理系の女性を表す「リケジョ」。理系と聞くと、「とっつきにくい」「研究ばかりしている」といったイメージを持っている方もいるかもしれません。本記事では、気になる「リケジョ」の意味や特徴、恋愛傾向などをご紹介いたします。
「リケジョ」の意味
「リケジョ」とは、そもそもどこからきた言葉なのか、また進学や就職にどう影響するのかをご説明いたします。
意味
【理系女(りけじょ)】
《「理系女子」の略。多く「リケ女」と書く》俗に、理工系の分野を学ぶ女子学生のこと。
<「小学館 デジタル大辞泉」より>
「リケジョ」とは、「理系女子」または、「理工系女子」の略。物理や数学、化学などの理数系分野を専門として学んでいる女子学生、または、仕事として科学技術の開発や研究に身をおいている女性の研究者などを指す言葉です。
男性のイメージが強かった理系の分野でも女性が増え、近頃では「リケジョ」の活躍に関心が寄せられています。製造業を中心とした業界の動向を報じる『日刊工業新聞』に、理系のフィールドで活躍している女性を紹介する『リケジョneo』というコーナーが設けられ、「リケジョ」の活躍が注目されています。
「リケジョ」は大学進学や就職に有利?
近年、様々な業界で女性が活躍しています。それまで女性の進出が多くなかった理系分野の業界でも、女性を積極的に採用しようという動きがあるのも事実。加えて、経済産業省では、理系の仕事に就く女性をバックアップする「理系女性活躍促進支援事業」という取り組みも立ち上げられています。
そういった世の中の流れから、理系の人材を育成する機関である大学などの教育分野でも、理系の女子学生を獲得することが課題になってくるといわれています。
「リケジョ」の特徴
理系分野の人のイメージといえば、「勉強ばかりしている」「白衣を着ている」などがあると思いますが、本当にそうなのでしょうか? 「リケジョ」たちの、性格や見た目にはどんな特徴があるのかをご紹介していきます。
何事にも好奇心、探究心が旺盛
学問の中だけでなく、日常生活においても色々な物事に対して、よく興味や疑問を抱きます。一度、気になり出したら答えが出るまでとことん突き詰める傾向があります。
物事を冷静に判断できる
「リケジョ」は、目の前で起きた問題や予想外の出来事にも冷静に対応することができます。決して感情的にならずに、頭の中で起きた問題の原因を冷静に追求していくからです。
論理的で説明がわかりやすい
理系の人の多くは、起こる物事に対して「何故、そうなるのか?」という裏付けを考えます。そのことから、話の「結論」と、そこに至った「理由」を筋道を立てて話すことができ、物事の説明がわかりやすいのも特徴です。
何事も真面目に取り組み、地道な努力をいとわない
すぐに結果が出ないような研究などでも、地道にコツコツと続けることができるのも特徴のひとつ。研究熱心で真面目でないとできないことでしょう。
マイペースで時間の有効な使い方を心得ている
自分の興味のあることに没頭するのが好きな「リケジョ」は、一人の時間を大切にします。また、何もしていない状況が苦手という人も多いよう。時間を有効的に使いたいと予定を埋めているのも「リケジョ」に多い特徴です。
「リケジョ」の恋愛傾向
理系分野に女性が増えてきたとはいえ、まだ男性の方が多い世界。だからこそ、「リケジョ」たちは「マドンナ扱いされる」ことも多いようです。では、そんな「リケジョ」たちは、どんな恋愛をしているのでしょうか? 気になる彼女たちの恋愛傾向について見ていきましょう。
頼り甲斐のある人が好き
普段は研究熱心で、物事に冷静に対処することができる「リケジョ」ですが、時には誰かに相談したり、頼りたくなるもの。そんな時に力を貸してくれたり、的確なアドバイスをくれる人に魅力を感じるようです。
尊敬できるかどうかが大切
頭脳明晰な「リケジョ」ですが、研究などに困難が生じたり、想定通りの結果が出せないときもあります。自分が難航していることでもサラッとこなすことができたり、自分以上の能力を持っている人に対して恋愛感情を抱く傾向があります。
率直な意見交換ができる相手を好む
論理的な「リケジョ」は、ストレートに意見を言いがち。また、相手にもそうあって欲しいと望んでいます。恋愛関係においても、お互いに率直な意見を言い合える関係を好み、無駄な駆け引きはしたくありません。もし、「リケジョ」と恋愛がしたいのなら、ストレートに気持ちを伝えてみましょう。
束縛や干渉はNG
一度、研究や仕事に没頭すると納得する結果が出るまでやり通したい「リケジョ」。集中している時に、「いつ会える?」や「今何してる?」などとしつこく連絡してくる相手にはうんざりしてしまうでしょう。
「リケジョ」の類語
「リケジョ」のように、ある仕事や学問に携わっている女性のことを「○○ジョ」と呼ぶことがあります。「リケジョ」の他に、どのような「○○ジョ」がいるのか、ご紹介いたします。
「ドボジョ」
「ドボジョ」とは、「土木系女子」。土木業界で働く女性のことをいいます。土木業界は、男性のイメージが強いですが、近頃は女性も活躍しています。女性は、職場の雰囲気を明るくしたり、コミュニケーション能力が高いため、土木業界でも積極的に女性を採用していく動きがあります。
「歴女」
「歴女」は、歴史好きの女性を意味する言葉。歴史はシニア男性の趣味というイメージもありましたが、若い女性の間でも歴史好きの人が増えています。その背景として、映画やテレビドラマに加え、ゆるキャラの出現も大きいと考えられているようです。
「ノケジョ」
「ノケジョ」は、「農学部系女子」の略称。農業系の分野で学んだり働く女性のこと。以前は、農学を学ぶクラスに、ひと握りしかいなかった女子が、最近ではクラスの半数を占めるほどにまで増えてきた、といわれています。その背景として、食品安全問題や環境問題を身近に感じることが多くなってきたことや、大学などで食品関連の学部が増えてきいることが挙げられます。
みんなの憧れの的! 「リケジョ」の今後の活躍に注目!
頭の回転が早く、サバサバした「リケジョ」は、男性だけでなく女性からも「カッコいい!」と思われる憧れの対象です。これからの時代、ますます「リケジョ」の活躍が注目されていきそうです。
TOP画像・アイキャッチ/(c)Shutterstock.com