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2025.08.13

『お手数をおかけしますが』の正しい使い方と言い換え|ビジネスでも迷わない表現

丁寧に伝えたいけれど、堅苦しくなりすぎるのも避けたい。そんなときに便利なのが「お手数をおかけしますが」という表現です。ビジネスシーンでは、メールや会話を問わずよく使われるこの一言、実は使い方次第で印象が大きく変わります。
今回は、「お手数をおかけしますが」の正しい使い方や、状況に応じた言い換え、印象をやわらげるひと工夫まで、わかりやすくご紹介します。

「お手数をおかけしますが」の意味をわかりやすく解説

「お手数をおかけしますが」とは、相手に何かをお願いする際に、その手間をかけさせることへの配慮と謝意を示す表現です。「ご面倒をおかけして申し訳ありませんが」「お忙しいところ恐縮ですが」などと同じく、相手への敬意や思いやりを込めて使われます。

対面で会話をする際、「すみませんが……」という言葉をクッションとして使う人もいるかもしれませんが「お手数をおかけしますが」はそれより少し形式張った表現です。

ビジネスシーンでの一般的な使い方と背景

業務の中で、資料の確認やスケジュール調整など、小さな依頼でも相手の手を煩わせる場面は多々あります。そうした依頼に対して丁寧な印象を与える定番のフレーズ。

特に、目上の人や取引先など、立場が上の人に対しては、ただ確認をお願いするだけでなく、「お手数をおかけしますが」と一言添えるだけで、配慮が感じられますよね。相手の顔が見えず冷たく感じたり誤解を生んでしまいがちなメールなどの文章で使うと、文面全体がやわらかくなり、信頼感を高める効果もあります。

使いすぎると過剰に!上手に使うポイント・注意すべきポイント

「お手数をおかけしますが」は、相手とのやりとりに丁寧さを重視する日本人にとって、とても便利な表現。ですが、多用しすぎると丁寧すぎる印象を与えてしまったり、回りくどいと感じられたりすることも。上手に使えば、丁寧な気持ちが伝わる便利な言葉なので関、係性や場面に応じて、少しくだけた言い方と使い分けることが大切です。

ビジネスメールでの活用術。例文付きで分かりやすく紹介!

pc作業する女性
(c)Adobe Stock

基本的な使用例

・お手数をおかけしますが、〇〇のご確認をお願いいたします。

・お手数ですが、今週中にご対応いただけますと幸いです。

『お手数をおかけしますが』と組み合わせて使うフレーズとの組み合わせ例

・ご確認のほどよろしくお願いいたします。

・ご教示いただけますと幸いです。

・ご対応いただけますと助かります。

メールで使う際の例文

<上司へのメール例>

お疲れ様です。

〇〇の企画案を提出します。

添付の資料をご確認いただき、ご意見をいただけますと幸いです。

お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。

<クライアント向けメール例>

〇〇株式会社

△△様

いつも大変お世話になっております。

〇〇の案件について、見積もり書をお送りいたします。
内容をご確認いただき、ご不明点等ございましたらご連絡くださいませ。

お手数をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。

「お手数をおかけしますが」の言い換えは?状況別に使い分ける方法も紹介!

相手との距離感や業務の緊急度、やり取りの頻度によっては、「お手数を〜」が少し重く感じられることもあります。また、いつも「お手数をおかけしますが」ばかり使っていると、時々表現を変えてみたくなりますよね。

そんなときには、やわらかい印象の言い回しや、より端的な表現に言い換えると、スムーズなやり取りにつながります。

言い換え表現の例|申し訳ないという気持ちを伝える表現

「ご負担をおかけしますが……」

→ 忙しさへの理解や配慮を示す場面に。

例:ご負担をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。

「ご面倒をおかけしますが……」

 → 親しみのあるやわらかいトーンにしたいときに。

例:ご面倒をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。

「お手間を取らせてしまいますが……」

→ 少しくだけた表現で、口頭にも使いやすい

例:お手間をとらせてしまいますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。

言い換え表現の例|ポジティブな印象を与える表現

「ご協力いただけましたら嬉しく思います」

 → 柔らかく前向きなお願いを伝えたいときに。

例:こちらのアンケートにもご協力いただけましたら嬉しく思います。

「ご対応いただけましたら幸いです」

 → 控えめながらも丁寧な依頼をしたいときに。

例:お忙しいところ恐縮ですが、本日中にご対応いただけましたら幸いです。

「いつも丁寧にご対応いただき感謝しております」

→ 日頃のやり取りに対する感謝の気持ちを添えたいときに。

 例:いつも丁寧にご対応いただき感謝しております。引き続きよろしくお願いいたします。

「お手数をおかけしますが」を上手に使うコツ

回りくどすぎないように注意

丁寧に伝えたい気持ちが強いほど、つい文章が長くなってしまいがち。要点を先に述べたうえで「お手数をおかけしますが」を添えると、読み手にも負担をかけず、気持ちよく伝えることができます。

相手に気を遣わせすぎない工夫

何度も謝罪や恐縮の言葉を重ねると、かえって相手を緊張させてしまうこともあります。「いつもありがとうございます」「ご協力いただけて助かります」といった前向きな言葉を添えることで、心の距離がぐっと縮まります。

(c)Adobe Stock

“お願い上手”な言葉選びで、心地よいコミュニケーションを

使い方ひとつで、丁寧にも、回りくどくも、冷たくも聞こえる可能性があるからこそ、“ちょうどいい”距離感を意識することが大切です。

相手や場面に応じた表現を選び、感謝や前向きな気持ちを添えることで、ビジネスシーンであっても自然で温かみのあるものに変わります。

少しの心配りを添えた言葉で、やわらかく信頼されるコミュニケーションを育てていきましょう。

TOP画像/(c) Adobe Stock

コマツマヨ

WEBサイトライティングをメインに、インタビュー、コラムニスト、WEBディレクション、都内広報誌編集、文章セミナー講師など幅広く活動。

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