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「打たれ弱い」とは、どんな意味?
「打たれ弱い」と聞くと、どのような人をイメージしますか? 仕事で失敗すると、すぐに落ち込んでしまったり、物事をすぐに諦めてしまったり…。どちらかというと、ネガティブな印象のある言葉かもしれません。今回はそんな「打たれ弱い」の言葉の意味や、当てはまる人の特徴を紹介。「打たれ弱い」性格をどうにかしたい方は、参考にしてみてください。
意味
「打たれ弱い」とは、「相手からの非難や攻撃に耐える力がないこと」や、「気が弱く、批判や逆境に耐えられないこと」を指す言葉です。
人から批判されたり仕事に失敗すれば、ショックを受けたり傷ついたりするのは、誰もが経験する当たり前の感情です。しかし、その中でも特に立ち直るのが遅かったり、いつまでもクヨクヨと失敗を引きずってしまう人は、「打たれ弱い」性格であるといえるかもしれません。
英語表現
「打たれ弱い」の英語表現はご存知ですか?
英語で「打たれ弱い」ことを伝えたいときには、「弱い」という意味の「weak」や、簡単に落ち込むという意味の「get shocked easily」を使うといいでしょう。「She is mentally weak(彼女は精神的に弱い)」。
反対に、「打たれ強い」人を表現したい場合には、「強い」という意味の「tough」「strong」などの単語を使うと便利です。「He is mentally tough(彼は精神的にタフだ)」「He is mentally strong(彼は精神的に強い)」。
「打たれ弱い」人の特徴とは?
「打たれ弱い」人には、具体的にどのような特徴があるのでしょうか? 自分や身の回りの人に、当てはまるものがあるかチェックしてみましょう。
ネガティブで落ち込みやすい
「打たれ弱い」人は、ネガティブ思考なことが考えられます。人から言われたことを悪い方に受け止めてしまったり、少し注意されただけで「私なんて…」といじけてしまいがち。とにかく些細なことでも傷ついたり、落ち込んでしまいやすいことが、「打たれ弱い」人によくある特徴といえるかもしれません。
自分の考えがない
気が小さく、自分のしっかりとした考えを持っていない人も、「打たれ弱い」傾向があります。他人から批判されるのが怖いため、自分の意見を言わなかったり、常に相手の顔色を伺ってしまうことが多いようです。自分の意思や自分軸がないために、トラブルや批判に弱いのかもしれません。
失敗を引きずる
仕事で遅刻してしまったり、頼まれていた仕事を失敗してしまうことは誰にでもあることです。大抵の人は、やってしまったことは仕方ないと気持ちを立て直すことができますが、「打たれ弱い」人は、なかなか立ち直ることができません。1日中暗い気持ちを引きずって、泣いてしまうこともあります。うじうじと、ひとつのことにとらわれてしまうことも、「打たれ弱い」人にはよくあることなのです。
「打たれ弱い」人の心理・原因とは?
続いて、「打たれ弱い」人の心理や、その原因をチェックしてみましょう。
ストレスを溜め込みやすい
「打たれ弱い」人は、職場や学校で嫌なことがあっても我慢してしまうため、ストレスを溜め込みやすい性格でもあります。不安なことを人に相談したり、他のことでストレスを発散させることも苦手な傾向があり、いつまでもマイナスな感情にとらわれてしまいがちです。
完璧主義
「打たれ弱い」人は、完璧主義なところも。仕事や勉強、家事など何事もきっちり完璧にこなさなくてはいけないと考える人も少なくありません。そのため、少しでもできないことがあると納得がいかず、「どうしてこんなこともできないんだろう」と自己嫌悪に陥ってしまうことも。自信を取り戻すまでに時間がかかるため、周りの人から「打たれ弱い」と思われている人もいるようです。
叱られることに慣れていない
「打たれ弱い」人は、他人から叱られることに慣れていないことも考えられます。昔は幼い頃に近所の人や学校の先生などから叱られることは、ある程度当たり前のことでした。しかし、現代ではそのような習慣が少なくなったため、社会に出て初めて他人から叱られる経験をする若者もいるでしょう。叱られることに慣れていないため、些細な注意でも深刻に捉えてしまうようです。
「打たれ弱い」人への対処法とは?
少し注意しただけなのに、ものすごく落ち込んでしまう「打たれ弱い」人には、何かと気を遣うため、面倒くさいと感じる方もいます。職場や身近なところに、このような人がいる場合、どのように接したらいいのでしょうか? 「打たれ弱い」人と接するときのポイントを紹介します。
言い方に気を付ける
「打たれ弱い」人は、他人からの言葉にとても敏感です。そのため、少しでもキツイ言い方をしてしまうと、すぐにショックを受けて落ち込んでしまいます。相手に何か指摘や注意をしたい場合には、「○○してもらえる?」「○○してもらえたら嬉しい」など、なるべく角が立たない言い方を意識してみましょう。
こちらから話を聞き出す
「打たれ弱い」人は、引っ込み思案な性格であることも多いため、言いたいことがあっても自分から言い出せないこともしばしば。会話についてきてないと感じたら「○○さんはどう思う?」など、さりげなく意見を聞き出してみましょう。相手が発言する機会を作る工夫が必要です。
気分転換に誘う
落ち込んでしまいやすい同僚や友人には、こちらから気分転換に誘ってみることも一案です。仕事を切り上げてランチに誘ってみたり、近くを散歩してみたりするのもいいでしょう。「打たれ弱い」人は、落ち込むと視野が狭くなりがちなので、この方法はおすすめです。
打たれ強くなる方法とは?
中には、打たれ弱い性格をコンプレックスに感じている方もいるでしょう。少しでも心が強い自分に成長するためには、どうしたらいいのでしょうか? 一緒に見ていきましょう。
自分を褒める習慣を作る
「打たれ弱い」人は、「どうして、こんなこともできないんだろう」などと、自分を責めてしまいがち。負のスパイラルから抜け出すためにも、自分を褒める癖を付けてみるといいかもしれません。「今日は○○ができるようになった」など、些細なことでもいいので自分を褒めてみましょう。できることに目を向けることで、気持ちが前向きになれるはずです。
適度にストレスを発散する
先述したように「打たれ弱い」人は、不安を溜め込みやすい傾向があります。そのため、こまめにストレスを発散することを意識してみましょう。何か困ったことや心配なことがあったら、親しい人に話を聞いてもらったり、スポーツや物づくりなど、趣味でストレスを発散してみてもいいでしょう。「これをすると気分がスッキリする」ということを見つけておきましょう。
楽観的に考える
少しでも悩んだり落ち込んでしまったときには、「なんとかなる」「まあ、いっか」を合言葉にしてみましょう。前向きで陽気な言葉を口にすることで、自然と楽観的な考え方が身についてくるものです。失敗しても次に活かせばいいと考えられるようになると、心に余裕が生まれてくるはずです。
得意なことに目を向けて自分のペースで自信をつけて
「打たれ弱い」という言葉の意味や、「打たれ弱い」人の特徴や心理、付き合い方などはご紹介しました。些細なことですぐに落ち込んでしまいやすい「打たれ弱い」人。しかし、「感受性が豊か」なことや、「相手への気遣いができる」などの長所もあります。ぜひ、できないことではなく、できることに目を向けて努力してみましょう。少しずつ自分に自信をつけていけるといいですね。
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