▼この記事の要点
- 女性100人の調査では、約4割が「恋愛を諦めた経験あり」。その理由には「脈なし」「自信の喪失」「充実したひとり時間」などさまざま。恋愛を諦めた背景には、心の負担を減らしたいという切実な声が多数
- 恋愛を諦める理由には必ず“自分を守るための選択”があり、恋から距離を置くことで心の回復を図るケースも。恋愛への興味が薄れる時期や、希望が叶わず心が摩耗する悪循環も
- 恋を取り戻すには「自分との向き合い」「出会いを広げる」「時間に任せる」など、自分のペースでできる方法が中心。恋愛ドラマなどのときめきがスイッチになる場合も。自然に恋を再開するコツを参考にしたい
【女性100人に聞いた】恋愛を諦めたことはありますか?

※アンケート20〜39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数119名(未回答含む)。
女性100人に「恋愛することを諦めたことはありますか?」と質問。結果は「ある」… 39.5%、「ない」… 60.5%となり、2/3を超える女性たちが諦めたことがあるとがわかりました。
恋愛は気持ちの揺れが大きい分、環境や心の状態によって続けることが難しくなる場面もあるはず。特に20〜30代は仕事や人間関係が大きく変化しやすく、恋より自分を優先したい時期も生まれやすいもの。
反対に6割の人は「諦めたことがない」と答えており、恋愛への向き合い方には個人差が大きいことがわかります。
【女性に聞いた】恋愛を諦めた理由とは

恋愛を諦めたことがあるという女性たちに、その理由について教えてもらいました。
脈なしだから
「自分に興味がないと思ったとき」(30代・沖縄県)
「相手に全く相手にされなかった」(30代・青森県)
「相手に誠心誠意向き合っていても相手がこちらに対してはそんな気持ちがないとわかったから」(30代・栃木県)
「気になる相手がいたがその気ではないように感じた」(30代・愛知県)
好意を持っている相手には自分に対する気持ちがないと感じた瞬間、恋心がふっと萎えることは少なくありません。「興味がない態度」や「明らかに脈が感じられない言動」を受けると、これ以上頑張っても報われないと悟ってしまうもの。誠実に向き合っても距離が縮まらない経験はメンタルにも影響しやすく、諦めという選択につながるケースが多いようです。
自信がない
「自分に魅力がないから」(20代・神奈川県)
「自分は相応しくないと思ったから」(30代・東京都)
自分自身に「魅力がない」「彼に相応しくない」と感じると、気持ちを傾けられず後ろ向きになってしまうことも。過去の恋愛での失敗やコンプレックスが心を曇らせ、恋へ踏み出すのに怖さが先立ってしまうケースが見受けられます。うまくいかないのは“自分が原因”と考えてしまい、自信の低下は恋のブレーキとなりやすいことがうかがえます。
面倒くさい
「面倒くさくなった」(30代・神奈川県)
好きな人の行動に対して一喜一憂するのは恋愛の醍醐味とも言えますが、気持ちの揺れ動きが大きすぎると振り回されてしまうことも。感情のエネルギー消費が多くなると、恋愛に対するハードルを感じがちです。日常生活で忙しく働くなかで恋に割く余裕が持てなくなり「ちょっと休みたい」という気持ちになるのは自然なことかもしれません。
良い恋愛ができていない
「離婚後、モラハラ系やダメンズ系など変な男性との縁が立て続けになったから。もう、異性関係に心を翻弄されたくなかった」(30代・埼玉県)
何度も不遇な別れを経験したり、心を削られるような相手との関わりなどつらい恋が続くと「また同じことになるのでは」と不安が募るもの。恋愛に期待が持てず「恋はもういいや」と諦めにつながってしまうこともあるよう。平穏な心を取り戻したいと思うのは当然で、恋愛から距離を置く判断も自分を守るための大切な選択と言えます。
