アンチエイジングとは? 何をすればいい?
アンチエイジングとは、加齢による老化に対抗し、健康で若々しい体をキープすること。見た目でいうなら顔のシミやシワ、たるみのケアとわかりやすい指標がありますが、健康面でのアンチエイジングも注目されており、健康寿命を伸ばす努力をすることもアンチエイジングです。見た目を美しくするアンチエイジングコスメを使う、ということだけでなく、食事や睡眠、運動といったさまざまな面からアンチエイジングを実践することが推奨されています。
〈POINT〉
・アンチエイジングは美容面だけじゃない
・生活習慣へのアプローチが必要
・長い目で向き合うことが必須
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アンチエイジングの基本を理解!
PoA(ペース・オブ・エイジング)という「老化速度」を示す指標があります。2000年以降、抗加齢医学や老化医学においてこのキーワードに注目が集まりました。
PoAに関する研究によると、老化を促進させるひとつに「老化たんぱく質」があり、この老化たんぱく質は、実は30代からはじまることがわかっています。老化たんぱく質の出現ピークは34歳、60歳、78歳だそう。
また、老化速度には個人差があることもわかっています。
1972年〜73年生まれの約1,000人を対象に、26歳から45歳までの20年間を追跡し生物学的加齢を測定した研究では、加齢速度がもっとも遅かった人は1年で0.4歳の加齢、しかし早い人は1年で2.44歳も加齢していました。
つまり、日頃の生活習慣が大きく影響していることが裏付けられたということです。
また、2001年に南デンマーク大学のクリステンセン教授らのグループによる、見た目年齢と寿命の関連性調査によると、同じ遺伝子であっても生活習慣が異なれば、老化速度にも差が出ることが判明。見た目が若い人ほど長生きするという結果も報告されています。
〝PoA/ピーオーエー=老化速度〟を緩やかに!エイジングは自分でコントロールしよう
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今日からできるアンチエイジングの方法
アンチエイジングと言われても、何をすればアンチエイジングになるのか、いまいちピンとこない人もいるかもしれません。結局は健康的な生活に行き着くのですが、ここでは具体的に何を意識して生活すればよいのかを解説します。
朝食は抜かない
現代人は新型栄養失調と言われるほど、栄養不足が深刻化しています。理由はいくつかありますが「朝食抜き」が多いことが理由のひとつ。
多忙を極める働き世代ではありますが、意識しないとうっかり栄養不足になってしまいます。
3食きちんとバランスのいい食事をするのがベストですが、朝食を食べていない人はまず「朝食抜き」をやめることからはじめてみましょう。
ビタミンやミネラルの摂取を心がける
肉料理や揚げ物中心の食生活になっているのも、適切な栄養素が摂れていない原因のひとつです。
現代人はこうした偏った食生活で、エネルギーは足りているものの、ビタミン・ミネラルの摂取量が不足しがち。野菜や果物自体の栄養成分が低下していることも影響しています。
食生活が偏っている自覚がある人はとくに、マルチビタミンやマルチミネラルといったサプリメントを取り入れて、栄養素をチャージすることをおすすめします。
〝PoA/ピーオーエー=老化速度〟を緩やかに!エイジングは自分でコントロールしよう
適度な運動を定期的に行う
理想は有酸素運動と筋トレ、ストレッチを組み合わせて定期的に実践すること。でも、運動習慣がない人はまず、家で簡単にできるエクササイズを習慣にすることからはじめてみませんか?
おすすめは内臓脂肪の減少をサポートする「プランク」。

手を肩幅に、脚を腰幅に開いて四つん這いになります。肩の下に手首、股関節の下にひざがつくようにして。肘を軽く緩めて脇を締めたら、腰で天井を押すようにして背中を平らにしましょう。

この状態で片方ずつ肘〜手首を床につけます。肩の下に肘をつくのがポイントです。

脚も片脚ずつ後ろに伸ばし、つま先を立てましょう。

体を床と平行に。頭からかかとまでが一直線になるよう、姿勢をキープします。お腹が下がったり、お尻が上がりすぎたりしないよう注意して。この状態で1分間キープ。
基本のプランクに慣れたら、体をツイストしたり、片脚を持ち上げたりしてバリエーションを増やしていきましょう。
体脂肪を減らすには? ヤバいと思ったらプランクをやってみて! 女性にもおすすめのエクササイズ4選
過不足のない睡眠を意識する

