【目次】
・「見下す」とは?
・人を「見下す」人の特徴は?
・どうして人を「見下す」の?
・人を「見下す」人が身近にいたらどうしたらいい?
・最後に
「見下す」とは?
あなたの周りには、他人を「見下す」人はいませんか? 幸いにも、友人や上司などにこのような人がいなければ、特に悩むことはないかもしれませんが、いる場合は少し厄介。嫌な気持ちになったり、あるいは気づかないうちに、自分が相手に不快な思いをさせているかもしれません。
そうならない為にも、本記事では「見下す」人の特徴や心理状態、撃退法について深掘りしていきます。「見下す」とは、「下を見る、見下ろす」という意味の他、「相手をバカにするような態度をとったり、あなどっている様子」を指します。
立場が下の人や弱い人を対象にする場合が多いですが、上司や身分の高い人に対しても、陰でそのような態度をとっていれば、人を「見下す」という行為に違いはありません。ですので、他人を「見下す」人は、周囲との関係に亀裂を生んだり、人との付き合いが上手くいかない場合が多いです。
人を「見下す」人の特徴は?
では次に、普段から「見下す」という行為をする人はどんな特徴があるかを説明します。あなた自身が、無意識にそんな行動をとっているようでしたら、自分を見直すいい機会になりますね。一つひとつチェックしていきましょう。
1:自慢話が多い
他人を「見下す」人の特徴としてまず挙げられるのは、「自慢話が多い」ことです。自分は他の人よりも優れていると印象づけたいので、いかに優秀かというポイントをアピールしてくるでしょう。過去の自身の実績のみならず、自分の友人にまつわるすごいエピソードや、著名人とのコネクションなどを自慢してくる人もいます。要は自分のネットワークも、高く評価されたいのです。
2:プライドが高い
他人を「見下す」人は、プライドが高い人が多いのも事実です。自分は他人よりも勝っていると思っている一方、誰かに負けることも好きではないため、人気者や、心の中では自分が劣っていると自覚している相手のことを目の敵にする傾向があります。そんな人たちのあら捜しをし蔑むような発言して、自分のプライドを保っているのです。
3:すぐに他人に文句をつける
自分は間違っていないという思い込みから、自分と意見が違う人に対し、持論を主張しバッサリと否定することもしばしあります。持論を正論として疑わないので、聞く耳を持ったり違った考えを受け入れたりする寛容性が低いのです。たとえ自分が間違っていたとしても、なかなか非を認められないのも、他人を「見下す」人の特徴の一つです。
どうして人を「見下す」の?
他人を「見下す」という行為は、一体どのような心理状態からくるものなのでしょうか。まず一つ目は、ある種の劣等感をひそかに感じているから、ということが挙げられます。何らかのコンプレックスを抱えて他人と比較しがちです。
意外と思われるかもしれませんが、周囲に虚勢を張るのは自信がないことの裏返しで、他人を「見下す」ことで、自分の立場を上に見て、自己肯定をしているだけなのです。また、承認欲求が強いことも一つの原因といえます。
これも自信のなさからくるものですが、人を「見下す」人は、他人を下にみることで自分の優位性を強調し、周囲から「すごい人」と思われたいのです。そうすることで、他人からの評価を確認しているのですね。しかし、このような態度をとり続けることは、健全なコミュニケーションとはいえません。
周囲は、このような行為に最初のうちは我慢できてもいずれ離れていくでしょう。そのうちに自分自身が、「あの人はすぐ人を見下すんだ、いい年して大人げないよね」などと、逆に周囲から見下されてしまうかもしれません。またという時に、誰の助けも得られない状況になってしまうかもしれませんよ。
人を「見下す」人が身近にいたらどうしたらいい?
では、あなたの周りに、もし他人を「見下す」人がいたらどうしたらいいのか、撃退法を解説します。
1:真剣に受け止めず聞き流す
他人を「見下す」人は、自分が認められたいという心理からそのような言動をとるので、あまり深くは追求せず、「へぇ、そうなんだ」くらいのニュアンスでさらっと受け流しましょう。「すごいね」と一言加えると、相手は満足し自慢話などはやめるかもしれません。
2:できるだけ深く関わらない
他人を「見下す」ような発言は、なるべく耳にいれたくないですよね。聞く方は不快な気持ちになったりうんざりします。ですので、そういった言動をとる人とは、そもそも少し距離をおくのもいいでしょう。
3:指摘してあげる
職場の人間だったらビジネス上の付き合いだけで済まされるから我慢できますが、家族や友人の場合は困ってしまいますよね。長い付き合いになる人であれば、その人のためにも指摘をしてあげるのもいいでしょう。しかし、本人が自覚していない場合は特にですが、指摘することで険悪な関係になってしまうリスクもあるので、状況などによって、言い方などには気をつけて対処しましょう。
最後に
他人を「見下す」人は、自分の自信のなさや誰かに認められたいという承認欲求から、そのような言動をとってしまう人がほとんどです。しかし、そのような行動は、人との正しいコミュニケーションとはいえません。それを続けていけば、いつのまにか周囲には誰もおらず、自分一人だけがぽつんと取り残されてしまうかもしれません。
もし、他人を「見下す」人の特徴に、一つでも当てはまってしまう人がいたら、今一度、自分の行動を見直してみてください。相手を「見下す」ことで、自分を大きく見せるのではなく、もっとポジティブなことで周囲に認められるような努力をしたいですよね。本記事が少しでもお役に立てば幸いです。
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