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「知的な人」とは
「知的な人」とは、どんな人のことをいうのでしょうか。まずは「知的」の意味を辞典で確認しましょう。
ち‐てき【知的】
小学館『デジタル大辞泉』より引用
[形動]
1 知識・知性の豊かなさま。また、知性の感じられるさま。「—な人」「—な生活」
2 知識・知性に関するさま。「—な仕事」「—好奇心」
〝知識や知性が豊かなさま〟を表す言葉ですから、「知的な人」とは、知識や知性が豊かな人のことです。言い換えれば、「聡明な人」「賢明な人」ともいえますね。
「知的な人」の行動や、言動に関する特徴とは?
「知的な人」とは、勉強ができる人や、ものをよく知っている人だけを指すのではありません。そこはかとなく知性が漂う…そんな雰囲気を漂わせている人にも当てはまるのです。実は「知的な人」には、よくみられる特徴があります。5つほどピックアップしましたので、自分自身や周囲の人も該当するかどうかチェックしてみてくださいね。
『知らない』ことを、『知らない』と言える
「知的な人」ほど自分のことをよくわかっています。〝世の中、上には上がいるもの〟で、どんなに物事を知っている人でも「自分がいちばんだ!」とは言い切れないのが常。「知的な人」は、それを十分に理解しているのです。
ですから、「知的な人」ほど謙遜し、わからないことを『わからない』と言えたりします。『知らない』や『わからない』ことを卑下する必要などなく、人間ならばあって当然のことだとよく理解しているのです。
好奇心が旺盛
「知的な人」は既に物知りなのに、さらに『知りたい』という欲求に溢れています。『なぜなんだろう』『どうしてなのかしら』『これってもしかして…』などと、物事に対してたくさんの疑問を持つ傾向があります。
「知的な人」は、答えをたくさん知っているというよりも、考えるきっかけを見つけるのが上手なのかもしれません。
思いやりがある
「知的な人」は、物事を客観視する力に長けています。先ほど述べたとおり、自分が『知らない』ことをよく把握しているのも、自身を客観視できるからなのですね。
そんな「知的な人」は、人の立場に立って物事を考えることも上手。相手の状況を考慮しながら振る舞うことができるので、周囲からは「思いやりのある人」という評価を受けることが多いのです。
順応性が高い
心理学では、条件が整わない中でどこまで対応できるかによって、その人の本当の知性をはかるそうです。
考えてみれば、毎日の仕事でも暮らしでも、完璧に自分の望む条件が整うなど無きに等しいことです。なにかしら不足があっても、知恵や知識で上手に乗り切れるのも「知的な人」の特徴です。
知的な友人が多い
『類は友を呼ぶ』とよく言いますが、「知的な人」の周りにはやはり「知的な人」が集まりやすいものです。「知的な人」は常に好奇心旺盛で、疑問を解決することに楽しみを見出します。そんな感覚を共有できる空間は、「知的な人」同士にとって、とっても刺激的で楽しいのです。
「知的な女性」はモテる?
「知的な人」には、同じく「知的な友人」が多いと述べました。ここに性別の差はありません。「知的な人」は総じて、男だからこうあるべき、女だからこうしないといけない、といった理由のない考え方をそのまま受け入れない傾向にあります。
そのような考え方には、一旦立ち止まって『なぜ?』『どうして?』と思索し、自分なりに納得できる答えを出そうとするのが「知的な人」なのです。
つまり「知的な女性」は男性に対して、理由もなく男性らしさを押し付けることはしませんし、また相手の立場に立つことができるので、自然と相手も居心地が良くなります。さらに話題が豊富なこともあって、会話が楽しく刺激的。そう考えると、「知的な女性」がモテるのは当然といえそうです。
「知的な人」に近づく方法とは?
「知的な人」になるには、知性を磨くことが肝心です。しかし、磨き上げるまでにはかなりの時間を費やす必要がありそうで、なかなかすぐには到達できないかもしれません。ならばひとまず、知的に見える仕草や行動をとってみるのはどうでしょう。カタチから入るのも一つの手かもしれませんよ。
メイクはナチュラルに
「知的な人」のイメージに近づきたい時には、ナチュラルメイクに変えてみることをおすすめします。「落ち着いた雰囲気」の髪型やメイクを心がけるとより近づきやすいでしょう。
服装はオーソドックスなスタイルで
『ひとまず知的に見せる』ことを目的とする場合、シックな色合いのニットにスカート、足元は品のいいパンプス、そしてパール系のアクセサリーをさりげなく…といった、オーソドックスで品のあるファッションがおすすめです。
姿勢をよくする
「知的な人」は、いつだって堂々としているものです。そのように見せるには、まず姿勢をよくしてみましょう。視線を上げて、ついでに口角も上げて。ピシっと前向きな雰囲気を醸し出せば、きっと「知的な人」に見えているはずですよ。
相手の目を見て話をする
「知的な人」は、どんな人とも対等に接します。対等に…というのは、もちろん心の在り方なども当てはまりますが、ここでは見た目にもわかりやすい方法を紹介します。それは〝しっかり相手の目を見て話をすること〟です。
相手の顔も見ずに、『ふん、ふん』と聞き流していると、相手はどう思うでしょうか。きっと『適当にあしらわれている』もしくは『見下されている』などと感じることでしょう。また、自信なさげに目を逸らしてばかりいると、『この人、何かやましいところがあるのかな』と思われてしまうこともあるかもしれません。
いずれにしても、相手の目を見て話をしない人に、人はあまりいい印象をもちません。「知的な人」という印象を持たれたいなら、まず、好印象を与えるような振る舞いが前提となります。
読書をする
真の「知的な人」になるためには、知識をアップデートしていくことが不可欠。インターネットなどで最新の情報を入手することも大切です。しかし、そのニュースがどういう意味をもつのかを理解し、自分なりの解釈ができるようになるためには、新しい情報にとどまらず背後にある事情まで知らねばなりません。情報を深掘りするためにも、本や新聞を読み込んでみてはいかがでしょうか。
何もかもに詳しくなる必要はありません。手始めになにか興味が持てそうなことを見つけて、関連書籍を探してみましょう。
心をフレッシュに保つことが「知的な人」への近道かも
いかがでしたか? 「知的な人」になるのは難しいかも…と感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、あきらめるのはまだ早いですよ。好奇心は、人を魅力的に見せます。今の自分を卑下することなく、好奇心を持って暮らしてみましょう。きっと、「知的な人」になれるはずですよ!
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