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2024.10.24

「小寒」の意味とは? 2025年はいつ? その時期が旬の食べ物・植物まで解説

「小寒」とは二十四節気(にじゅうしせっき)のうち、大寒に向かってますます冷え込む時期です。本記事では、小寒の意味や七十二候での表現、2025年の小寒は何日にあたるかなどを解説します。小寒の時期の食べ物や植物も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

「小寒」の基礎知識

寒がるニットを着た女性
(c)Shutterstock.com

「小寒」は「しょうかん」と読み、二十四節気のひとつを指します。また、小寒の初日を「寒の入り」といいます。二十四節気はその年の太陽の動きにあわせて一年間を24分割したもので、小寒は23番目の節気にあたります。

はじめに小寒の詳しい意味や、その時期の特徴についてチェックしましょう。ほかにも、七十二候ではどのように表すのか、2025年の小寒はいつにあたるのかも解説します。さらに小寒に関連する言葉として「大寒」もあわせて紹介しますので、理解を深めていきましょう。

小寒とはどのような意味?

小寒とは、寒さが厳しくなる時期の二十四節気のことです。寒さが小さいという意味で、一年でとくに寒い大寒に向かって、これからますます寒さが厳しくなっていく時期を指します。

二十四節気は、季節の移り変わりを知る目安として太陰暦をもとに春夏秋冬で分けたもので、中国から伝わりました。24に分けられた一年間の始まりは「立春」で、終わりが「大寒」です。

小寒は寒中見舞いを出すころ

小寒は「冬至」と「大寒」の間であるため、暦のうえでは冬の寒さが厳しくなる時期です。小寒と大寒の時期を「寒」「寒中」「寒の内」と呼び、このころに寒中見舞いを出し始めます。

寒中見舞いは、寒さが厳しい時期に親戚や友人、知人などをいたわるために出す手紙のことです。遅くに年賀状の返事を書くときや、喪中で年賀状を出せなかった場合などにも使われています。

寒中見舞いを送る際は「寒中お見舞い申し上げます」と書き始め、送り先の方の健康を気づかうような言葉を添えましょう。

七十二候では小寒の初候・次候・末候

季節を表す言葉には、二十四節気だけではなく七十二候もあります。七十二候では、小寒のころを「初候(しょこう)」「次候(じこう)」「末候(まっこう)」で表します。それぞれの時期は以下のとおりです。

・初候…… 芹乃ち栄う<せりすなわちさかう>
春の七草のひとつである芹(せり)が盛んに育つころのこと。1月5日〜1月9日ごろを指している。

・次候…… 水泉動<しみずあたたかさをふくむ>
地中で凍っていた泉が動き始めるころのこと。1月10日〜1月14日ごろを指している。

・末候…… 雉始めて雊く<きじはじめてなく>
雄の雉が雌への求愛のために、甲高い声で「ケーンケーン」と鳴き始めるころのこと。1月15日〜1月19日ごろを指している。

2025年の小寒はいつ?

二十四節気は太陽の動きにあわせて定めているため、日付は固定されていません。小寒は毎年1月5日~1月19日ごろにあたりますが、その年によって変動があり、1日程度は前後することがあります。

2025年の小寒は、1月5日~1月19日です。また、小寒という言葉で「小寒に入る日(寒の入り)」のことを指す場合もあります。この意味では、2025年の小寒は1月5日です。

大寒とは?

小寒の次の二十四節気は大寒です。大寒とは例年1月20日〜2月3日ごろ、一年のなかでも特に寒さが厳しくなる時期のことを指します。

この季節を指した言葉に「三寒四温」があります。寒い日が三日続くと、その後四日ほど暖かい日となり、春の訪れを少しだけ感じる…そんな現象を表した冬の季語です。

大寒には、立春の前日である節分の日が含まれています。季節の変わり目に鬼が出るといわれることから、「鬼はそと、福はうち」といって豆をまく慣わしができました。

小寒の時期の食べ物や植物

てっちりの写真
(c)Shutterstock.com

小寒は寒さで動きたくなくなる時期であるものの、あえて「寒稽古」や「寒中水泳」といった鍛錬をして寒の内に身体を鍛えると心身共に向上するとされています。

この時期は、1月7日に「七草粥」を食べたり、1月11日に「鏡開き」をしたり、小正月にあたる1月15日には「小豆粥」を食べたりします。また、「十日戎(とおかえびす)」という年初めのお祭りで商売繁盛を願うのも特徴です。

それでは、小寒の時期の食べ物や植物について、詳しくチェックしていきましょう。

小寒の時期の食べ物

小寒の時期の食べ物は、以下のとおりです。

<七草粥>
春の七草であるセリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロが入ったお粥。1月7日に無病息災を願って食べる。

<河豚(ふぐ)>
産卵前で脂がのっている。

<ブリ>
産卵や越冬で栄養をたっぷり蓄え、脂がのっている。日本海側で12月~2月初旬に水揚げされる天然のブリを「寒ブリ」とも呼ぶ。

このほか、寒い時期であることをいかした食文化もあります。小寒の大変冷たい水は「寒の水」と呼ばれ、清らかで霊力があると考えられていました。厳しい寒さで雑菌も繁殖しにくく、長期間腐らないといった話もあります。

寒の水を使った発酵食品は、先述のように雑菌が繁殖しにくいため発酵もゆっくり進むといわれているそうです。したがって、酒や醤油、味噌などは「寒仕込み」するといいのだとか。

小寒の時期の植物

小寒の時期の主な植物は以下のとおりです。

<蝋梅(ろうばい)>
花の少ない冬の時期に咲くことで重宝されている。花びらがろう細工のようなことと梅に似ていることから、その名がついた。

<なずな>
アブラナ科の植物で、ぺんぺん草とも呼ばれている。紀元前に東ヨーロッパから麦と一緒に入ってきたといわれている。

<柊(ひいらぎ)>
葉には鋭いトゲがある。このトゲによって邪気を払う木だとされている。

小寒の時期を楽しもう!

ホットドリンクを飲む人
(c)Shutterstock.com

厳しい寒さへの入り口である小寒は、冬至と大寒の間の二十四節気にあたります。

二十四節気は太陽の動きにあわせて定めているため、日付は固定されていません。小寒は毎年1月5日~1月19日ごろにあたりますが、1日程度は前後することがあります。

2025年の小寒は、1月5日~1月19日です。

この時期には、1月7日の七草粥や1月11日の鏡開き、小正月にあたる1月15日の小豆粥など、さまざまな食べ物に関わる慣わしがあります。

寒くて動きたくなくなる時期ではあるものの、その時期ならではの楽しみを味わいつつ、健康的に過ごしましょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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