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2023.08.07

9月に使える時候の挨拶には何がある? 時期別の使い方を例文とともに紹介

ビジネスメールや手紙でよく使われる「時候の挨拶」は、その時々の季節や自然などの変化を表す言葉です。近年は残暑が厳しく、台風シーズンでもある9月。この時期にふさわしい時候の挨拶を例文とともに見ていきましょう。

時候の挨拶について、おさらい

ビジネスメールや手紙を書く時、「今の時期に最適な時候の挨拶って何だろう?」と思うことはありませんか? その時々の季節や自然を表す時候の挨拶ですが、季節の変わり目となる時期はどのような言葉がふさわしいか、迷いますよね。

時候の挨拶には、漢語調と口語調があり、シチュエーションにより使い分けるのが一般的です。どちらを使うかで、読み手に与える印象は変わりますので、相手やシチュエーションにふさわしい言葉を選びたいところ。

時候の挨拶には漢語調と口語調の2つがあります。読み手に与える印象が異なることから、送る相手やシチュエーションに合わせて使い分けるといいでしょう。まずはそれぞれの違いを見ていきます。

簡潔に表現する漢語調

ビジネスなどのあらたまった場でよく使われるのが、漢語調です。簡潔に表現するものの、時節を表現するため、読み手に格調高い印象を与えることができます。

漢語調の時候の挨拶は、ビジネスシーン以外に儀礼的な手紙、目上の方へのメールや手紙など、あらたまったシチュエーションにも用いられます。季語を表す短い言葉の後に、「~の候」「~の折」「~みぎり」のような表現をつけるのが一般的です。

表現がやわらかい口語調

漢語調を読みやすくし、読み手にやわらかい印象を与える口語調。わかりやすく、親近感を覚える言葉を用いることから、親しい人へのメールや手紙によく使われています。口語調は話し言葉で表現するのが一般的。ビジネスシーンでは、お礼の手紙などで使われることもあります。

結びの言葉も大切に

結びの言葉とは、メールや手紙の主文に続き書くもので、手紙を締めくくるために用います。結びの言葉も、季節ごとに使い分けをすることがあるので、知っておくといいですね。一般的には、季節や自然に触れたあと、相手を気遣う言葉を添えます。

《結びの言葉:例文》
・豊穣の秋、貴社のさらなるご発展をお祈り申し上げます。
・季節の変わり目です。くれぐれもご自愛くださいませ。
・秋めいてきましたね。移り行く季節、ご自愛のうえお元気にお過ごしください。

時候の挨拶:9月上旬

ここからは、9月に使う時候の挨拶を見ていきましょう。9月と言えば、まだまだ残暑が厳しく、台風の心配がある季節。しかし、徐々に涼しさや秋を体感する日も出てきます。

夏休みが終わり、新学期が始まる9月を感じる時候の挨拶にはどのようなものがあるでしょうか? 上旬・中旬・下旬に分けてチェックしていきましょう。例文も紹介しますので、メールや手紙を作成する際の参考にしてくださいね。

《9月上旬》時候の挨拶:漢語調

以下に単語と例文を列挙します。

・処暑(暑さが終わる頃という意味)
・初秋(秋の初め、秋の訪れ)
・新秋(秋の始まり)

《例文》
・処暑の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
・初秋の折、皆様お変わりなくお過ごしのことと存じます。
・新秋のみぎり、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。

《9月上旬》時候の挨拶:口語調

以下に例文を列挙します。

・9月に入っても暑さの厳しい毎日が続きます。皆様いかがお過ごしでしょうか?
・初秋とは名ばかりの残暑厳しい日が続きますが、お元気でいらっしゃいますか?
・新学期が始まる頃ですね。その後、お変わりございませんか?

青空のもとに咲くコスモス
(c)Shutterstock.com

時候の挨拶:9月中旬

9月中旬の時候の挨拶を紹介します。地域によっては、朝晩の気温差が出てくる頃かもしれませんね。また、秋の爽やかさが感じられる日もありそうですね。

《9月中旬》時候の挨拶:漢語調

・秋涼(秋になった涼しさを表した言葉)
・爽秋(爽やかな秋の季節)
・仲秋(秋の真ん中を表した言葉)

《例文》
・秋涼のみぎり、貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
・爽秋の折、皆様お健やかにお過ごしでしょうか。
・仲秋の候、御一同様におかれましては、ますますご壮健のことと存じます。

《9月中旬》時候の挨拶:口語調

・秋の涼しさが感じられる季節になりました。その後皆様お変わりありませんか?
・秋も中ごろとなりました。その後、いかがお過ごしですか?
・吹く風もどことなく秋めいてきました。お元気でいらっしゃいますか?

時候の挨拶:9月下旬

9月下旬になると、残暑が和らぐ地域がずいぶんと増えそうですね。秋晴れの日や、吹く風が少し秋めいてくる頃でもあります。

《9月下旬》時候の挨拶:漢語調

・野分(秋に吹く強い風のこと)
・秋冷(肌寒さを感じたことを表す言葉)
・秋晴(晴れ渡る秋晴れを表す季語)

《例文》
・野分の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
・秋冷の折、皆様お元気でご活躍のことと推察いたします。
・秋晴のみぎり、皆様におかれましては、なお一層ご清祥のこととご拝察いたしております。

《9月下旬》時候の挨拶:口語調

・秋風が吹く季節となりました。皆様いかがお過ごしですか?
・秋の夜長の時季となりました。その後、お元気でいらっしゃいますか?
・夜になると聞こえる虫の音が、秋の深まりを感じさせる季節となりました。

名月とすすき
(c)Shutterstock.com

時候の挨拶は、季節だけでなく、相手やシチュエーションに合わせて

時候の挨拶や結びの言葉は、メールや手紙で書き手の気遣いを伝えることに活用できます。しかし、相手やシチュエーションを考えずに使ってしまうと、逆効果になってしまうことも。

たとえば、親しい人に出すメールや手紙なのに、ビジネスで使う格式高い時候の挨拶を使ってしまうと、相手は驚き、差し出した人との間に距離を感じるかもしれません。逆に、目上の方にカジュアルな時候の挨拶を用いると、無礼と思われるということも。

時候の挨拶を使う時は、季節だけでなく、相手やシチュエーションに合わせた表現を用いることが重要です。1通のメールや手紙で関係を損なうことがないよう、注意を払いながらメールや手紙の文章を考えたいですね。

仕事をしながら外をみる女性
(c)Shutterstock.com

最後に

9月の時候の挨拶について紹介しました。日本ならではの季節を感じさせる時候の挨拶は、昔から大切に伝え継がれてきたもの。相手やシチュエーションに合った季節感を伝える習慣を、これからも大切にしていきたいですね。時候の挨拶や結びの言葉は、書き手の思いだけでなく、人間性を伝えるエッセンスにもなります。その時々の季節感を上手く組み込み、読み手が良い気分になるメールや手紙を作成したいですね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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