【目次】
・生理痛が起こるメカニズム
・ 生理痛に「冷え」は大敵!
・生理中におすすめ食べ物レシピ
・生理中におすすめ飲み物
・ 食べ物以外で生理痛を緩和させるなら
生理痛が起こるメカニズム
なぜ毎月生理はおこるのでしょうか。
女性は妊娠するために毎月子宮内膜に栄養をためて、赤ちゃんを育てるための準備を行います。しかし、妊娠しなければ子宮内膜は使われないため、子宮が収縮し、いらなくなった子宮内膜を血液と一緒に体外へ排出しなければなりません。その状態が生理です。
そして、生理では子宮という大きな筋肉が収縮するために、痛みを伴うことがあり、この子宮収縮の痛みが生理痛と言われるものです。。
生理痛に「冷え」は大敵!
一般的に生理痛は、子宮内膜の厚さによって痛みも変わってくるといいますが、実は、「冷え」も生理痛と関係があるとのこと。
体が冷えると血行が悪くなり、酸素や栄養不足により子宮の機能が低下。それにより生理痛の原因になる「プロスタグランジン」という物質が子宮から排出されづらくなって、生理痛の痛みを悪化させてしまうそうです。
生理中におすすめ食べ物レシピ
生理痛を悪化させないために、体を温めてあげることが大切。そこで、体が温まるレシピをご紹介します。
■食べ物レシピ1:鶏がゆ
生理痛が重い日だと何もしたくない。お腹は空いているけど、ガッツリしたものは食べられない…なんて方には鶏がゆがおすすめ。
レトルトのおかゆに鶏ひき肉を入れて煮るだけ。最後にしょうがやごま油をかければ完成です。ごま油と塩でしっかりと味付けするので病気のときに食べるお米の味のおかゆというより中華がゆの味わい。体を温める定番食材しょうがもたっぷり入っています。
消化がいいので、夕ご飯が遅くなってしまった時にもおすすめです。
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■食べ物レシピ2:春野菜のミネストラ
野菜をふんだんに使ったミネストラはイタリアの料理。具材をザクザクと大きく切り、お肉やパスタなどは入れず野菜だけでつくります。
ポイントははじめに中火で野菜をしっかりと炒めること。入れたじゃがいもが型くずれするくらいじっくりと炒め、野菜から水分が出きったところで水を入れると、野菜の旨味が凝縮されたスープになります。
生理中食欲が増してしまう方でも、ヘルシーなのでいつもより食べてしまっても安心。
■食べ物レシピ3:野菜たっぷりサンラータン
豆板醤としょうがのピリっとした辛みのあるスープが体を温めてくれるサンラータン。血行を促進してくれるきくらげを入れるとさらに効果がUP!
まずはきくらげは水につけて戻し、たけのこ、にんじん、しいたけ、細切りにした長ネギを鍋にいれます。あわせてチキンスープベースも鍋に入れて中火にかけ、野菜がやわらかくなったら、溶き卵を入れてすぐに火を止めて完成です。
生理中におすすめ飲み物
生理中は食事のとき以外も体を冷やさないよう気をつけていたいですよね。オフィスや家で、体を温める飲み物をご紹介します。
■温まる飲み物1:すりおろしりんご甘酒
最近にわかに若い女性にも人気の甘酒。別名「飲む点滴」と言われるほど、身体に良い飲み物として注目されています。
甘酒の主原料「米麹」は、100種類近い酵素が含まれ、またビタミンB1、B2、B6なども豊富。甘酒のもう一つの原料「酒粕」には、食物繊維や、葉酸などの栄養が豊富で、油分を消化吸収する前に体外へ排出する作用のあるたんぱく質の一種も含まれて、お通じの改善も期待できます。
そんな健康と美容に嬉しい甘酒をぽかぽかに温めて、甘酒:りんご=約3:1の割合で混ぜてつくる「すりおろしりんご甘酒」はいかがでしょう? りんごとの絶妙なマリアージュを楽しむことができます。。
■温まる飲み物2:サマハンティー
オフィスなどで手軽に飲みたい場合は、サマハンティーなんていかがでしょうか。あまり聞き慣れないお茶ですが、こちらスリランカで古くから飲まれているものでアーユルヴェーダのお茶なんだとか。
きび糖をメインにジンジャーやブラックペッパーなど14種類のスパイスやハーブが配合されており、飲むと体がポカポカするそうです。
ノンカフェインなので、仕事中のほかにもお風呂上がりや夜寝る前などでも安心です。
働く女性の冬必需品! 体がぽかぽか温まるサマハンティー♡|ビューティフルライフのススメVol.15
食べ物以外で生理痛を緩和させるなら
温かい食べ物を食べてもどうしても辛い。ベッドから起き上がれず、出社も厳しい…そういった状態の方もいらっしゃると思います。
市販の鎮痛剤で落ち着けばいいけれど、それでも厳しいという方は低用量ピルという方法も。
ピルというと避妊の薬というイメージが強いですが、最近では生理痛の緩和目的で処方される例も増えてきているそうです。ピルを飲むと子宮内膜を薄く保つことができ経血が減ったり、自前のホルモン分泌を抑えることができ、生理前のイライラや吹き出物が改善するということも。
自分ではどうしようもないことが多い生理、毎月つらい…と感じていたら、一度産婦人科の先生に相談してみるのもいいかもしれません。
働く女性にとって、生理通は大きな悩みの種でしょう。忙しい毎日でも、生理期間中はなるべく体を温める食事や飲み物をとって、自分の体を労って生理とうまく付き合っていきましょう。
初出:しごとなでしこ