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LIFESTYLE

2023.01.21

春分の日とは春季皇霊祭を由来とする祝日! 毎年変わる理由や行事の食べ物を紹介

春分の日とは宮中祭祀のひとつである「春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)」を由来とする国民の祝日です。毎年、日が変わる理由やどのような行事を行うのか詳しく解説します。また、過ごし方や食べ物についても見ていきましょう。

春分の日とは1年の始まりの日のこと

(c)Shutterstock.com

春分(しゅんぶん)とは、太陽の動きをベースとして1年を24に分けた暦「二十四節気(にじゅうしせっき)」のひとつです。立春(りっしゅん)や夏至(げし)、秋分(しゅうぶん)、冬至(とうじ)なども二十四節気のひとつで、現在の暦ではないものの、私たちの生活に馴染んでいます。

春分は、二十四節気のなかでは一年の始まりの位置づけです。例えば、「八十八夜(はちじゅうはちや)」は、春分から数えて88日目の日のことで、種まきの目安とされています。

ほかにも、「二百十日(にひゃくとおか)」とは春分から数えて210日目で、台風などの暴風雨が起こるとされている日です。このように昔の暦では、さまざまな日を春分を起点として数えています。

自然をたたえ、生物をいつくしむ日

内閣府によれば、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」です。普段は自然や生物に関心があまりない方も、せっかくの機会なので自然や生物に目を向け、その素晴らしさやひたむきさに注目してみることができるでしょう。

なお、国民の祝日に関する法律では、国民の祝日が日曜日のときはその後に来る国民の祝日以外の日が振替休日になると定められています。そのため、春分の日が日曜日のときは次の日が休日です。例えば春分の日が3月21日で日曜日の年は、3月22日の月曜日は休日となるので学校や職場が連休になることもあります。

参考:内閣府「『国民の祝日』について

宮中祭祀の春季皇霊祭を由来とする

二十四節気は暦を単に24に分けたものであり、24すべてがお祝いや休日になるのではありません。しかし、春分の日は、宮中祭祀の春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)という祭日とも重なるため、祝日とされています。春季皇霊祭とは、春分の日に宮中の皇霊殿で行われる先祖を祀るお祭りのことです。

なお、宮中では、春分の日には春季皇霊祭と春季神殿祭(しゅんきしんでんさい)が行われます。神殿で行われる春季神殿祭は、神様の恩に感謝を捧げることを目的としたお祭りです。

昼と夜の長さが同じ

春分の日は、昼と夜の長さが同じです。秋分の日から春分の日までは夜の長さが昼の長さよりも長いですが、春分の日を境にして昼の長さのほうが長くなります。

なお、秋分の日も昼と夜の長さが同じです。春分の日から秋分の日までは昼の長さが夜の長さよりも長くなりますが、秋分の日を境として夜の長さのほうが長くなります。

3月20日か21日であることが多い

春分の日は3月20日か21日であることが多いです。国立天文台によれば2050年までの春分の日はいずれも3月20日か21日と予想されています。しかし、春分の日は本来国立天文台が前年の2月に決定して官報で公表する祝日のため、地球の運行が予想とは異なるとき、あるいは地球の運行にずれが生じるときは、春分の日もずれ込む可能性があるでしょう。

春分の日は春彼岸の中日

(c)Shutterstock.com

春分の日は、仏教行事の「お彼岸(おひがん)」とも関連がある日です。彼岸とは、悟りの境地に達した人が向かう場所のことですが、この世で修行を終えた死者たちが住む場所、つまり亡くなった先祖たちが暮らす場所を指すこともあります。

一方、彼岸ではなく「お彼岸」と呼ぶときは、あの世の場所を指すのではなく、あの世にいる先祖たちの供養をする日を指すことが一般的です。お彼岸は「春彼岸(はるひがん)」と「秋彼岸(あきひがん)」の2回あり、いずれも7日間続きます。春彼岸の中日、つまり4日目にあたる日が春分の日です。

お彼岸はあの世とこの世が近づくとき

お彼岸は、彼岸つまりあの世と私たちが暮らすこの世が近づく時期とされています。あの世が近くに来ている、つまり、あの世で暮らしている先祖たちも近くまで来ていると想定されるので、その機会を活かして先祖供養を行うことができるでしょう。

