【目次】
・「かまってちゃん」とはどんな人のこと?
・「かまってちゃん」の特徴は? 女性の場合
・「かまってちゃん」の特徴は? 男性の場合
・「かまってちゃん」の心理とは?
・「かまってちゃん」への対処法や接し方は? 彼氏彼女や友達にも
・最後に
「かまってちゃん」とはどんな人のこと?
「かまってちゃん」は漢字では「構ってちゃん」と書きます。デジタル大辞泉によると、『俗に、他人にほめられたい、親切にされたいなどの気持ちが強く、周囲の人の気を引くような言動を繰り返す人』と書かれています。
つまり、常に注目されたい、他人に認められたい、かまってほしいと思う人のことをいうようです。一言で「かまってちゃん」と言っても、さまざまなタイプの「かまってちゃん」が存在しますが、ここでは4つのタイプをご紹介します。
◆言動や態度を通して自己アピールする「自信家」タイプ
SNSの更新が多く、その投稿内容が「リア充」感たっぷりの人は、このタイプです。自信家なので、日常生活から持ち物、言動、行動などを披露して羨ましがられたい、優越感に浸りたい気持ちが強く、相手が反応してくれるまで猛アピールを続ける傾向があります。
◆人に頼ることで自分の承認欲求を満たす「甘えん坊」タイプ
いわゆる“ぶりっ子”的な行動をとる人に、このタイプが多いようです。困ったことやわからないことがあると、すぐに人に頼る、仕事でもプライベートでも褒めてもらいたいという気持ちが強く、「ねえねえ、すごいでしょう!」的な甘いオーラを出してきます。
◆「私なんて…」「どうせ…」と必要以上に卑下する「ネガティブ」タイプ
「私なんて…」というネガティブな発言をする人は、相手からの「そんなことないよ、あなたは素晴らしいよ」といった褒め言葉を期待している表れです。あえて自分を卑下して、他人から否定してもらうことで自分の価値を改めて確認するタイプの人が多いようです。
◆いわゆる隠れかまってちゃんの「自己顕示」タイプ
人は誰でも、かまってほしい気持ち、つまり承認欲求は少なからず持っているものです。でも中には自分の承認欲求を隠そうと振る舞う人もいます。本当は、かまってちゃんなのにそれを隠して振舞っているけど、かまって欲求が強い。隠せていると思っているのは自分だけで、態度や言動などでかまってちゃんであることがバレている。実は、このタイプは一番多いようです。
「かまってちゃん」の特徴は? 女性の場合
1:SNSやLINEのリアクションを気にする
スマホを手放せない人は年代に関係なくいますが、中でもSNS更新が多い人、LINEの返信がくるまで連投するタイプの人は、かなりの確率で、かまってちゃんの可能性があります。SNSでも投稿数が多い人は、リア充アピールやネガティブアピールするタイプ。
「いいね」や「コメント」が多ければ多いほど、テンションも上がり自分が人気者になったような気分を味わっているのかもしれません。また、ちょっと思わせぶりな投稿やLINEをして、相手が心配してくれるようなシチュエーションも、かまってちゃんは大好物です。
2:よく目を合わせてくる
かまってちゃんは、常に周りの視線を気にしているので、よく他人と目が合います。これは、周りのみんなから注目されているかな? という期待と、逆に私なんてどうせ誰も気にしていないんでしょう、というマイナスイメージの両方が心の中で葛藤しているからかもしれません。
ですから、目が合うと相手が自分のことを気にしてくれていたのだと感じ嬉しい気持ちになって微笑む人もいれば、ちょっぴり気恥ずかしくなって変なそらし方をするかまってちゃんもいます。
3:話を盛る、不幸自慢する
自分の気を引くためなら、話を盛るなんて当たり前、というのがかまってちゃんです。それも、いい話ではなく悪い噂話や不幸な話題が好きで、話しているうちにどんどんエスカレートしていきます。
私はこんなに大変だった、こんなに不幸な経験をしてきた、と大変な自分をアピールし心配されることで注目されたいと思っているのです。特に年齢の高い人は、この傾向が強く「昔は~」と言い始めると次第に話が大きくなりがちです。
「かまってちゃん」の特徴は? 男性の場合
1:寝てないアピールが多い
仕事や遊びで寝ていないアピールをする男性、意外と多いですね。とにかく職場で最後まで残っているとか、遅くなってから帰社して頑張ってるアピールや自慢する男性は、もう完全なるかまってちゃんです。
寝不足に対して、「大丈夫?」と気遣って欲しい気持ちと、忙しくて「公私ともに充実しています!」ということをアピールしているのです。でも、働き方改革が進む現代ではそんな働き方は「社畜」と言われてしまいます。
2:自分のスキルや人脈を大きく見せたがる
かまってちゃんは、自分に自信がないから不安になるのでアピールするという人ばかりではありません。特に男性の場合、自信に溢れていて自分はこんなにスゴイのだから、もっと評価されるべきと感じている人や意識高い系の人が多いのです。
こちらが聞いてもいないのに、自分のスキルや実績の話を盛ったり、やたらと社外の人脈や友人関係を自慢したりする人がいますが、そういうタイプは大抵かまってちゃんです。
3:嫉妬深い、束縛する
自分に自信のない人は、常に恋人が他の人に奪われないかと不安でいっぱいです。だからこそ嫉妬心も人一倍強く、また不安を払拭するために束縛も激しくなりがちです。離れているときも安心したくて常に連絡を取ろうとするので、LINEなどの返信も早く連投してくるのが特徴です。
「かまってちゃん」の心理とは?
