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WORK

2025.12.30

我が強い人って得なの? トラブル事例と付き合い方

自分の意見を曲げない、とにかく負けず嫌い、空気より主張を優先する…。こんな特徴があると、周りからは「我(が)が強い人」と思われがちです。基本的には“扱いづらいタイプ”ですが、正しく理解できれば振り回されずに、むしろ関係の構築は簡単な場合も。「我が強い人」の心理や行動の傾向から、特徴や上手な付き合い方を解説します。

並木まき

「我」を押し通すのはなぜ?「我が強い人」の主な特徴

我が強い人は、なぜ「我(が)」を押し通すのでしょうか。
背景にある心理的・性格的な理由を踏まえて、特徴を解説します。

♦︎特徴:自己主張が強い

自分の意見をしっかり持ったうえで相手に伝える能力が高いので、議論や話し合いの場ではためらうことなく提案や反論をします。
決断が速い一方で、周囲の温度感を読み飛ばす場合も多いために敵を作りやすい一面も…。

♦︎特徴:負けず嫌いで競争心が強い

ポジティブに言えば向上心が高いのですが、悪くいえば負けず嫌いで競争心が強すぎる傾向があります。
議論は結果的に「勝ち負け」になりやすく、意見の違いから深刻な衝突へもつながりがちです。

♦︎特徴:一度決めたら譲らない

柔軟性よりも一貫性を重視している態度や行動が目立ち、一度自分で決めたら譲らない頑固な一面も。
自分の価値観や考え方に自信があるので、周囲に言われて考えを変えることは「負け」だと感じやすい性格でもあります。

社会に出てから「我が強くなる」のは心理的な背景も影響

(c)Adobe Stock

子どもの頃は特別に我が強いわけではなかったのに、社会人になってから性格が変わる人もいます。
大人になってから我が強くなる心理的な背景をまとめました。

♦︎自分を守るための「鎧」になってしまった

過去に自分を否定された経験が積み重なってくると、“攻めの姿勢”で自分を守ろうとしがちです。
周りに対して「弱みを見せたくない」「主導権を握りたい」という気持ちが強まるにつれて、硬さのある態度も確立されていきます。
つまり、否定された経験のせいで「鎧」をつけてしまっている状態です。

♦︎成功体験によって自信がついてしまった

我が強い自分を演じているうちに、いつのまにか成功体験が重なってしまうケースもあります。
自己判断でうまくいってしまった経験が多い人ほど、自分の決定を信じ切ってしまって、いつしか我が強い性格になりやすいのです。

♦︎承認欲求が強まっている

自分の意見を通すには存在感を示して威圧的になるほうが有利だと認識してしまうと、無意識に我が強くなっていく場合も。
社会の荒波に揉まれているうちに、自分を認めてもらいたい欲求が強まるタイプです。
このタイプは一度でも否定されると人格を否定されたように感じて、怒りっぽい一面も持ち合わせています。

職場で「我が強い人」が起こすトラブルをリアルな事例でチェック!

(c)Adobe Stock

我が強い人は、しばしば職場でトラブルを起こします。
周囲との軋轢が強まるほど、人間関係に問題を抱えがちな面も…。
筆者が見聞きした事例から、トラブルが起きたパターンをまとめました。

♦︎ケース1:会議や打ち合わせで場を独占する

営業職のAさんは、我が強い先輩との会議や打ち合わせが憂鬱で仕方ないとのこと。
その理由を聞いてみると…。

「先輩のZさんは、いつも自分の意見を押し通そうとするので会議や打ち合わせが憂鬱です。
たとえば、この前あった新商品の販促方針を決める大事な打ち合わせでは、Zさんは『CMが一番効果だ』と言って譲らず、他のメンバーから別の意見が出ると『いや、それは〜』と反論したり『とにかくCMが一番だから』と強く押してくる始末。
Zさんがいる会議はみんなで意見を出す場ではなくZさんが意見を押し通す場になっていて、建設的な議論ができません」

♦︎ケース2:独断での行動が混乱を招く

プロジェクトメンバーの上司が“独断タイプ”で我が強いため、仕事を組むと苦労が絶えないと話す30代前半のBさん。その理由とは…?

「クライアントから相談が入っても上司のYさんはチームに共有せず、勝手に納期やルールを変えてメンバーを混乱させます。
スケジュールは組み直しになるし残業は増えるしで、Yさんのせいでみんなは不満が溜まる一方。
メンバーから文句が出ても『俺は最善を選んだだけだ』と開き直り、謝罪もしてくれませんでした。せめて謝ってくれれば、みんなのモチベーションも変わったのですが…。我が強すぎて『俺は正しい!』っていう圧が強すぎます」

♦︎ケース3:部下がついていかない

30代半ばのCさんは先輩の我の強さが理由でストレスが溜まり、前職を辞めました。
その原因とは…?

「直属の先輩が『自分のやり方こそ正解』という思いが強いタイプで、後輩の業務をチェックしては『そのやり方はダメ』『なぜ私の言った通りにしないの?』『前に説明したのにまた間違えたの?』などと責めてくるばかり。
こちらの意見や事情は一切聞かずに、一方的な指示や文句ばかりだったので本当にストレスでした。
私もこの先輩がイヤで前職を辞めたのですが、過去には私と同じように先輩が原因で転職をした人も何人かいるみたいです」

我が強い人との上手な付き合い方

(c)Adobe Stock

職場に我が強い人がいる場合には、意見で勝とうとしない心がけも大切です。
同じ土俵に立たないで、上手に付き合う方法を解説します。

♦︎感情ではなく“事実”だけで話す

主張が強い人ほど、感情論を嫌がる傾向もあります。
一方でロジックには耳を向けやすいタイプも多いため、会話では感情ではなく“事実”だけをベースとして淡々と話すようにすると◎。
相手に何かを指摘しなくてはいけない場面では「あなたが悪い」ではなくて「◯◯が起きると進行が遅れる」などの事実ベースだけで話すと受け入れてもらいやすいでしょう。

♦︎境界線を崩さない

我が強い人は、こちらが線を引かないとどこまでも踏み込んできます。
そのため、“できること”と“できないこと”を早めにはっきりと伝えることで、不要な衝突を防ぎやすくなるでしょう。
境界線に無理に踏み込んでこようとする場合には、そっと距離を置くのも有効です。

♦︎相手の意見を否定せず、まずは“受け止める”体裁で

我が強い人には、否定されると余計に強く出るタイプも多いもの。
そのため、我が強い人の前では否定的な口調は封印するのがベターです。
「そういう考え方もあるよね」と一度受け止めて、その後から自分の意見を伝えると会話はスムーズに進みやすいでしょう。

我の強さは「得」に見えて「損」をしている

我が強い人には、自己主張が強く負けず嫌いなタイプが多い傾向にあります。
その独特の強さはビジネスシーンでは頼もしさにもなる一方で、余計な衝突の原因にもなりがち。
短期的に見れば我の強さで自分の主張を押し通すので「得」をしているようにも見えますが、長期的な視点では人望が低くなり周囲からは面倒がられるパターンも多いため「損」をしやすい性格だといえるのではないでしょうか。

TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき

ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。

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