目次Contents
一目惚れとは

まずは、一目惚れという言葉の意味について改めてチェックしてみましょう。
ひとめ‐ぼれ【一目×惚れ】
[名](スル)一度見ただけで好きになること。「受付嬢に—する」
小学館『デジタル大辞泉』より引用
辞書にもあるとおり、一目見ただけで恋に落ちてしまったり、夢中になってしまう状況を表します。距離を縮めたい! 相手のことをもっとよく知りたい! という感情が生まれた場合は、もう一目惚れが始まっているのかもしれません。いわゆる「ビビっときた」状態のことですね。
一目惚れのメカニズムや科学的根拠に関してはさまざまな説があるものの、未だ明確になっていない部分も多いようです。ドラマや漫画、映画などでは鉄板ともいえる恋の始まりかたですし、一目惚れは運命的な出会いのひとつと解釈してもよいでしょう。
【質問】一目惚れをしたことがある?
※アンケートは20〜39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数120名(未回答含む)。
「一目惚れをしたことがありますか?」という質問には、30.8%の人が「ある」、69.2%の人が「ない」と回答。ドラマや漫画のような「一目見ただけで恋に落ちてしまう」経験をしたことがある人は、約3割と少数派。多くの人には一目惚れの経験がなく、相手の内面を知ってから恋をする傾向にあるようです。
一「目」惚れというからには、主に相手の容姿や雰囲気が、思わず目を奪われるほどに魅力的でなければ成立しません。顔立ちや体型、髪型、ファッションセンスなど、一瞬で惹き付けられるような魅力を持つ相手との出会いが必要となります。日常生活の中では、そこまで強い魅力を感じられる相手に出会うこと自体が稀なのかもしれませんね。
▼あわせて読みたい
【体験談から紹介】一目惚れしたのはどんなとき?

一目惚れの経験者は、どのような場所やタイミングで恋におちたのでしょうか。ここではアンケート結果をもとに、実際の一目惚れエピソードをご紹介します。
学校で…
「学校のクラス替えで、隣になった人の横顔が綺麗だった」(20代・千葉県)
「学校の先生で、一目見たときから目が離せなかった」(20代・神奈川県)
「中学校の入学時にイケメンがいて、とてもかっこいいと思い気になっていた」(20代・千葉県)
「高校に入学したとき同じクラスになった同級生の顔とスタイルに目を奪われ、お近づきになりたいと思った」(30代・埼玉県)
「部活紹介で会って、かっこいい人がいると見ていたら」(30代・東京都)
学生時代に一目惚れを経験している人は多いようです。性格や特技など、お互いの内面をよく知らない状態で、好みのルックスの人に恋をしてしまったという体験談が多く寄せられました。学校のようにたくさんの人が集まる場では、第一印象で「気になる」相手がひときわ目立ち、特別な存在になりやすいのかもしれません。
飲み会で…
「友達と飲みに出かけたときに」(20代・埼玉県)
「友達に連れられて行った飲み会で、会った瞬間ビビっときました」(30代・東京都)
「大学に入って初めての新歓イベントで、お酒を飲んでいた先輩に一目惚れした」(30代・福岡県)
バーやクラブ、居酒屋など、お酒の入る場所では出会いが増えることも。偶然同じ場に居合わせた好みの人に目を奪われてしまい、一目惚れ状態となるケースは珍しくありません。お酒の影響で警戒心が薄れ緊張がほぐれると、芽生えた恋心もどんどん膨らみそうです。
顔が好みで…
「ひと目見てかっこいいと思った」(30代・富山県)
「顔が好みだった」(30代・新潟県)
一目惚れである以上、基本的に相手の容姿が自分好みということになるでしょう。服装や髪型、スタイル、その人の持つ雰囲気なども一目惚れの要因となりえますが、特に顔が好みの相手だと惚れてしまう人は多そうですね。恋愛対象にルックスのよさを求めていない場合でも、どうしようもなく好みで惹かれる、なんてことが起こるかもしれません。
▼あわせて読みたい
直感で…
「ビビッときた」(30代・兵庫県)
「一目見たときに好きと思った」(30代・埼玉県)