1:自分を認めてほしい
とにかく自己顕示欲が高いのが特徴です。これは自分を見て欲しい、褒めて欲しいという承認欲求の高さからくるものです。自分で自分の気持ちを満たすことができず、自己肯定感が希薄なので、他人から認められることや褒められることで自分の存在価値を確認したがるのです。
承認欲求が異常に強くなってしまう原因として、幼少期に「愛情不足」だったということがあげられます。家族からの愛情をあまり感じないで育つと、自分に自信がもない大人になってしまう傾向にあります。
2:相手へ依存する
かまってちゃんになる原因の1つは、自分に自信がないことです。自分に自信がないので周りに認めてもらいたがるのですが、でもそれは、相手がいないと成り立ちません。
誰かに依存して甘えることで、自分は誰かに必要とされているということを実感できるのですが、そうでないと不安や心配を感じることも。常に自分の存在を受け入れてもらっていると確認したいのです。また、常に誰かと一緒に居ないと不安になる寂しがり屋の人もいます。
3:負けず嫌い、目立ちたがり屋
かまってほしいという気持ちは、「常に周りの視線を独り占めしたい」という心理です。裏を返せば、誰よりも目立って優位に立ちたい、誰にも負けたくないという感情があるのです。負けず嫌いなので、自分以外の人に注目がいかないように、目立つような言動や行動をするわけです。そのためかまってちゃんは話を盛ったり、ぶりっ子などの振る舞いを見せることが少なくないのです。
「かまってちゃん」への対処法や接し方は? 彼氏彼女や友達にも
かまってちゃんは、かまってもらうことが大好きですから、いつもかまってくれる人を探しています。相手が喜ぶから、関係がぎくしゃくするのを避けたいからといって、恋人や友人、職場の同僚であってもかまってあげるのはおすすめできません。かまってちゃんは、かまってもらえる人だと分かると、その人にどんどん依存していきます。
そして四六時中、SNSなどのチャットで付き合わされ、自慢話や不幸話、虚言かもしれない話題などを聞かされるかもしれません。関係を悪化することなく、適度な距離感を保ちながら接するための対処法をご紹介します。
1:はっきり指摘して、改善してもらう
自信がないから認めてほしい、不安だからいつも連絡を取り合いたいなど、休む暇もなく承認を求められる状態であれば良い関係を築くのは難しいでしょう。もし、かまってちゃんがあなたの恋人や友人であれば、指摘してあげるのも相手のためです。
相手をかわいそうだとか、メンタルが弱いから見守ってあげなきゃ、などと思ってそのままにしているとエスカレートすることもあります。
2:適度な距離を保ちながら接する
かまってちゃんに優しさを持って接していると「何でも聞いてもらえる」「いつでも相手をしてもらえる」と勘違いされてしまいます。献身的に関わったとしても、自尊心を満たす話や行動に振り回されてしまうこともあります。
それでも、かまってほしいアピールをされる時は、SNSでも反応しない、フォローを外してみるなど、少し距離を取ることが大切です。必要最低限の関わりだけにとどめておくようにしましょう。
3:無視したり、バカにしたりするのはNG
どんなにウザいと感じても、かまってちゃんを無視したり、バカにしたりするのはNGです。承認欲求の強いかまってちゃんは、対処方法を間違えると攻撃的になってしまう可能性もあるので注意が必要です。
最後に
かまってちゃんは、自己評価が低く寂しがりやです。そんな人と関わってしまうと、あなた自身がストレスを感じ疲れ果ててしまいます。ほど良い距離感を保ちながら、良好な関係を続けられるよう模索してみましょう。
TOP画像/(c)Shutterstock.com