【承認欲求】とは?
誰にでもある「周りから認められたい欲求」のこと
「人から認められたい」という思いは誰もが持っている欲求です。しかし承認欲求が強すぎる人は、自分より注目を浴びている人や、人気のある人に対して嫉妬心を抱いたり、他人の幸せや成功を喜べなかったりする傾向が。
人間の普遍的な欲求とはいえ、強すぎるのは問題かもしれません。
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承認欲求が強い人の特徴
人を見下すことが多い
承認欲求が強い人は、他人を見下しがちであるといわれています。
これは他人から「すごい人」と思われたい心理からくるもの。健全なコミュニケーションとはいえませんが、このようにして自分の優位性を強調し、承認欲求を満たそうとしているのです。
威圧感がある
威圧感がある人も、承認欲求が高い人といえます。
「仕事ができる人と思われたい」「自分のスキルを認められたい」などの考えが気迫となり、近寄りがたい威圧的な雰囲気を作ってしまうようです。
目立ちたがり屋で虚言癖がある
目立ちたがり屋だったり虚言癖がある人も、承認欲求が強い傾向です。
「人から注目されたい」「すごいと思われたい」という欲が強いため、大げさに話を盛ることがあります。職場や学校では組織のリーダーに立候補したり、チームワークを重視する場面なのに一人で結果を出そうとすることも…。
積極性があることは長所になりますが、あまりに独断的だと周りから煙たがられてしまう可能性があります。
人に媚びることが多い
よく他人に媚びる人も承認欲求の強い傾向があります。
「自分をもっと見てほしい」「チヤホヤされたい」「特別扱いされたい」といった感情から、「媚びる」行動を取りがちです。
お節介を焼きたがる
お節介な人も、承認欲求が強いと言われています。
「人に認められたい」「感謝されたい」などの欲求を満たすために、人の世話を焼きたがるのだとか。
SNSの更新頻度が高い
LINEのアイコンやステータスメッセージ、インスタグラムなどのSNSを頻繁に更新している人も、承認欲求が強いと言えるでしょう。
「誰よりも自分を見てほしい」という心の表れで、SNSを「構ってもらうためのツール」として利用しがちです。
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承認欲求が強くなる原因
自分を認められない
人は、〝自分から認められたい、自分をもっと好きでいたい〟という「自己承認欲求」も無意識的に持っています。しかし、自分のことが認められない、受け入れられないという人も中には存在するのです。
自分で自分を認めてあげられないため、“他人に”認めてもらいたいとの欲が強くなり、それが人から評価を得たいという「他者承認欲求」に繋がるといわれています。
愛情不足の環境で育った
幼少期に「愛情不足」の環境で育った場合、承認欲求が異常に強くなることが。
家族からの愛情をあまり感じられずに育つと、自分に自信が持てない大人になってしまうことがあります。
心の穴を埋めるために、他人から認められることや褒められることを望み、自分の存在価値を確認したがるようになるのです。
他人から認められた経験が少ない
他人から認められた経験をある程度してきた人は、そこまで承認欲求が高くなりません。しかし、その経験が少ない人は、いわゆる欲求不満状態に陥る可能性があります。
結果的に「認めてほしい」といった承認欲求が、人よりも強くなりがちに。
認められる快感におぼれている
承認欲求が満たされることに、強い『快感』を覚える人も。
「こんな快感をもう一度味わいたい」「もっと強い刺激を味わいたい」と思うようになると、承認欲求がさらに強くなり、エスカレートしていきます。
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承認欲求が強い人への対処方法
この人は「承認欲求が強い人」だと理解する
承認欲求が強い人と関わる場合は、まず「この人は承認欲求が強い人だ」とあらかじめ理解しておきましょう。
その人にストレスを感じても「承認欲求が強い人だから仕方ない」と思えば、受け流しやすくなるはずです。
適度な距離を保つ
承認欲求が強い人は、自分を認めてくれる人に対して頻繁に話しかけたり、連絡してくることがあります。そうなると、あなたにストレスがかかってしまいますよね。
あまりにもそのようなことが多いのならば、その人とはできるだけ適度な距離を保ち、連絡が来ても相手の期待通りには動かないようにしましょう。
相手の発言に反論や否定をしない
承認欲求が強い人は、人から反論されたり否定されたりすることを嫌います。言い合いになっても折れることはないので、争うとあなたが疲れてしまいます。
「それは違う!」と反論や否定をしたくなっても、いったん冷静になり大人な対応で受け流しましょう。
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実録・SNSでの承認欲求こじらせ話
ここからは、身近な人がSNSで承認欲求をこじらせてしまった様子を目撃した方の話をご紹介します。
「フォローミー」のタグを連打
「女子会仲間のある子が、インスタに『#フォローミー』系のハッシュタグを日本語、英語のみならず、スペイン語、中国語、韓国語、ドイツ語などでつけているのを見て、ドン引き。
1回だけじゃなく、最近の投稿にはそのタグがズラッと並んでいて『#フォローミー』だけでなく『いいね返し』的なのも加わっていました。そこまでして、フォロワーとか“いいね”が欲しいものですかね?
なんか、負けず嫌いっぽい面と自己顕示欲を見た気がして、萎えました…」(31歳/医療関係)
いろいろな人と繋がるのが楽しみのひとつであるインスタグラムですが、あまりにも強い承認欲求が見えるとゲンナリしてしまいますね。
謎な文章タグ
「正直、投稿する写真もパッとしないし、内容もイマイチな同僚女性がいるんですけど、その人のハッシュタグって、いつも自作のタグをつなげて、なんとも言えない文章になっているんです。
例えば『#今日も #今日とて #晩酌ざんまい #おつまみはやっぱり肉じゃが #作るのも食べるのも好きですいません! #でも肉じゃがは美味しい』とか、そんな感じ。
それをSNSで主張してどうする? みたいな文章が多くて、センスなさすぎ! って思いながら見ています(苦笑)」(29歳・女性/団体職員)
センスや個性が出やすいハッシュタグが独り言のような文章になっていると、見ているこっちが少し恥ずかしい気持ちになりますね…。
注目を集めたい嘘投稿
「最初はそうは思っていなかったんですが、嘘の投稿ばかりしている取引先の女子がいて、性格に難ありだと感じています。キラキラポストをしたい気持ちは理解できるけれど、ひとりで食べたランチの様子を、ある日『今日もランチがてらのミーティング。クライアント様と有意義なお話ができました』とポストしているのを発見。
その日、同じレストランにいた私は、その人がひとりでランチしている姿をバッチリ目撃しているので、なんでこんな嘘をつくんだろう… とドン引きしました。私がその子のインスタを見ているって本人は気づいていないと思うけど、きっと、他の投稿も嘘まみれなんだろうな」(34歳/美容)
自分を飾るためにSNSでの嘘投稿。現実の彼女の姿を知っていると、そこまでする!? と思わずツッコみたくなってしまいます。
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