「一目見てビビっときた感じ」(30代・京都府)
自分の直感が、「この人が好き」とささやくことも。本能的な感覚に近いでしょうから、「なぜ好きなのかわからないけれど惹かれる」というケースもありそう。その人を見た瞬間に恋に落ちるなんて、まるで運命の導きのような特別なご縁を感じてしまいますよね。
▼あわせて読みたい
テレビの中の人に…
「テレビに出ていた俳優さん」(30代・埼玉県)
「芸能人」(30代・愛知県)
ファンとして「推せる」一目惚れなのか、「ガチ恋」対象としての一目惚れなのかはわかりませんが、芸能人が対象だったという人も。端正で魅力的な容姿を持っている人が多い分、惚れられる確率も高そうな芸能人。そもそもプライベートを知ることが難しい相手なので、一方的な思いを抱えたまま終始するケースがほとんどかもしれません。
仕事中に…
「職場で」(30代・福島県)
「仕事中、業者の男性に一目惚れした」(20代・秋田県)
仕事が一気に楽しみになりそうな、職場での一目惚れ体験についての回答もありました。職場に恋を探しに来ている人はそんなにいないでしょうから、まさかそこで一目惚れをするとは思っていなかったのではないでしょうか。意外な場所での恋の予感にドキドキしてしまいそうですね。
出先で偶然に…
「美容院の店員さんに」(30代・熊本県)
「夏フェスで」(30代・北海道)
「通勤で見かけた人に」(30代・京都府)
〝出会いはさまざまな場所に転がっている〟とはよく言ったもので、出先で一目惚れ相手に出会えたという人もいます。通勤中やフェスの現場など、「もう二度と会えないかもしれない」場所での一目惚れは貴重な体験ですね。恋のチャンスを活かして今後につなげるための、行動力と勇気が試されそうなパターンです。
一目惚れした相手へのアプローチ方法は?

一目惚れをした際は、相手にどうアプローチをしたらよいのでしょうか。中には先述のように「これを逃したら二度と会えないかもしれない」といった場面での一目惚れもありえます。後悔のないよう、相手に自分のことを意識してもらうための方法をまとめてみました。
連絡先を交換する
「メールアドレスを渡した」(30代・京都府)
「メールアドレスを聞いて、メールのやりとりをした」(30代・埼玉県)
「LINEを聞いた」(20代・広島県)
勇気を出してこちらから連絡先を聞くことで、相手との関わりを増やせる場合があります。プライベートなやりとりができるようになれば、そのままデートのお誘いをかけたり、相手のことを教えてもらえたりするチャンスもやってくるはず。
自分から話しかける
「積極的に話しかける。仲良くなったら連絡先の交換をして、遊びやご飯に誘う」(20代・埼玉県)
「積極的に話しかけた」(30代・京都府)
こちらが惚れた側である以上、自分からアクションを起こさなければ何も始まりません。積極的に話しかけ、少しでも接点を増やせるように動ければベストですね。自分の存在を相手に印象づけることができれば、その後時間をかけて交流を重ね、心の距離を近づけられる可能性があります。ただしグイグイいきすぎて、相手に引かれてしまわないように注意しましょう。
▼あわせて読みたい
好意をにおわせる
「とにかく積極的にアピール」(30代・埼玉県)
「近くにいるようにする」(20代・大阪府)
「好意をにおわせた」(30代・埼玉県)
「甲斐甲斐しくした」(30代・東京都)
自分の好意を察してもらうため、態度や行動でアピールすることも大事です。好意をにおわせるような距離感や甲斐甲斐しい気づかいなど、なるべくいい印象を与えられる方法で相手に近づきましょう。相手がよほど鈍感でない限り、好意的に接してくれる人のことは覚えてくれるはず。
ストレートに気持ちを伝える
「一年後に告白した」(30代・福島県)
出会ってから一年後、自分から告白したという回答もありました。一目惚れをきっかけに始まったとしても、一年思い続けたとあらばそれは本気の恋でしょう。「出会ったときからずっと好きでした」という気持ちを一年越しに伝えられたら、相手もドキッとするのではないでしょうか。
▼あわせて読みたい
一目惚れした相手とのその後は?
