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「アオハル」の意味や元ネタは?
「アオハル」と聞くと、どんなイメージを持ちますか? CMなどで耳にしたことはあるけど、意味までは知らないという人もいるかもしれません。今回はそんな「アオハル」について詳しく紹介します。
「アオハル」の意味
「アオハル」とは、「青春」のことです。「青春(セイシュン)」を訓読みしたものが「アオハル」。元々「青春」は「夢や希望に満ち、活力のみなぎる若い時代を人生の春にたとえたもの」という意味ですが、「アオハル」だとより初々しい感じや思春期というニュアンスが強い印象を抱くのではないでしょうか。
たとえば、中高生などが恋愛をしたり、友人と時間と共にしたりする瞬間に「アオハル」という言葉が連想される傾向にあります。主に10代後半~20代前半の時期が「青春」と呼ばれることが多いでしょう。
近年では、テレビ番組名やプリントシール機の名前、なにわ男子の曲名などにも使われています。若者だけでなく、一般的にも広く知られた言葉になっているといえます。
「アオハル」の元ネタ
「アオハル」という言葉はどのようにして生まれたのでしょうか? 元ネタとして考えられているのは、『アオハライド』という少女マンガです。
「アオハル+ライド(ride)」の意味が込められたこの作品は、集英社の『別冊マーガレット』にて連載されました。アニメ化、実写映画化もした人気作です。当時多くの中高生に大きな影響を与えていたことから、“アオハル”の原点だといわれています。
また、2010年には同じく集英社の青年漫画雑誌『アオハル』が創刊されています。雑誌のテーマが『青春とヒロイン』で、雑誌名が「アオハル」なので、「青春」=「アオハル」という図式を作ったきっかけという説もあるようです。
日清カップヌードルのCM「アオハルかよ」で話題に
「アオハル」の知名度をぐんと上げたCMがあります。それが、日清カップヌードルのCM『HUNGRY DAYS』です。CM中の「アオハルかよ」というキャッチコピーが話題になったことは記憶に新しいかもしれません。
CMには国民的アニメ『ONE PIECE』や、スタジオジブリ『魔女の宅急便』のキャラクターが現代の高校生として登場。パラレルワールドのような形で描かれる、新しい青春群像劇が注目を集めました。
「アオハル」の使い方は? 例文でチェック
「アオハル」はどのように使うのでしょうか。例文とともに見ていきましょう。
「この前撮った写真、アオハル感ハンパない」
「アオハル感」とは、「The青春という感じ」のことです。文化祭の打ち上げや、体育祭のリレー、桜咲く卒業式など、学校生活の大切な1ページを切り取った写真には、どこか特別な雰囲気が漂っていますよね。「アオハル」という言葉からは、そういった「若さ」ゆえの「未熟」「エネルギッシュ」などのイメージがより強く連想される傾向にあります。
「ユニバでアオハルしよ~」
「アオハルしよ」と、動詞のように「アオハル」を使う場合も。例文の場合は、ユニバ(=「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」の略)などの遊園地で遊ぶことを指しています。
「初めて彼氏とデートした」「アオハルかよ」
「アオハル」は恋愛との結びつきが強いともいえます。告白、デート… そんな甘酸っぱい思春期特有の雰囲気が、「アオハル」のイメージにぴったりなのかもしれません。あえて「アオハル」と表現することで、「青春」という言葉の重さを軽くしているケースもあるようです。
「アオハル」の類語にはどのようなものがある?
続いて、「アオハル」の類語をチェックしていきましょう。
「青春」
「青春」は、「人生の春にあたる時期」のこと。「アオハル」の元となった言葉です。「青春」とはっきり言うのは恥ずかしいけど、青春っぽい… そういったある種の照れ隠しから「アオハル」という言葉が広がったともいわれています。
「ハイティーン」
「ハイティーン」は、「13~19歳までの10代後半」を指す言い方です。teenager は英語で13歳(thirteen)から19歳(nineteen)までの年齢層のこと。「アオハル」と表現される中学生から高校生の年代が、「ハイティーン」なのです。
「ヤングマン」
「ヤングマン」とは「若い人、若者」を指す言葉です。英語のYoung manから来ています。「ハイティーン」同様、「アオハル」真っ盛りの若者がこの「ヤングマン」だといえるでしょう。
最後に
「アオハル」の意味や元ネタ、使い方などを紹介しました。「青春」という言葉の堅苦しさを取り払って、よりフレッシュにした言葉といえるでしょう。ただ「アオハル」という言葉にどこか嫌悪感を抱く人もいるので、使う際にはある程度の注意が必要かもしれません。
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