睡眠にまつわる噂、常識と思いきや、実は間違っているかも?
世間でまことしやかに囁かれる睡眠にまつわる噂。〝これってホント?〟を、睡眠の専門家のお二人に直撃!

睡眠コンサルタント・友野なおさん
SEA Trinity代表取締役。睡眠を専門的に研究し、睡眠のエキスパートとして情報の発信や、企業の商品開発のコンサル、執筆活動を行う。

医師・井坂奈央先生
Dクリニック東京 ウェルネス 睡眠センター長で日本睡眠学会総合専門医。睡眠時無呼吸症候群を専門とし、数々のメディアでも情報を発信。
睡眠にまつわるウソ&ホント

睡眠時間が6時間を下回ると要注意!
「約8,000人を25年間にわたり追跡した研究によると、睡眠時間が6時間以下の人は、7時間睡眠の人に比べて認知症リスクが高い傾向にありました」(井坂先生)
「いい睡眠は未来の自分の健康への投資だと心得て」(友野さん)

クロノタイプという診断でわかる
「体内時計の特徴は、遺伝子で決まります。ただ、遺伝と関係なく、生活習慣で夜型になっている人も多いです。睡眠時間が3時間以下のショートスリーパーも遺伝的要因で、全人口の0.5%未満しかいないと言われています」(友野さん)

時間帯よりも入眠して3時間が大事!
「寝始めの3時間に集中的な深い睡眠が取れると、成長ホルモンがシャワーのようにドバドバ分泌されると言われています。時間帯よりも、入眠から3時間を連続して深く眠ることが重要」(友野さん)

早すぎるのもイエローカード
「入眠までの時間が極端に短すぎる場合は、それだけ体が睡眠を欲していたということ。睡眠の質に問題があると言えます。30分以内に寝付けるようであれば健全な状態」(井坂先生)

寝れないことを不安に思うほうが問題
「寝付けない場合は寝室を出て、暗い部屋で頭を使わない単純作業をしながら脳をリラックスモードにもっていくのが◎。時計を見たり、眠れないことに焦りを感じるのは×」(友野さん)

睡眠不足だと食欲を増進するホルモンが増え、逆に抑制するホルモンは減る
「食欲にはグレリンとレプチンという2種類のホルモンが関係。睡眠不足になると食欲を増進するグレリンが上昇し、逆に食欲を抑制する作用のあるレプチンが低下するため、過食により太ってしまうリスクが!」(井坂先生)

睡眠は貯金できないけど、負債は増える!
「睡眠不足によるダメージは体内に少しずつ蓄積してしまいます。どうしても寝足りないときは、いつもの起床時間の+2時間以内に収めるように」(友野さん)

乳酸菌で腸が整うことで自律神経が整い、睡眠が改善する可能性はあり
「乳酸菌シロタ株が睡眠の質向上に有効なことはわかっています」(井坂先生)
「〝これを飲めば眠れる〟という暗示がけのようになっている場合もあるかもしれません」(友野さん)

薬の前に生活習慣の見直しから!
「サプリメントはあくまで栄養補助食品なので規定量を守れば問題なし。効果がないからと勝手に摂取量を増やすなどは御法度です。それでも悩みがあるなら睡眠外来の受診を」(友野さん)
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2025年Oggi10月号「働く私たちのQOLが上がる睡眠の取り方」より
撮影/橋口恵佑 イラスト/green K 構成/火箱奈央
再構成/Oggi.jp編集部