※アンケートは20〜39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数120名(未回答含む)。
「一目惚れをした相手との恋は実りましたか?」と質問してみると、付き合った…66.7%、振られた…11.1%、結婚した…22.2%という結果になりました。
なんと、振られたと答えた人はわずか10%ほど。今回のアンケートでは驚くべきことに、約9割の人は片思いの相手と付き合うか、あるいは結婚するという結末を迎えているようです。一目惚れから始まる恋に不安を抱えている人にとっては、朗報ではないでしょうか。
出会った瞬間にお互い惹かれあわない限り、基本的に片想いから始まる一目惚れの恋。どれだけこちらが相手に魅力を感じていたとしても、相手も同じだとは限りません。
また、一目惚れした瞬間は、相手にパートナーや好きな人がいるかどうかもわからない状態がほとんどです。相手の情報を得ていくうちに、実は既婚者だったり、彼女がいたりという事実を知るケースもあるはず。
それにも関わらず、ほとんどの人が一目惚れの恋を成就させている…というこのアンケート結果は、一目惚れという始まりかたを負い目に感じる必要がないと示しています。たとえ外見や雰囲気が好みで相手を好きになったとしても、その後の行動や相手との関わり方によっては、いくらでも両想いになれるきっかけがあるようです。
▼あわせて読みたい
一目惚れ以外で人を好きになるきっかけは?

一目惚れをした人の多くが恋を実らせているというのは羨ましい限りですが、そもそも一目惚れの経験者自体が少数派です。それ以外の人たちは、どのようなきっかけで恋をするのでしょうか?
一目惚れ以外での恋の始まりかたについて、エピソードを聞いてみました。
相手の内面を知ったとき
「その人のことを知ったあと、ふとした瞬間に」(20代・広島県)
「人としてのやさしさを感じたとき」(30代・愛知県)
「過ごしていくうちに、素敵な一面をたくさん見られたとき」(30代・福岡県)
「人柄のよさ」(20代・愛知県)
「相手の内面を知ってから」(20代・愛知県)
「仕事などで、頼りになる人だなと思ったとき」(20代・神奈川県)
初対面の際は恋愛感情がなかったとしても、接していくうちに相手の内面を知り、その人柄に心惹かれるパターン。出会いから恋の芽生えまで、スタンダードな流れといえるでしょう。一目惚れとは対照的に、時間をかけてゆっくりと相手を好きになる人が多いようです。
▼あわせて読みたい
相手の才能や趣味に惹かれたとき
「その人の紡ぐ言葉や創り出す作品などが、自分に刺されば好きになる。容姿や体型、声、はたまた性別問わず好きになる」(20代・東京都)
「趣味や考え方に惹かれたとき」(20代・大阪府)
性格のほかにも、才能や感性といった内面の魅力を感じたことが恋のきっかけになるという人もいます。趣味嗜好・考えかた・言葉の選びかたなど…どれも一目見ただけではわからない、その人の生きる姿勢が現れる部分ですね。前述の「相手の内面を知ったとき」と併せて、一目惚れとは対極な恋の始まり方といえるかもしれません。
居心地のよさを覚えたとき
「フィーリングが合うかどうか」(30代・埼玉県)
「気が合うと思ったとき」(30代・神奈川県)
「波長が合う。好意を寄せられたとき」(30代・神奈川県)
「一緒にいて楽しいなと感じたら」(20代・神奈川県)
「一緒にいて居心地がよかったら」(30代・兵庫県)
容姿や内面の好みとは別に、「一緒にいて居心地がいいな」と思える安心感が恋心につながることも。恋愛を長続きさせるためには、フィーリングや相性はとても大切ですよね。友達としてではなく、恋人としてそばにいたいと思えるような唯一無二の心地よさがあれば、お互いによきパートナーとなれるでしょう。