睡眠の専門家である睡眠コンサルタント・友野なおさんと、医師・井坂奈央先生によると、睡眠不足は認知症のリスクをアップさせてしまうのだそう。
「約8,000人を25年間にわたり追跡した研究によると、睡眠時間が6時間以下の人は、7時間睡眠の人に比べて認知症リスクが高い傾向にありました」(井坂先生)
「いい睡眠は未来の自分の健康への投資だと心得て」(友野さん)
このことから睡眠時間は最低でも、6時間を下回らないよう生活を整える必要がありそうです。
また、22時〜2時がゴールデンタイムと言われますが、実際にはその時間帯に寝ることよりも、入眠直後の3時間を大事にしたほうがよいのだそう。
「寝始めの3時間に集中的な深い睡眠が取れると、成長ホルモンがシャワーのようにドバドバ分泌されると言われています。時間帯よりも、入眠から3時間を連続して深く眠ることが重要」(友野さん)
どうしても寝付けないときは、無理に寝ようとするより、不安に思うことをやめるのを優先させるべきだとか。
「寝付けない場合は寝室を出て、暗い部屋で頭を使わない単純作業をしながら脳をリラックスモードにもっていくのが◎。時計を見たり、眠れないことに焦りを感じるのは×」(友野さん)
まずは睡眠時間の確保、眠れない日があるなら生活習慣の見直しから実践してみましょう。
実は間違っているかも? 睡眠にまつわる「ウソ・ホント」をプロが解説!
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話題のアンチエイジングコスメ5選
生活を整えた上で、スキンケアでもアンチエイジングコスメを取り入れると、より高い効果が期待できるかもしれません。正しいクレンジングとたっぷりの保湿をベースに、アンチエイジングコスメの投入で、若々しい肌のキープを目指しましょう!
パルファン・クリスチャン・ディオール カプチュール トータル レチショット 20ml ¥15,620

高純度で高性能な純粋レチノール、さらに独自成分のマルチ発酵ロンゴザのダブル配合。肌質そのものを改善して、毛穴やくすみ、ザラつき、色ムラまでトータルケア。美の平均値が高い肌へと導いてくれる。
【Oggiベストコスメ2024】美容プロが選んだ「スキンケア総合」TOP3を発表!
ランコム レネルジー CRX トリプルセラム RT 50ml ¥27,830

レチノールとビタミンCを、ボトル内で個別にパックし安全配合に成功。うるおいを届けながら、ピンとしたハリのある肌を目指す。
コーセー ワンバイコーセー ザ リンクレス W[医薬部外品] 18g ¥6,380(編集部調べ)
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表情ジワが気になりはじめたタイミングで。表皮や真皮だけでなく、基底膜まで届いて、目元や口元の印象を一新させる。みっちりとうるおいで満たされた、跳ね返すようなハリ肌へ。
クレ・ド・ポー ボーテ エマルションアンタンシヴ(ニュイ) 125ml ¥17,600

ハリと弾力を生み出す「夜の肌」特有の機能をうるおいでサポートする乳液。肌をみずみずしくうるおわせ、ふっくらとした状態へ。
10年後の肌への積立貯金「エイジングケア」アイテム【Oggi美容班おすすめ】
クリニーク スマート リペア アップ クリーム 50ml ¥13,420

肌の弾力・ハリを司るコラーゲンに着目。ゆるみケアに効果的なペプチドを4種類ブレンドし、たるみをケアしてすっきり引き締まった肌印象へ。ヒアルロン酸やホホバオイル、シアバターといった保湿成分も配合しているから、もっちり濃厚なテクスチャー。
【クリニーク】新エイジングケアクリーム登場♡ゆるみをケアして上向き肌に!
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最後に
アンチエイジングはまずは土台を整えることから。健康面も美容面も、コツコツ続けた人が成功します。今すぐ変わるものではありませんが、この投資が数年後の見た目や健康年齢を左右することに気づいた人から若々しさを手にしていくことでしょう。
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