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2025.07.17

「空理空論」とは役に立たない考えのこと|議論を交わすビジネスシーンに役立つ四字熟語も

「空理空論(くうりくうろん)」は、役に立たない考えや議論を指す四字熟語です。ビジネスでは、物事を決定したり計画したりするシーンで活用できます。本記事では、「空理空論」の正しい意味をご紹介します。例文を参考に、使い方も確認していきましょう。

「空理空論(くうりくうろん)」の意味とは?

「空理空論」は、現実からかけ離れた役に立たない考えを指す言葉です。「空理」と「空論」にはどちらにも「役に立たない理論や議論」といった意味があり「空理空論」は、似た語句を重ねて意味を強めた四字熟語です。

くうり‐くうろん【空理空論】
現実とかけ離れた、実際の役に立たない理論。

出典:小学館 デジタル大辞泉

「空理空論」の使い方や例文

ビジネスでは、さまざまな場面で議論が繰り広げられます。「空理空論」は、そのなかでも役に立たないと思われる意見が交わされるシーンに適しているといえる言葉です。

間違いなく使えるよう、ここでは具体的な使用例を確認していきましょう。

・現場を知らない上層部のみで話を進めたところで、それは空理空論ではないだろうか
・勉強が足りないまま、資格試験の日を迎えてしまった。当初立てていたスケジュールは、まったくの空理空論になったということだ
・先ほどから各々の意見を聞いているが、内容に実がなく、空理空論を戦わせているとしか思えない
・実情に沿わない空理空論ではなく、さらに実現可能なレベルで計画を進めてみてはどうか
・現実に向き合おうとしない彼は、いつも空理空論ばかり言っていると周囲から心配されている

「空理空論」の類語や言い換え表現

「空理空論」には、以下のような類語や言い換え表現が挙げられます。

・机上空論(きじょうのくうろん)
・空中楼閣(くうちゅうのろうかく)
・砂上楼閣(さじょうのろうかく)

類語を知ると語句への理解が深まり、コミュニケーションの幅がより広がります。それぞれの意味とともに、活用例もぜひ参考にしてください。

会議している人々
(c)AdobeStock

「机上空論(きじょうのくうろん)」

「机上空論」は「空理空論」と同様、役に立たないことの例えです。「机上」とは机の上のことで、机の上で理屈をこねるさまを表しています。

「机上空論」は、会議などで人々が集う場面に適した表現です。役に立たない議論が繰り広げられている状況は、以下のように言い表しましょう。

・立派な計画のように思えるが、予算と実現までのスケジュールを考えると机上空論と言わざるを得ない

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「空中楼閣(くうちゅうのろうかく)」

「空中楼閣」とは、蜃気楼(しんきろう)のことです。転じて、根拠のないことや想像上のものを意味します。

おもに、現実からかけ離れた空想的な考えに適した表現です。実現するのかどうか、確信がもてない心境を言い表すことができます。

・いつか飛行機のファーストクラスで世界一周旅行に出かけたい。友人には空中楼閣と言われたが、そのための努力は決して無駄にはならないはずだ

「砂上楼閣(さじょうのろうかく)」

基本がなっておらず、物事が長続きしないことは「砂上楼閣」と言い表します。

そもそも「砂上楼閣」とは、崩れやすい砂の上に建てた高い建築物のこと。地盤が砂のため、建物はすぐに崩れてしまいます。

そのことから転じて「砂上楼閣」は実現しそうもないことも意味します。一見すばらしく思えても、確かではないことに適した四字熟語です。

・経営の地盤を固めないままビジネスを始めても、砂上楼閣となってしまう

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「空理空論」のような議論にまつわる四字熟語

以下は、「空理空論」のような議論にまつわる四字熟語です。

・侃侃諤諤(かんかんがくがく)
・喧喧諤諤(けんけんがくがく)
・閑話休題(かんわきゅうだい)

「空理空論」は役に立たない議論を指す言葉ですが、これらはそれぞれ意味が異なります。意見を交わす状況を表す際は、状況に応じて使い分けましょう。

コーヒーを片手に会話している3人のイラスト
(c)Adobe Stock

「侃侃諤諤(かんかんがくがく)」

「侃侃諤諤」は、意見が活発に交わされるさまを表す言葉です。おもに、それぞれがひるむことなく、盛んに考えを述べる様子に適しています。また、正しいと思うことを堂々と主張するさまを表すことも。

「侃侃」は強くまっすぐなこと、「諤諤」はありのままの気持ちを発言することです。会議などで個々が積極的に発言する場面は「侃侃諤諤」と言い表しましょう。

・今日の会議は侃侃諤諤に意見が飛び交い、時間内に結論を出すのが大変だった

「喧喧諤諤(けんけんがくがく)」

「喧喧諤諤」とは、意見が活発に出るあまり、騒がしいことです。「喧喧」はがやがやとやかましいこと、「諤諤」は遠慮のない意見を表します。

積極的に意見を交わす点は「侃侃諤諤」と同様ですが、「喧喧諤諤」の場合は、そのために騒がしく意見がまとまらないという意味が含まれます。

・今回の株式総会は各々が意見を譲らず、喧喧諤諤たる様相を呈した

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「閑話休題(かんわきゅうだい)」

話の本筋が逸れ、もとへと戻したいときは「閑話休題」という語句を挟みます。口語ではなく、おもに文章で用いる表現です。

「それはさておき」のように、逸れてしまった話を打ち切り話を本筋へと戻せます。

・話がすっかり逸れてしまいました。閑話休題、ここからはシステムの内容についてお伝えします

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「空理空論」はビジネスシーンで使える四字熟語

「空理空論」は、たびたび議論を交わすビジネスシーンに適した語句です。実現に沿わないような、役に立たない考えに対して使用できます。

「机上空論」や「紙上談兵」なども、似た意味をもつ四字熟語です。あまりにも現実離れしたことは「空中楼閣」と表現できます。

役に立つ、立たない関係なく、活発に議論が交わされるさまは「侃侃諤諤」や「喧喧諤諤」と言い表せます。

それぞれの意味や使い方を正しく理解し、ビジネスシーンで活用しましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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