疲れた
「疲れてしまったから」(20代・東京都)
長い恋人関係にひそむマンネリ化のストレスや、先が見えないような状況が続くと、恋愛そのものが重荷に。心のキャパシティが限界を越え、恋を楽しむ余裕がなくなれば一旦整理して距離を置きたくなるのは自然の成り行きです。無理に続けるより、一度その恋を諦める選択が回復につながることも。
好きな人には相手がいる
「好きな人には別に好きな人がいたから」(20代・埼玉県)
相手に恋人がいる、または結婚している状況は、それ以上踏み込めない明確な理由になりますよね。“叶わない恋”と理解することで、自分の心を収めるために諦めを選ぶ人も。我慢せざるを得ない苦しさがある一方、相手を尊重することを優先し、つらくても前向きな決断につながっていることがうかがえます。
ひとりの時間が好き
「ひとりでいる方が楽だから」(20代・大阪府)
没頭できる趣味や充実した仕事など、ひとりで過ごす時間の心地よさから、自分のペースを乱されたくないという人もいるよう。恋愛は楽しい反面、気持ちのやり取りにはそれなり気遣いが必要ですよね。自由で気ままな生活に魅力を感じると恋から離れやすくなります。
期待しても叶わない
「マッチングアプリをやって何十人もの異性とデートをしたが、一向に恋人ができなかったので諦めた」(30代・東京都)
出会いを期待して何度トライしても恋が実らず「もう無理かもしれない」と感じた瞬間にスイッチが切れてしまうこともありますよね。特にマッチングアプリでは多くの人に出会える反面、思うように関係が進まずじれったい思いにもなりがち。同じことの繰り返しに気持ちの摩耗が積み重なり、いっそ恋愛を諦めたほうがダメージが減ると思い至ることも。
恋愛に興味がない
「興味がない」(30代・北海道)
そもそも恋愛への関心が薄い人も一定数いるよう。アニメなど二次元のキャラクターの方に魅力を感じたり、人と深く関わること自体に興味を持てなかったりと、恋を必要としない理由はさまざま。誰かを好きになろうという強いモチベーションがないため、自ずと恋愛は諦めモードになってしまいます。
病気がある
「病気だから」(30代・埼玉県)
体調の悪化やメンタルの不調が恋愛への気力を奪うこともあります。働けない状況や体調面の不安は自信の低下にもつながり「今は恋どころではない」と感じてしまうもの。健康を整えることが最優先となり、恋愛を諦めざるを得ないケースも見えてきました。
諦めた恋愛をもう一度するためにはどうすればいい?

恋愛は諦めようと思ったものの、身近な人の恋人とのやり取りやドラマなどを見て自分もできることなら恋をしたいと感じる瞬間もあるはず。そこで再び恋愛をするためにできることを8つ紹介します。
自分磨き
「外見と内面、両方を磨くこと」(30代・滋賀県)
「まず外見磨きをして自信をつける」(30代・大阪府)
「自分磨きをすると自信がつき恋愛をしたいと思うようになる。異性からも魅力的に見られるようになる」(30代・東京都)
外見を整える自分磨きは、恋を再び始めるきっかけになりやすい方法。見た目にポジティブな変化が生まれると自然と気持ちが明るくなり、周囲との関わりに対しても前向きに。また、感性や知識など内面を磨くと人間的に深みが増し、自信が積み重ねられ恋愛への意欲もそっと押し上げてくれます。
自分と向き合う
「自分を見つめ直す」(30代・北海道)
「過去を振り返る」(20代・埼玉県)
過去の恋を振り返り、つらかった原因はどこにあったのかを冷静に見つめ直すことは新しい恋への向き合い方を変えてくれるもの。本当に求めている関係性や、自分が満たされる状態を考え整理する時間は心のリセットに。自分の軸がはっきりすると恋に対する不安や迷いが軽くなり、再び誰かに気持ちを向ける準備が自然と整っていきます。