秋彼岸も同様です。私たちが生きている世の中が先祖たちの暮らす世の中と近づく機会に、お墓参りをして先祖供養を行います。

お彼岸は仏教の行事だが日本特有のもの

日本ではお彼岸は「先祖のお墓にお参りをして供養を行う日」と認識されていることが一般的です。しかし、彼岸そのものは仏教行事に基づきますが、仏教が発祥したインドやそのほかの国々では、そもそもお彼岸と呼ばれる時期はありません。また、お彼岸の時期に先祖の供養をするという考え方や習慣もないようです。

つまり、お彼岸は仏教に基づく行事ではありますが、インドや中国から渡ってきた行事ではなく、日本で発展した日本独自の行事です。日本の仏教のさまざまな宗派では春彼岸に「春季彼岸会(しゅんきひがんえ)」と呼ばれる法要を実施します。

春分の日にお墓参りをしなくてもよい

日本の仏教では、春分の日のあたりに先祖のお墓にお参りをして供養を行うことが一般的です。春彼岸も秋彼岸もいずれも7日間あるので、期間中であればいつでもお墓参りができるでしょう。もちろん、春分の日とは異なる日にお墓参りをしても大丈夫です。

しかし、春分の日は祝日なので学校や会社が休みになることも多く、家族そろってお墓参りに行きやすいでしょう。お墓が遠い場合は、春分の日にこだわるのではなく、土日のほうが行きやすいかもしれません。

春分の日の食べ物

(c)Shutterstock.com

春分の日は、本来、自然をたたえる日なので、季節の食べ物を味わい、自然に思いを馳せるのに適した日です。また、春彼岸の時期にあたるので、行事関連の食べ物を楽しむこともできます。

春分の日、あるいはその前後の時期におすすめの食べ物としては、次の3つが挙げられるでしょう。

・ぼたもち
・お赤飯
・彼岸そば

それぞれの食べ物をなぜ食べるのか、また、どのような由来などがあるのか解説します。

ぼたもち

春彼岸にお墓参りをするときは、もち米を蒸して丸めて小豆で作った餡子で包んだ「ぼたもち」をお供え物にすることが一般的です。ぼたもちは漢字では「牡丹餅」と書き、牡丹の花に見立てて名づけられました。

牡丹は春分の日の前後に見頃を迎える花で、春の花としても知られています。大きく豪華な印象の花であることから、文学や絵画、着物の柄などの題材としてもしばしば用いられてきました。

なお、秋彼岸にも、もち米を蒸して丸めて小豆で作った餡子に包んだお菓子を備えることが一般的です。しかし、秋は牡丹の時期ではないので「ぼたもち」とは呼ばず、秋彼岸前後に見頃を迎える萩(はぎ)に見立てて「おはぎ」と呼びます。

また、地域によっては、ぼたもちの餡子はこしあん、おはぎの餡子は粒あんと分けることもあるようです。これは、小豆を収穫したばかりの時期につくるおはぎには小豆をそのまま使い、収穫から時期が経って乾燥した小豆を使うぼたもちには餡子をこして食べやすくするからとされています。

お赤飯

春分の日には、お赤飯を食べることもあります。古来、赤い色の小豆は魔除けになると考えられていたため、お彼岸の時期に良くないものを寄せ付けないように、小豆で作ったぼたもちやおはぎ、お赤飯を食べたようです。

地域によっては、お赤飯をお供え物にすることもあります。ぼたもちもお赤飯もどちらも行事関連の食事なので、行事の由来となった先祖に感謝する気持ちを持って食べるようにしましょう。

彼岸そば

春分の日や春彼岸には、小豆を使った食べ物以外を食べることがあります。よく食べられるのが「彼岸そば」です。春彼岸の時期は季節の変わり目でもあり体調を崩しやすいため、消化の良いそばを食べて胃腸を労わろうという思いがこもっていると考えられます。

また、地域によっては「彼岸うどん」を食べることもあります。こちらも彼岸そばと同じく、消化の良いものを食べて胃腸を労わろうという思いがこもっている食べ物です。

自然への感謝の気持ちを抱いて過ごそう

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昼の時間が長くなり春を感じる春分の日は、自然への感謝の気持ちを抱いて過ごすのがおすすめです。お墓参りに行くのも良いですが、家族とハイキングなどに出掛けて自然を身近に感じるのも素敵な過ごし方でしょう。

春分の日前後は、暖かくなってきたとはいえまだまだ寒い日も多く、体調を崩しやすいので、いつも以上に体調管理に注意をするべき時期でもあります。消化の良いうどんやそばに季節の野菜や鶏肉などの具材をたくさん入れて、滋味豊かな食事も楽しんでください。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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