▼あわせて読みたい
外見がタイプだったとき
「顔、年収」(20代・東京都)
「顔がタイプで、人のよさを感じたとき」(30代・愛知県)
「最初は外見から気になりだす」(20代・大分県)
「顔や態度」(20代・千葉県)
一目惚れというほどではないけれど、外見をきっかけに気になり始めるという人からの回答も。一目惚れとの違いとしては、瞬時に好きになるか、時間が経ってから好きになるか…といったところでしょうか。やはり容姿が好みの相手には、自然と恋愛感情が生まれやすいのかも。内面のよさを知ったとき、好みの容姿が活きてくるケースもありそうです。
▼あわせて読みたい
自分に向けられたやさしさを感じたとき
「言葉で表さなくてもやさしさが伝わってくるとき」(30代・千葉県)
「自分のために行動してくれたとき」(30代・愛知県)
「ふとしたやさしさや、気づかいがみられたとき」(30代・広島県)
「自分のために何かしてくれて、自分も相手に何か返したいと思えたとき」(20代・埼玉県)
「やさしくされたり、その気がある態度をとられたり、見た目がタイプだったりしたら」(30代・埼玉県)
脈ありな態度や自分に向けられたやさしさから、相手に好意を抱きはじめるのは自然なことです。両想いかもしれない可能性もある以上、なおさらドキドキしてしまいますね。「私のことを気にかけてくれているのかな?」と感じたとき、相手にも何かしてあげたいと思えたなら、お互いに思いやりを大切にできるいい関係になれそうです。
会話が弾んだとき
「話して、楽しかったら興味を持ちはじめる」(20代・北海道)
「楽しく喋ったりできる。 相手に興味を持ったとき」(30代・東京都)
「会話をしたときの印象」(30代・東京都)
「話していて気が合うと思ったとき」(30代・鳥取県)
「話してて盛り上がれる人」(30代・東京都)
会話が盛り上がると、お互いに気の合う相手だと感じられ、異性としての好感も抱きやすいですよね。それが恋愛感情へと発展し、恋心の自覚につながるのは必然の成り行きでしょう。コミュニケーションをしっかりとれていない状態で恋に落ちる一目惚れとは異なり、会話が盛り上がれば盛り上がるほどに好意が高まって「この人いいかも」「もしかしたら好きかも」と感じられるパターンです。
▼あわせて読みたい
一目惚れも大切な恋のきっかけ
「相手をよく知りもしないうちから好きになるなんて…」「容姿が好みだとしても、内面が危険な人だったらどうするの?」と、一目惚れで始まる恋に不安を覚えている人もいるかもしれません。しかし、一目惚れはそう悪いことばかりではなく、最終的に両想いになっている人も多い、立派な恋の始まり方のひとつだとわかりました。
たしかに、相手の内面を知ることはとても大事です。ただ、たとえきっかけが一目惚れであったとしても、その後相手と関わるうち、さらに惹かれていくというケースも多々あります。つまり、大事なことは「一目惚れ」であるか否かではないはず。
また、髪型、スタイル、表情、服装、持ち物などには「その人の内面」が現れているもの。そのため、一目惚れだからといって、相手の内面を見ていないとは限らないのです。
いつどこに出会いが転がっているかは、誰にもわかりません。もし、初対面の人にビビっときたならば、自分の直感を信じて突き進んでみてはいかがでしょうか。そして自分自身も、素敵な相手に一目惚れしてもらえるような、魅力的な人になることを目指していきましょう。
メイン・アイキャッチ画像/(c)Adobe Stock