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2023.01.10

仕事で必要なコミュニケーション能力とは? 鍛えるにはどうすればいい?【専門家監修】

仕事で必要なコミュニケーション能力とは、相手の話にも耳を傾けながら、分かりやすく伝える双方向の対話ができる能力のこと。場の雰囲気に合わせて発言でき、必要な情報を共有できる能力も含まれます。行動の癖を少しずつ意識して変えていくと、コミュニケーション能力は鍛えることができますよ。

コミュニケーションとは?

心理学者のアルフレッド・アドラーは「人の悩みの9割は人間関係」と言っています。男性女性を問わず、私たちは、周りの人とどうコミュニケーションを取るかに気を遣っているということでしょう。大学生が就職活動の時に、「多くの企業がコミュニケーション力を求めている」と聞き、自分のコミュニケーション力を気にし始める人も少なくありません。

そもそも、仕事でのコミュニケーション力とはどういう力なのでしょうか。絶対的な答えはありませんが、次のようなことをいうことが多いでしょう。

・必要な情報を周りに分かりやすく説明できる
・人の話を正確に聞き取り、理解することができる
・周囲の人の考えや気持ちを考慮しながら対話できる
・場の雰囲気や状況に応じた発言ができる
・言うだけ、聞くだけでなく、双方向の対話を深められる
・メールやチャットばかり使わず、話せるときは直接話す

コミュニケーション能力が低いと感じる人の7つの特徴

次に、職場でコミュニケーション能力が低いと感じる人の特徴をみてみましょう。

英語と図
(c)Shutterstock.com

1:必要なことを報告しない、必要と感じていない

上司が「報連相ができていない」と嘆く、よくあるパターンですね。仕事は自分1人でしているのではなく、周りの業務と連動しています。どのような状況なのかを周りと共有しておきましょう。

2:話の内容が分かりづらい

よく、「結論から言いましょう」と言われます。前置きや理由が長々と続くと、聞いている方は頭の整理が追いつかず、何を言いたいのかな? となりがちです。

3:人の話を聞かない

自分が伝えたいことが多すぎて、一方的に自分の話だけをして終わったり、違う意見を受け容れず、自分の主張だけをしてしまう人もいます。仕事は、違った意見や視点も検討しながら進めなければなりません。

4:言われて分からないことを放置したまま

よく分からないことを確認せず、そのまま放置する人もいます。言った方は「折角伝えたのにどうなっているの?」「言ったのに通じていないの?」と感じてしまうでしょう。

5:人のことに無関心

「周囲の人が何を考えているのか」「どういう状況になっているのか」に対してまるで無関心で、自分のことだけを淡々と行なう、すぐそばにいる人にも話しかけずにメールやチャットで連絡する、という人もいます。完全に単独の業務ならまだしも、職場を互いに居心地のいい場所にして仕事をしやすくするためにも周りと話すことも大切です。

6:気の合う人としか話さない

プライベートな場では、気の合う人とだけ話すのもいいかもしれません。でも職場では、価値観が違う人とも話し、一緒に仕事をしていくことが求められます。

7:共感しない、話が無機質

人は気持ちで動くものです。相手の気持ちに無関心・無理解でいると、相手はなかなか動いてくれません。また、話すことが無機質かつ事務的な上に無表情だと、周りはコミュニケーションの取りにくさを感じるものです。

コミュニケーション能力が低い原因

コミュニケーション能力に問題があると言っても、その様子や原因は様々です。ここでは、原因を2つに分けて考えてみましょう。

付箋に書かれたWHY
(c)Shutterstock.com

1:病気や障害

最近は、広く知られて理解も深まってきましたが、コミュニケーションが不自然な原因が、病気や障害に起因していることもあります。

病気で視力が著しく落ちてしまい、相手とうまく視線を合わせられない。また、難聴が原因で左側から声をかけられても気付きにくく、機嫌によって無視しているように見えてしまう。そういう方もいらっしゃいます。また、発達障害で本人も悩んだり工夫したりしながら仕事をしている人も少なくありません。

このような場合は、周囲が本人の状態をよく理解し、協力してうまくコミュニケーションを取れる方法を見つけていく工夫が必要です。

2:その人の個性

個性はさまざまです。人の話を聞く方が好きな人、自分が沢山話したい人、人前で話す経験があまりなく話をまとめるのが不得意な人、恥ずかしがりやさんと目立ちたがりやさんなど、ちょっとしたことが、仕事の場面ではコミュニケーション能力が低いようにみえる行動に繋がることがあります。

恥ずかしがりやさんは、「必要なことを言わない」「自分の意見を適切に伝えない」ように見えることがあるでしょう。一方、目立ちたがりやさんは「人の話を聞かない」「場の状況を考えない」ように見えることがあるかもしれません。

脳の使い方の特性によっても、コミュニケーションの取り方に違いが生まれます。

右脳派の人は、直感的に物事を捉え、何かあったらまずやってみて考える、思いついたことをどんどん発言する、という傾向があります。左脳派の人は、情報を集め論理的に分析して、頭が整理できてから話したり行動を開始する傾向があります。

こういう違いがあるので、タイプの違う人が上司と部下になると、「なんだか話が合わない」「期待した内容の報告を期待したタイミングでしない」「分かりやすい指示がない」といったコミュニケーション上のギャップを感じるかもしれません。でも、実は単に持ち味の違いにすぎなかったりします。

コミュニケーション能力を鍛える方法は?

「病気や障害ではないけれど、コミュニケーション能力が低い行動を取ってしまっている」と気付いたら、改善してみましょう。性格を変えるわけではなく、行動の癖を変えていこうと思えば気楽に取り組めるのではないでしょうか。今まで癖を直す機会が無かっただけのことも多いものです。

意識や行動を変えるヒントを挙げてみましょう。

Training
(c)Shutterstock.com

1:話すより聴く

人はつい自分の話ばかりしがちです。そんな人は、「聴く」を意識してみましょう。字の通り、耳と心で相手の話を受け取ってみることです。ていねいに聴いてみると交渉のポイントが見えてきたり、相手の想いが理解できて信頼関係が深まったり、新しい視点を得ることもあります。

2:気持ちに共感する

同意する必要はありませんが、その人の気持ちや感じ方を受け取ってみましょう。自分の気持ちを分かってくれる人に対して、人は信頼感を持ち、さらにいろいろ本音で話してくれるものです。

3:自分から報告

普段は「尋ねらたら答えればいいかな」と思っている人も、自分からも状況報告をしてみましょう。自分の仕事の状態を開示している人に対して、上司や同僚は安心して見守ってくれるものです。細かく問われたり指示されることも減っていくかもしれません。

コミュニケーションについては、多くの本が出版されています。セミナーもいろいろあるので、こういったものを利用してみるのもいいかもしれませんね。人と話す練習ができるアプリもあるようです。

最後に

コミュニケーション能力を鍛えるのにお勧めなのは、考えすぎずに「習うより慣れろ」です。人はつい、いつも同じようなパタンで行動してしまいますが、これを機会に、ぜひ新しいコミュニケーションの行動パタンにトライしてみてください。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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米山まゆみ

米山万由美(よねやま・まゆみ)

キャリアコンサルタント/アンガーマネジメントファシリテーター(R)
組織の1on1面談や人財活用コンサルタント、研修講師として活動。楽しくはたらき楽しく暮らすを応援。趣味はチェロ演奏。
ライター所属:京都メディアライン


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