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2023.02.22

人に期待しない方がいい? 期待しないメリットや実践の方法などについて解説

誰かに期待しすぎると、失敗した時に大きく落胆するものです。そのため、他人に期待しない人もいます。そこには、期待することを恐れる・信じるのは自分だけといった心理も考えられるでしょう。この記事では、相手に期待しないことのメリットや、期待しないで生きる方法について解説します。

人に期待しない方がいい?

仕事にせよ、恋愛にせよ、人は誰でもある程度、相手に対して何らかの期待を抱いているものです。相手としても自分が期待されていることに対して、いい気分になることでしょう。

とはいえ、他人に対する期待が過剰なものとなると、人付き合いが苦しくなることがあります。そこで、この記事ではそれとは反対の「期待しない」ことについていろいろ解説しましょう。

まず「人に期待しない方がいい」という意見には、次のような理由が挙げられています。

1:期待値が高いと落胆も深くなる

何か大きな成果を得られると思い、期待も大きくなります。しかし、それが失敗に終わるとその分ショックも大きいものです。

パソコンの前で顔を手で覆って落ち込む女性
(c)Shutterstock.com

2:一方的に期待し、一方的に裏切られて落胆する

例えば、誰かと転職の話をしていて、相手が軽い感じで「いい会社があったら紹介するよ」とあなたに伝えたとします。この時、一方的に「きっといい会社を教えてくれるはず」と相手に期待をしすぎて、何の収穫もなかった際「もっといい会社を紹介してくれると思ったのに」と相手に一方的に不満を抱くことになるかもしれません。

パソコンの前で額をおさえて悩む女性
(c)Shutterstock.com

自分の置かれている状況が苦しければ、打開するかもしれないきっかけを見つけた時に、一方的に期待を膨らますことはあるでしょう。しかし、「うまくいかないかもしれない」と冷静になることは大切です。

3:期待しすぎて落胆の要因をため込んでしまう

普段から相手に期待しすぎると、相手から何も得られなかった時に、残念な気持ちになるものです。それがたびたび起きると、相手に対して不満も持つようになっていくわけですね。

他人に期待しない人の心理・特徴

次に、他人に期待しないような人のメンタルや特徴とは、どのようなものなのかを見ていきましょう。

1:期待することを恐れる

かつては人に期待することもあったが、いくどか裏切られることによって他人に期待するのを恐れるようになったというケースです。

再度、失望したり落胆したりしたくないという心理から人に期待しなくなったというわけですね。一種の人間不信とも言えるでしょう。

2:信じるのは自分だけ

基本的に他者を信用せず、自分かごく限られた身近な人のみを信じるという人が多いようです。ある程度、自分に自信があって実行力があると言えるでしょう。

3:他人とコミュニケーションを取るのが苦手

コミュニケーション能力に自信がなく、相手に何かを頼むために説明したりするのが億劫であるために自分だけで全部をこなしてしまうパターンです。そもそも人とやりとりすることが減るので、誰かに期待するまでに至らないのかもしれませんね。

4:期待しないでほしい

人から期待されることを重荷に感じたりするので、誰にも期待をしないようにしている人です。他人と積極的に関わって何かを達成するよりも、マイペースで生きていたいという心理が考えられます。

ソファに寝ころんで本を読む女性
(c)Shutterstock.com

5:疑い深い

猜疑心(さいぎしん)が強い人も相手に期待しない傾向があります。相手の言動を信用することができず、「何か裏があるのでは」と想像してしまうのです。「自分のために素直に動いてくれるはずがない」という考えがあり、期待しない・できないのかもしれません。

一方で、信用した一部の人には全面的に心を許して、信じ込みやすい極端な傾向もあったりします。

人に期待しないことによるメリット

それでは、人に期待しないことでどのようなメリットがあるのでしょうか? 確認しておきましょう。

1:気持ちに余裕ができる

人に期待することがなければ、気持ちに余裕が生まれるものです。

そもそも期待することがないので、期待感から生じる「何かいいことがあるのでは?」といった類の高揚感もありません。そして、うまくいかず落胆して心が沈むことも、裏切られたことに対する怒りが生じることもないでしょう。心を平常に保てて、気持ちに余裕が出てくるわけですね。

気持ちに余裕ができれば正しく判断できるようになりますし、相手に何かを頼む必要性も相対的に減るはず。さらに、自分が期待する人も減るため、不要な人間関係の整理にも役立ってくるでしょう。

2:ストレスが減る

初めから期待しないことで、期待値を小さくしておくと、誰かに頼って物事がうまくいったときに、喜びを感じやすくなるでしょう。

反対に、期待値が大きいとうまくいっても「こんな程度か」と不満を持つかもしれませんし、失敗した時は「期待したのに」とさらに不満を抱くことになるかもしれませんね。

誰にも頼み事をしないで生活するというのは、難しいもの。そこで、何かを頼んだとしても期待値を小さくしておけば、落胆の度合いを最低限に抑えられます。これにより、ストレスを感じることも減るのではないでしょうか。

3:自主性が生まれる

相手に期待しないことで自主性が生まれます。相手任せで物事を進めると、思わぬ事態になった時にリスクヘッジができません。相手に期待しすぎるのではなく、「もしかしたらこんなことが起きるのではないか」と予測することで、それに対する備えを自分で行うことができるようになるのではないでしょうか。

これによって、トラブルが起きた時も危機回避ができますし、自分で対応する力がついていきます。

期待せずに生きるには?

それでは、他人に期待せずに生きていくには何を心がければいいのでしょうか。さまざまな方法やトレーニング、名言などがありますので、解説しましょう。

1:相手を尊重し、考えの違いを認識する

まずは、相手を尊重するところから始めてみましょう。そもそも自分と他者はお互いの考えを完全に理解することはできません。自分が最重要と考えることが、相手にとっては取るに足らないことかもしれないのです。同じ物事に対しても、自分と相手でとらえ方が異なるかもしれません。

したがって、自分が期待する通りに相手が行動してくれるとは思わない方がいいでしょう。それにより、相手にも優しい態度をとることができます。また、期待外れの結果となっても、それを自明のものとして受け入れることができるでしょう。

2:自分でできることを増やす

あることが自分でできそうならば、相手に任せずに挑戦してみてはいかがでしょうか。自分で行うので自由自在ですし、失敗しても自分の責任であると受け止めることができます。自分で対応できるレベルのことならば、自分でやった方が思い通りになるのでストレスも減るのではないでしょうか。

最後に

人に期待しない生き方をすれば、期待することから生じる期待感・失敗した時に生じる落胆や怒りに左右されることはなくなります。平常心を保てるわけですね。ただ、人を疑うのは、人間関係を悪化させる可能性があるので注意しましょう。

基本的に相手は自分の思い通りには動かない、物事はうまくいかないものだと普段から思っていることが大事なのかもしれませんね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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