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LIFESTYLE

2023.03.11

「清明」は二十四節気のひとつで春の清々しい季節のこと。意味や過ごし方を紹介

清明(せいめい)とは二十四節気のひとつで、春を6つに分けた5番目にあたる季節です。4月5日ごろからの半月間で、清々しい春の息吹が感じられます。本記事では清明の意味や七十二候について解説するとともに、清明の過ごし方についてもご紹介します。

清明(せいめい)とは?

アネモネの咲く春のイメージ
(c)Shutterstock.com

清明(せいめい)とは「二十四節気(にじゅうしせっき)」のひとつです。二十四節気とは、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたものです。季節の変化を示す指標とされています。

立春や春分などからなる6つの春の節気のなかで、清明は5番目にあたります。

ここでは、清明の意味や二十四節気について解説します。

二十四節気のひとつで5番目にあたる

清明は春夏秋冬をそれぞれ6つずつに分けた二十四節気のなかで、春に属する節気です。立春(りっしゅん)・雨水(うすい)・啓蟄(けいちつ)・春分(しゅんぶん)に続き、5番目にあたります。

そのあと穀雨(こくう)が続きます。時期は4月の初めごろで、2023年の清明は4月5日です。

清明は寒さが和らいで春の暖かさを感じられる時期であり、爽やかで過ごしやすい季節です。

二十四節気とは

二十四節気は、古代中国で作られた暦です。農業などで季節の移り変わりをみるための指標とされていました。古代中国では月の満ち欠けを基準にした太陰暦が使われていましたが、実際の季節とズレがあるため、季節の変化を正確に把握できる暦として二十四節気が使われるようになったのです。

二十四節気が生まれた紀元前の中国と今の日本では、季節感が異なります。例えば、暦の上では春となる立春は2月上旬ですが、日本では真冬にあたります。そのため、二十四節気は実際の気候より1〜2ヵ月ほど早いと考えてよいでしょう。

そのため、清明が表す季節感も、日本では5月ごろにあてはまります。

「清浄明潔」の略語

清明は「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」の略語で、江戸時代からある言葉です。すべてのものが清らかで生き生きしているという意味があります。

爽やかな春風が吹いて暖かくなり、草木が美しく清らかである様子を表しています。実際に清明の時期は、桜を始めとするさまざまな花のつぼみがふくらみ、やがて咲きほこる美しい季節です。

清明の七十二候

空を飛ぶ燕
(c)Shutterstock.com

二十四節気はさらに七十二候(しちじゅうにこう)に分けられます。6つの二十四節気(各15日)を初候・二候・三候に分け、1年を72に分けたものです。

清明の七十二候は、次の3つです。

・玄鳥至(つばめきたる)
・鴻雁北(こうがんきたす)
・虹始見(にじはじめてあらわる)

それぞれの内容について、詳しくみてみましょう。

玄鳥至(つばめきたる)

玄鳥至は、ツバメが南から飛来する季節です。玄鳥(げんちょう)とはツバメのことで、黒い鳥という意味があります。

冬の間は東南アジアの暖かい場所で過ごしていたツバメは春になると海を渡り、日本にやってくるのです。ツバメの飛来は、本格的な農耕シーズンの始まりを知らせます。ツバメは畑の作物を荒らさず、害虫だけを食べる鳥として親しまれてきました。

鴻雁北(こうがんかえる)

鴻雁北は、ツバメがくるのと入れ替わりに、冬の間日本で過ごした雁(がん)が北のシベリアへと帰る時期です。鴻雁の「鴻」は「ひしくい」と読み、大型のがんを表します。「雁」は小型のがんを指した言葉です。

春の訪れとともに、雁は群れをなして飛び去っていきます。雁の行き来は季節の移り変わりを感じさせ、「雁帰る」は俳句などでも春の季語となっています。

虹始見(にじはじめてあらわる)

虹始見は、鮮やかな虹が見え始める時期です。春は空気が潤うため、雨のあとにはきれいな虹が現れます。陽の光がまだ弱い春先の虹は、夏に比べると淡くはかない趣があるものです。春が終わりに近づいて夏に向かうことを知らせ、「初虹(はつにじ)」は晩春の季語として詠まれています。

かつて、虹は空に昇った大蛇が龍になる姿と考えられており、そのために虹という漢字には虫偏がついているということです。

清明の過ごし方

桜並木
(c)Shutterstock.com

清明は冬の寒さがようやく和らぎ、日差しも暖かくなって爽やかな時期です。1年のなかでも過ごしやすい時期といえるでしょう。さまざまな花が咲きほこるため、お花見を楽しめます。

お茶がおいしい季節であり、ゆっくりお茶の香りを楽しみながら過ごすのもおすすめです。

ここでは、清明の時期ならではの過ごし方をご紹介します。

お花見をする

暖かくなる清明の時期は、咲きほこる花々をみて歩くのに適しています。河川敷や公園など、どこに行っても花や草木が色鮮やかで、近所を散策するだけでも春らしい季節を楽しめるでしょう。

お弁当を持参し、ベンチで花見をするのもおすすめです。春に咲く草花や野草を探しに、自然の多い場所へ少し遠出をしてみるのもよいでしょう。

明前茶や雨前茶を楽しむ

清明の時期に収穫されたお茶を楽しむのもおすすめです。清明以前の時期に摘まれたお茶は「明前茶(みんぜんちゃ)」、清明から穀雨の時期までに摘まれた茶葉は「雨前茶(うぜんちゃ)」と呼ばれます。

どちらも新芽の茶葉で作られ、甘みと香りがある美味しいお茶です。香りを楽しみながら飲む新茶は、より春を感じられるでしょう。

沖縄では清明祭が行われる

沖縄では清明の時期に清明祭(シーミー)という行事があります。中国の風習が沖縄に伝わったもので、清明の時期から次の穀雨が始まる時期まで行われます。

お墓参りをする行事であり、お盆やお正月と並ぶ大切なお祝い事です。親族が集まり、お墓にお酒や重箱料理などをお供えします。お墓の前には広いスペースがあり、集まった親族でお供えしたものをいただきながら、宴が行われます。

清明は爽やかで過ごしやすい季節

(c)Shutterstock.com

二十四節気のひとつである清明は4月5日ごろからの約15日間で、爽やかで草木が生き生きとした過ごしやすい季節です。

ちょうど入学式が行われるシーズンであり、桜などのお花見も楽しめます。この季節でしかみられない花々があり、味わえないお茶もあります。二十四節気や清明の意味を理解し、ぜひ清明という季節を楽しんでください。

TOP画像/Shutterstock.com

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