皆さんは、「浮かれポンチ」という言葉を聞いたことはありますか? 意味はよくわからなくても、日常生活でいつの間にか「浮かれポンチ」になっている可能性も…。一体「浮かれポンチ」とはどんな意味なのか、「浮かれポンチ」な人の特徴も合わせて解説します。
「浮かれポンチ」ってどういう意味?
「浮かれポンチ」とは、お調子者で、間抜けな行動をとる人のことを意味します。恋愛や仕事が軌道に乗っていて、浮き足立っている人に対して使われる言葉です。昭和の頃に使われていた言葉なので、現在生活していて耳にする機会はほぼないでしょう。
もともと「浮かれポンチ」の「ポンチ」とは、関西弁で「坊ちゃん」を意味するのだとか。坊ちゃんやぼんぼんという言葉が、やがて「ポンチ」に変化したそうです。調子に乗っている人のことを揶揄するようなニュアンスが含まれているので、あまりいい意味ではありません。
「浮かれポンチ」と言われてしまう人の特徴は?
一体、どのような人が「浮かれポンチ」に当てはまるのでしょうか? 性格や行動の特徴を一緒に見ていきましょう。
1:調子に乗っている
調子に乗っていることは「浮かれポンチ」な人の一番の特徴。特に新しい恋人ができた時や仕事がうまくいっている時ほど、人は浮かれてしまいやすいもの。気分が舞い上がって周りが見えなくなることで、ついつい自慢話をしたり、「このくらい自分にもできる」と無謀なことに手を出してしまいます。また、自信過剰になることから態度が大きくなる人も多いでしょう。
2:過剰にリア充であることをアピールする
「浮かれポンチ」な人は、とにかくいろんなところでリア充であることをアピールします。彼氏と一緒にいるところやプレゼントされたものなどをSNSにあげたり、写真の端に男もののアイテムを置いて、恋人がいることを匂わせたりすることも得意。
友達との会話の中でも、恋人との仲の良さをアピールしてきたり、こんなところに旅行に行ったなどの自慢話が多いことも特徴です。他人のことはお構いなしで話し続けるので、聞いている方はうんざりしてしまうでしょう。
3:恋バナばかりする
恋愛で浮かれている人は、とにかく恋バナをしたがります。職場や、友達と一緒に遊んでいる時に、「○○ちゃんって彼氏いるの?」と聞いてきたかと思えば、すぐに自分の恋愛話を披露し始めることも…。恋バナをすることで、いつでも恋愛の気分を味わっていたいのでしょう。常にテンションが高く、恋人ができて舞い上がっているのが一目瞭然なので、わかりやすい性格といえるかもしれませんね。
「浮かれポンチ」に似た言葉とは?
「浮かれポンチ」は、普段あまり使われない言葉なので、似た意味を持つ言葉を覚えておくといいでしょう。言い換え表現として使える言葉を3つ紹介します。
1:チャランポラン
「浮かれポンチ」によく似ている言葉は「チャランポラン」。「チャランポラン」とは、「いい加減で無責任なこと」で、「チャランポランを言う」「チャランポランな仕事」などと表現します。良い歳をしてなかなか定職につかなかったり、いい加減な生活を送っている男性と付き合っていると、「そんなチャランポランな男とは付き合うな」と言われることもあるでしょう。
・兄はすぐチャランポランなことを言ってはぐらかす。
・いつまでもチャランポランなことをしてないで就職しなさいと怒られた。
2:浅はか
ものの考え方が浅く、愚かなことを「浅はか」と言います。「浮かれポンチ」の人は、基本あまり物事を深く考えずに行動することが多いので、「浅はか」であるとも言えるでしょう。調子に乗って無謀な賭けをして借金をしたり、ぽろっと口に出した言葉で友人を怒らせてしまって、後から後悔することもよくあります。
・浅はかな考えは改めなさいと父にきつく叱られた。
・酒の席で喧嘩を売ってしまったことは浅はかだったと反省しています。
3:軽率
「軽率」とは、「物事を深く考えず、軽々しく行うこと」。例えば、お酒を飲み過ぎてハメを外したり、恋人がいるのに他の異性と親しくするなど軽はずみな行動のことを指します。大人としてのマナーや道徳観などを無視して、自分勝手なことをするため、周りに迷惑をかけてしまうことが多いでしょう。調子に乗っている様子が「浮かれポンチ」と共通していますね。
・酒に酔った勢いで友人と喧嘩をしてしまった。軽率なことをしたと反省している。
・友人と悪戯をしていたら、軽率な行動は慎みなさいと先生に注意された。
「浮かれポンチ」な人とはどう付き合う?
「浮かれポンチ」な人は、自慢話が多いのでついイラッとしてしまう人もいるでしょう。職場や身近なところにこのようなタイプがいる場合の対処法を紹介します。
1:嫌だと感じていることを伝えてみる
「浮かれポンチ」な人は、恋愛などで舞い上がっているので、周りが見えていません。そのため、自分自身が浮かれて迷惑をかけていることを自覚していない可能性も…。もし、毎日のように職場で恋愛話を聞かされて、作業の手が止まってしまうなどの支障がある場合にははっきりと伝えてみることも一案です。困っている事実を伝えることで、相手も自分の行き過ぎた行動を反省するきっかけになるかもしれません。
2:浮かれているのも今だけだと考える
「浮かれポンチ」な人は、新しい恋人ができた・昇進したなど、最近の状況に舞い上がっていることが多いです。そのため、ある程度ほとぼりが覚めたら普通の状態に戻ることも考えられます。人が浮かれている様子は側から見てイラッとしてしまうことも多いですが、そんな時ほど「浮かれているのも今だけだろう」と考えると、気持ちが楽になるはずです。
最後に
「浮かれポンチ」の意味や性格の特徴、付き合い方などは理解できましたか? 「浮かれポンチ」の人の中には、もともとお調子者の人もいますが、嬉しい出来事があり一時的にそのような状態に陥っている人もいます。気分が浮かれている時ほど、仕事でうっかりミスをしてしまったり、失敗が重なることも多いものです。人生が軌道に乗っている時ほど、「浮かれポンチ」になっていないかどうか気を付けたいですね。
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