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2025.09.15

「わだかまり」とは? 意味・語源・使い方をわかりやすく解説

「わだかまり」とは、心の中に不信感や不満などががつっかえている状態を指します。この記事では、「わだかまり」の意味や使い方、類語・対義語、解消方法、英語表現、よくある疑問と回答を紹介します。

この記事のサマリー

・「わだかまり」とは、不信感や不満など心に残る重苦しい感情を意味する。
・語源は動詞「蟠る(わだかまる)」が名詞化したもの。
・類語には「しこり」「葛藤」「隔たり」などがある。

人間関係の中で感じる小さな違和感や、不信感、心に残る重苦しい気持ち…。「わだかまり」と表現する一方で、その正確な意味や語源をきちんと理解している人は意外と少ないかもしれません。特にメールや会議で用いる際には、微妙なニュアンスの違いが誤解を生むこともあります。

そこで本記事では、「わだかまり」の意味や具体的な使い方、さらには英語表現まで幅広く整理し、「わだかまり」という言葉を自信を持って使えるように解説していきます。

「わだかまり」とは? 意味と語源を理解する

まずは「わだかまり」という言葉の基本的な意味と成り立ちを確認しましょう。

基本的な意味

「わだかまり」は、「心に重く残る不信感や不満、すっきりしない感情」を指します。辞書では、次のように説明されていますよ。

わだかまり【×蟠り】
1 心の中にこだわりとなっている重苦しくいやな気分。特に、不満・不信・疑惑などの感情。「―を捨てる」「互いに何の―もなく話し合う」
2 心に悪い考えのあること。
「其の心ざし―もなく清く流るる水にひとしく」〈浮・栄花一代男〉
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

例えば「互いに何のわだかまりもなく話し合う」というと、心にひっかかる感情がなく、率直に向き合えている状態を表します。

反対に、身近な人との小さな誤解や気まずさを経験したとき、「心にわだかまりが残る」と感じたことのある人も多いのではないでしょうか?

語源と漢字表記「蟠り」との関係

「わだかまり」は動詞の「わだかまる(蟠)」の連用形が名詞化した言葉です。「蟠」という漢字は「とぐろをまく」といった意味があります。

参考:『日本国語大辞典』(小学館)

(c)Shutterstock.com

「わだかまり」の使い方と例文集

次に、実際の会話やビジネスメールでの使用例を紹介します。状況ごとに適切な表現を知っておくと安心です。

日常会話での使い方

「わだかまり」は、人間関係の中で生じる小さな不信感や気まずさを表すときによく使われます。

例えば友人同士で意見が食い違った後に「昨日のことで、まだちょっとわだかまりがあるんだ」と言えば、心の中に残る引っかかりを率直に伝えることができます。

反対に「もうわだかまりはないよ」と言えば、気持ちが解けて関係が修復されたことを示します。日常の中で気持ちを言葉にする手段として役立つ表現です。

ビジネスシーンでの例文

職場や取引先とのやり取りでは、少し慎重に使いたい言葉でもあります。例えば「お互いにわだかまりなく進められるよう、事前に調整しましょう」と表現すれば、協力的な姿勢を強調できます。

ビジネスシーンでは、「わだかまり」という言葉の持つ、感情的な面を和らげつつ、相手への配慮をにじませることが大切です。

「わだかまり」の類語と対義語

「わだかまり」に近い言葉と反対の意味を持つ言葉を知ることで、状況に合わせて表現を選べるようになります。ここでは、類語・対義語を整理していきましょう。

類語・言い換え表現

「わだかまり」に近い言葉には、「しこり」「葛藤」「隔たり」などがあります。

「しこり」は、物事が片付いた後も残る不満や不信感を指すことが多い表現です。「葛藤」は、内面的に相反する感情がせめぎ合う状態を意味し、自分の心の中での迷いや矛盾を強調します。「隔たり」は、人と人との関係性に生まれる距離感や心理的な溝を表します。

状況によって、心の内側を表すのか、人間関係の外側を指すのかを考えて使い分けると、より適切な表現ができますよ。

対義語や反対のニュアンス

一方、「わだかまりがない」「円満」といった表現は反対の意味を持ちます。

「わだかまりがない」は、不信感や屈託がなく、オープンで率直な関係を示す言葉です。「円満」は、争いや不和がなく調和が取れている状態を意味し、特に人間関係や契約・交渉の場で使われます。

反対語を押さえておくと、「気まずさがない」状態を言い表すことができますね。

(c)Shutterstock.com

「わだかまり」を解く・解消する方法

多くの人が知りたいのは「どうやって、わだかまりを解消できるのか?」。ここでは、コミュニケーションの工夫を紹介します。

「わだかまりが解ける」とは?

「わだかまりが解ける」とは、心に残っていた不信感や不満がなくなり、感情の重苦しさが和らぐことを意味します。

例えば「けんかで残ったわだかまりが解けた」という表現は、互いのわだかまりが消え、関係が再び良好になったことを示します。単に時間が経過して薄れる場合もあれば、対話や謝罪といった具体的な行動によって解ける場合もあるでしょう。

解消のための工夫

わだかまりを解消するには、まず相手との対話を避けずに行うことが有効です。「その時どう感じたのか」を率直に言葉にするだけで、誤解が解けることもあります。

また、自分から謝罪や感謝を伝えることも、気持ちを軽くする大きな一歩です。時には時間の経過が心を自然にほぐしてくれることもあるでしょう。

大切なのは「相手と円滑に進めたい」という姿勢を示すことです。仕事でもプライベートでも、積極的に解消の糸口を探す姿勢が、信頼関係の回復につながります。

「わだかまり」の英語表現

グローバルな場やSNSで表現するときに役立つ、英語での言い換え表現や例文を紹介します。

「わだかまり」は文脈によりいくつかの表現に置き換えることができます。“a feeling of antagonism”や“bad feelings”はその一例です。不満や心に残るこだわりを示したいときには“a feeling of discontent”が適しています。

参考:『プログレッシブ和英中辞典』(小学館)

(c)Shutterstock.com

「わだかまり」に関するFAQ

ここでは、「わだかまり」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。

Q1. 「わだかまり」と「しこり」は同じ意味ですか?

A. どちらも「心に残る不安や不信感」を指しますが、「しこり」は物事が片付いた後も残るわだかまりを強調する場合に使われます。

一方「わだかまり」は、すっきりしない感情に焦点を当てた表現です。

Q2. 「わだかまりが残る」とはどういう状態ですか?

A. 不信感や不満が完全に解消されず、気持ちの整理がつかない状態を意味します。

最後に

人間関係において避けがたい「わだかまり」。だからこそ、正しく表現し、適切に解消する工夫をすることが大切ですね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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