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LIFESTYLE

2024.05.13

「猜疑心」ってどんな感情?「猜疑心」が強い人の特徴や心理、対処法を解説

人の言動を素直に受け取らず、疑う気持ちを持ってしまう人のことを「猜疑心が強い人」と表現します。どうして、相手に対して疑い深くなってしまうのでしょうか?今回は、「猜疑心」の意味や類語、「猜疑心」が強い人の特徴、上手な付き合い方のコツなどを解説します。

「猜疑心」の意味とは?

「猜疑心(さいぎしん)」とは、「人の言動を素直に受け取らず、疑う気持ちを持つこと」です。相手に親切にされたとしても、何か裏があるのでは?と疑ってしまったり、他の人の方が自分より恵まれていてずるいと嫉妬してしまったりすることを言います。

「猜疑心」の「猜」は、「そねむ、妬む」ことを指し、「疑」は、文字通り「疑うこと、怪しいと思うこと」を意味します。つまり、「猜疑心」とは相手のことを素直に信用することができないネガティブな感情のことを言うのです。

【猜疑(さいぎ)】
[名](スル)人の言動をすなおに受け取らないで、何かたくらんでいるのではないかと疑うこと。「―心」「人々は余を―し」
<小学館 デジタル大辞泉>より

(c)Shutterstock.com

「猜疑心」の類語

「猜疑心」によく似た言葉には、「懐疑心」「疑心暗鬼」などがあります。「懐疑心(かいぎしん)」とは、「物事の意味・価値、また自他の存在や見解などについて疑いを抱く心理状態」のこと。個人的な妬み・そねみが含まれる「猜疑心」とは違い、物事に対して深く疑る様子を表す言葉です。

また、「疑心暗鬼」は、「疑う気持ちがあるために、なんでもないことでも疑わしく思ってしまうこと」。心に疑いを持っていると、暗闇の中に鬼がいるように見えてしまうことから生まれた言葉です。自分の恐怖心が原因で、何事に対しても疑いの目を向けてしまうのかもしれません。

「猜疑心」が強い人の特徴とは?

日常生活では、他人の言葉や行動をすぐに疑ってしまう人のことを、「猜疑心が強い人」と表現します。周りから「あの人、猜疑心が強いよね」と言われてしまう人にはどのような特徴があるのでしょうか?その言動についてチェックしていきましょう。

(c)Shutterstock.com

すぐに嫉妬する

周囲の人に嫉妬しやすいのも、「猜疑心」が強い人の特徴。例えば同じ職場で、同僚の方が先に結婚したり、可愛い後輩が入ってきたりすると、たちまち対抗心を燃やします。相手の幸せを素直に受け入れることができず、「○○さんって実は不倫してるらしいよ」などと嘘をついたり、悪口を言うことも。結果、周囲の人から扱いにくいと思われていることも少なくありません。

ねちっこい

「猜疑心」が強い人は、ねちっこい性格であることも。いつまでも同じことを引きずっていたり、「前に○○って言ったじゃん」と昔のことをいつまでも覚えています。また、一度目をつけた相手にしつこく嫌味を言ったりしてくることもあります。自分が損をしたことをいつまでも根に持っているのが、このタイプの特徴なのです。

疑り深い

「猜疑心」が強い人は、男女問わず疑り深い傾向も。例えば少しでも帰宅時間が遅かったり、メールの返信が遅れたりすると、すぐに「浮気しているのでは?」と疑います。一度そういう思い込みにかられると、相手がどんなに説明しても聞く耳を持ってくれません。「絶対浮気している!」と言って怒るなど、ヘソを曲げて口を聞いてくれないこともあるので、付き合っている人からすると、面倒だと感じることも多いでしょう。

「猜疑心」が強くなってしまう原因とは?

悪い人に騙されないよう、適度な「猜疑心」を持って物事を見極めることも時には必要ですが、あまりに疑う気持ちが強いと誰のことも信じられなくなってしまうことも。ここでは、「猜疑心」が強くなってしまう原因について見ていきましょう。

(c)Shutterstock.com

傷つきたくない気持ちが強い

「猜疑心」が強い人の中には、過去に大切な人から裏切られたなどの経験を持っていることも。友人から嘘をつかれた、恋人に浮気されたなどのショックな経験がトラウマになっていることから、なかなか相手のことを信じることができないのです。もう傷つきたくない、自分が損をしたくないという気持ちから「それって本当?」などど、なかなか信じてくれない傾向があるようです。

自己肯定感が低い

悪口を言ってきたり、しょっちゅうヤキモチを焼いたり、一見気が強いようにも思える「猜疑心」が強い人ですが、内心はとってもナイーブ。実は自分に自信がなく、自己肯定感が低いことから、周りの人が褒めてくれたことに対しても「そんなわけがない」「本当はばかにしているのではないか?」と疑り深くなってしまうのです。

「猜疑心」が強い人との上手な付き合い方

職場の同僚や恋人、友人など身の回りの人が「猜疑心」が強くて困っているという方もいるはず。ここでは、「猜疑心」が強い人と上手に接するコツを紹介します。

(c)Shutterstock.com

ほどよく距離を取る

可能であれば、「猜疑心」が強い人とは程よく距離を取ることも一案です。「猜疑心」が強い人は基本的に、恋人や友人など自分が大切に思っている相手に対して、疑り深くなってしまう傾向があります。そのため、職場や取引先などに苦手な人がいる場合には、あくまで仕事上のお付き合いに留めておいた方がいいかもしれません。

なるべく反論しない

「猜疑心」が強い人は、反論すると余計に食ってかかってくる可能性があるので、なるべく刺激しないことが大切です。仕事のやり方などに対して何か意見を言われたとしても、「そうなんですね」などと言って受け入れるような姿勢をとりましょう。感情的にならず淡々と接するのが賢明です。

誠実に対応する

中には、恋人や友人が「猜疑心」が強いということもあるでしょう。「猜疑心」が強い人は不安心から相手のことを疑って、きつく問い詰めることがあります。しかし、そこで軽くあしらって、うんざりした様子を見せてしまうと、ますます火に油を注いてしまう可能性も。相手との信頼関係を築くには、誠実な対応を心がけて相手に安心感を持ってもらうことが大切です。

周囲の意見を受け入れて心を開いて

人から言われたことを素直に信じられず、疑ってしまう気持ちのことを「猜疑心」と言います。周りの人のことをすぐに疑ってしまう人は、何か原因があることも。自分自身が「猜疑心」が強いかも?と思った場合は、何がそうさせているのかを改めて考えてみるのもいいかもしれません。周囲の人の意見を受け入れ、心を開くようにすれば、もっと生きやすくなるでしょう。

TOP画像・アイキャッチ/(c)Shutterstock.com

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