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そもそも「賢い」とは?
あなたの身の回りに「賢い」と感じる人はいますか? また、どのようなときにその人を「賢い」と感じましたか?
「賢い」という言葉の意味は、頭の回転が早く、知能に優れ、要領が良いこと。「頭がいい」という言葉は、主に勉強ができることや、学歴が高いことに対して使いますが、「賢い」は、「頭がいい」だけではありません。知識を活かした頭の回転の速さや要領の良さなど、応用的な部分も含まれます。
「賢い」の英語表現
日本語でも「賢い」という言葉が知識の量だけでなく、それを活かした応用的な要素を含むように、英語でも「賢い」という意味を持つ単語はいくつかあり、それぞれにニュアンスが異なります。
「賢い」という意味を持つ英単語は、主に「wise」「clever」「smart」「intelligent」の4つ。「wise」は「賢明な」「思慮分別のある」というニュアンスが強い一方、「clever」は「才気のある」というニュアンスが強い単語です。
才気とは、物事をうまく処理する能力を意味する言葉。「頭の回転が早い」とも表現できます。「clever」は時に、「ずる賢い」という意味を持つことも。
「intelligent」と「smart」は、「wise」や「clever」に比べて、「高い知能を持つ」というニュアンスが強い言葉です。勉強ができることや学歴が高いことに使われる、日本語の「頭がいい」という言葉に近いでしょう。
この2つの単語には、「intelligent」は「高度な知性」を表すのに対し、「smart」はより口語的であるという違いがあります。
「賢い人」の特徴
ここまで、「賢い」という言葉の意味を解説しました。では、実際にどのような人を「賢い人」というのでしょうか? 次に、「賢い人」の代表的な特徴を5つ、紹介します。
冷静
周囲が慌てている時も冷静に対応できている人を見ると「この人は賢い」と感じることはありませんか。人から「賢い人」と思われる人は、様々な知識や経験を積んでいることが多く、広い視野で物事を捉えることができます。
そのため、イレギュラーなことが起こっても、あまり動揺することがありません。仮に動揺していたとしても、感情的になることはありません。感情的になることが、周囲に悪影響を与え、問題解決を遠ざけると理解しているからです。
「この人は賢い人だ」と感じるときは、必ずその根本に、相手に対する「尊敬」の気持ちがあるはずです。人を尊敬する瞬間というのは、自分が持っていない、あるいは足りないと感じている長所や知識、経験などを、その人が持っていると知った時ではないでしょうか。
知識が豊富
相手が、自分が知らないことを知っていたとき、「この人は賢い」と感じることがあるでしょう。知識の量は、その人を尊敬できるかどうか見極める際に、最も分かりやすい指標と言えるかもしれません。
「賢い人」は向上心が高い人が多く、様々な物事に興味を持ちます。自分の好奇心を原動力として調べたり行動するため、効率よく多くの知識を吸収。そのため、「賢い人」と話すと、新しいことを知れて楽しいと感じる人も多いようです。
しかし、大切なのは知識の量だけではありません。「賢い人」は、常識と教養というしっかりとした土台の上に、知識を蓄えています。いくら勉強ができても、日々の言動に常識がなければ、その人を尊敬することはできませんよね。また、常識と教養があってこそ、吸収した知識を、仕事や私生活の中で応用的に活用することができるのです。
話の理解が早い
あなたが部下を持つ上司である場合、一度の説明で話の全体像を理解してくれたり、全てを話さなくても意図を理解してくれる部下がいたら「この子は賢い」と思いませんか。
「賢い人」は、日頃から周囲をよく見ています。自分の仕事だけでなく、チームや事業の全体像をきちんと把握していたり、必要に応じて一緒に仕事をする人の性格や人間関係を理解していることも。
豊富な知識に加え、話の全体像を想像する力や、相手の性格や日頃の伝え方のニュアンスがわかっていれば、コミュニケーションはよりシンプルで済みます。このような予備知識が、2歩、3歩先への理解へと繋がり「頭の回転が早い」と言われるきっかけとなるのかもしれません。
周りに流されない
「賢い人」は、自ら考えて発言、行動します。決して人任せにすることはありません。そのため、周りの意見に流されることがなく、いつでもぶれない自分の芯を持っています。自分で物事を判断するため、もしうまくいかなくても誰かのせいにすることはありません。最後までやり遂げる責任感があります。
誰かのせいにしない、何かのせいにしない、という姿勢は、精神的に自立しているとも表現できます。十分な知識や経験に基づいた自信の伴う判断が、精神的な自立を支えているのではないでしょうか。
ポジティブ
「賢い人」は、無駄なことに時間を費やしません。合理的であるとも言えるでしょう。ミスをしても、いつまでもくよくよして時間を無駄にすることはありません。どうすればよくなるかを考え、すぐに次の行動に移します。
また、人間関係においても、必要以上に群れず、敵を作りません。仲間は多く、敵は少ない方が、仕事は円滑に進みます。
「賢い」という言葉の意味には、要領がいいことも含まれていましたね。また、英語の「clever」には、ずる賢いという意味も。そのような抜け目がなく要領が良いことも、賢さにおいては重要です。どんな物事にも、必要以上に深入りせず、うまく立ち回ることも「賢い人」の特徴と言えるでしょう。
最後に
「賢い人」について、「賢い」という言葉の意味から、英語表現、「賢い人」の特徴まで解説しました。解説した特徴以外にも、「賢い人」は目つきで分かると言う人もいます。自信なさげにキョロキョロと動かないまっすぐな目や、感情にとらわれずいつも静かで冷静な目は、「賢い人」の特徴と言えるかもしれません。
また、「賢い人は喋らない」と言う人も。必要以上に無駄なことを言わないところから、そのような印象を持つ人もいるでしょう。誰でも「賢い人」と言われたら嬉しいもの。あなたの身の回りには、どんな「賢い人」がいるか、今一度見渡してみると面白いかもしれません。
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