人との出会いを広げる
「良い出会いを求めること」(30代・東京都)
「出会いの門戸は開けたまま、期待せずに気長に待つ」(30代・東京都)
恋愛をしない期間が続くと、世界が狭まっていってしまうことも。そんなときこそ、新しいコミュニティや趣味の場に足を向けるべき。気負わずオープンマインドでいることで思いがけない出会いが生まれやすくなります。過度に期待しすぎない姿勢が、恋を再開させるタイミングを自然に運んでくれる可能性を広げてくれるはず。
時間に任せる
「自然と忘れられて、自然と新しい人を好きになっている」(30代・東京都)
「時間が経つのを待つ」(30代・富山県)
無理に恋を追いかけず、心が動く瞬間を待つという選択もあり。特につらい経験をした後は、気持ちの回復に時間が必要なこともしばしば。何気ない日常を過ごしているうちに、不意に恋心が戻ってくることもあります。時間という流れに任せるという柔らかな姿勢は、恋を“再スタート”させるエネルギーを蓄える時間になるのです。
自分から行動する
「本人の勇気次第でどうにでもできると思う」(30代・栃木県)
小さな勇気を出して声をかけたり気になる人に近づいてみるなど、自ら動き出すことも恋のきっかけに。行動の積み重ねで世界が広がります。ささやかでも「どうにかなるかもしれない」という希望が芽生えると、恋を諦めていた気持ちも徐々にほぐれていくもの。
恋愛系の作品を見る
「本や動画で学ぶ」(30代・神奈川県)
恋愛を主題にしたドラマや映画、漫画は、胸がうずくような恋心を思い出す“スイッチ”として効果的。登場人物の気持ちに寄り添うことで、自分の中にもときめきが再び灯ることがあります。恋愛から遠ざかっている時期でも、良い作品に触れることは「私も誰かとこんな関係を築きたい」と前向きな気持ちを生んでくれることも。
心に余裕を持つ
「生活にゆとりが出出ると前向きになると思う」(20代・北海道)
恋がうまくいかない時期は、仕事や生活リズムが乱れている場合も多いもの。まずは日常を整え、心に余白をつくることで、恋に向き合うエネルギーやときめく感覚が戻ってきます。焦らず、生活の土台を整えることが恋愛をリスタートさせる鍵になるようです。
自信を持つ
最終的に、恋をもう一度始めるうえで欠かせないのが“自分を信じる力”。一度は失われた自信が戻ると、相手の反応に左右されすぎず、落ち着いた気持ちで恋に向き合えるようになります。うまくいかなかった恋愛経験は決して無駄ではありません。「私なら大丈夫」と思える感覚が芽生えると、恋の扉は自然と再び開き始めるのです。
まとめ
恋愛を諦めた経験は、決して特別なことではなく、多くの女性が通ってきた道でもあることがわかりました。理由は人それぞれですが、諦めた背景には“自分の心を守るための選択”が必ずあります。
つまり、心の状態や環境さえ整えば、恋はまた静かに戻ってくるもの。無理に叶わない恋を追いかける必要はなく、自分のペースで思いを温かく育てることが大切です。
出会いが訪れるタイミングも、恋へ踏み出すきっかけも人それぞれ。過去の経験がどれだけつらくても、未来の恋はまた違ったやさしさを運んでくるはず。「もう一度、誰かを好きになってもいいんだ」「また恋愛の幸せ感を取り戻したい」と思える日が来たら、その気持ちをそっと大事に育んであげましょう。
トップ画像・アイキャッチ/(c)Adobe Stock
浦野紗希
20年近く中堅出版社にてアラサー女性向けのファッション誌、ウェディング誌に携わった後、独立。高校、大学と女子校で育ったため、出会いは専ら合コン。就職後はハイスペック男子を求める合コン三昧を経て結婚。現在は一児の母をしながら、WEBメディアにて恋愛相談記事を発信中。幸せをつかみたいみんなに全力で寄り添います!



