Shutterstock.com