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2025.11.19

「全力投球」は全力を尽くす様子を表す四字熟語|正しい意味とビジネス例文

「全力投球(ぜんりょくとうきゅう)」とは、全力を尽くして何かをおこなうことです。野球の投手が全力でボールを投げる様子に関係しています。本記事では、「全力投球」の正しい意味をご紹介します。ビジネスにおける使い方も確認しましょう。

四字熟語「全力投球」の意味とは?

「全力投球」には、2つの意味があります。1つは、野球のピッチャーが全力でボールを投げることです。

たとえば、野球の試合の様子は次のように言い表せます。

・新人ピッチャーが全力投球した球が、先頭バッターのバットをかすめた

もう1つの意味は、野球のピッチャーが全力投球するように、すべての力を注いで物事に打ち込むことです。

仕事に全力を注いだり、目標に向かって励んだりする様子は「~に全力投球する」というかたちで表現できます。

ぜんりょく‐とうきゅう〔‐トウキウ〕【全力投球】
[名](スル)
1 野球で、投手が全力を尽くして投球すること。
2 全力を尽くして物事を行うこと。「業務に全力投球する」

出典:小学館 デジタル大辞泉

「全力投球」を使ったビジネス例文

「全力投球」という言葉は、ビジネスのさまざまな場面で使用できます。以下のように、物事に励む様子が伝わりやすいといえる四字熟語です。

・資格試験の結果がまた不合格だった。2度目となるとさすがに落ち込むが、全力投球した結果なのだから仕方がない
・初めてプロジェクトのリーダーに任命された。周囲の意見に耳を傾けつつ、全力投球で仕事に励もうと思う
・新入社員の彼女は、どのような仕事にも全力投球で打ち込む姿が評価されている
・ミスしたからといって落ち込まないで。あなたが今回の仕事に全力投球していたことは、誰もが知っているよ

「全力投球」の類語や言い換え表現

「全力投球」には、以下のような類語や言い換え表現があります。

・一生懸命(いっしょうけんめい)
・一球入魂(いっきゅうにゅうこん)
・不惜身命(ふしゃくしんみょう)
・一意専心(いちいせんしん)

どれも物事に励む様子を表しますが、細かなニュアンスは異なります。ここでは、それぞれの違いとともに使用例を確認しましょう。

ロケット打ち上げのイラスト
(c)AdobeStock

「一生懸命(いっしょうけんめい)」

「一生懸命」とは、命をかけて何かに励むことです。「懸命」には「力のかぎり努める」という意味があり、「一生懸命」とすることで、真剣に物事に取り組む様子を表します。

「一生懸命」と似た言葉に「一所懸命(いっしょけんめい)」がありますが、意味はどちらも同じです。

「一所懸命」という四字熟語は、一か所の領地を命がけで守る武士の姿に由来しています。

どちらを使っても誤りではありませんが、現在は「一生懸命」を用いるのが一般的といえるかもしれません。

・目標を達成できるよう、一生懸命仕事に励みたいと思います

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「一球入魂(いっきゅうにゅうこん)」

「一球入魂」は、一球一球に魂を込めて投げるように、物事に真剣に向き合い全力を注ぐ様子を意味します。

もともと「入魂」という言葉は野球に由来する造語であり「入魂の作品」「入魂の演奏」といった形で、心を込めて完成させたものを指す際にも使われます。

・どんなことにも、最後まで諦めない高校球児のように、一球入魂の気持ちで挑戦したい

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「不惜身命(ふしゃくしんみょう)」

仏のためには命さえ惜しまないという気持ちを「不惜身命」と言い表します。由来は仏教にあり、命を懸けて修行に励むさまを表す四字熟語です。

日常会話では、自分の身を惜しまず物事に励む様子を表します。使用時は「全力投球」に比べ、「命をかけて」というニュアンスが強まる点に注意しましょう。

・不惜身命の精神で、この身を削って大役を務める覚悟です

「一意専心(いちいせんしん)」

「一意専心」とは、強い思いのもと1つの物事に集中することです。「一意」は1つの考え「専心」は何か1つに集中することを意味します。

物事に打ち込むという点では「全力投球」と共通しているといえます。「一意専心」はそのなかでも、1つの目標に向かって突き進むという意味合いが強い四字熟語です。

・これまでなんとなく毎日を過ごしていたが、今後は一意専心、資格取得を目標に日々努力を重ねていきたいと思う

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「全力投球」のような努力に関することわざ

ここからは、四字熟語ではなくことわざに目を向けてみましょう。そもそも「ことわざ」とは、古くから言い伝えられてきた教訓を含む言葉のことです。

「全力投球」のように努力に関係し、その大切さを説くことわざも存在します。

・雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)
・牛の歩みも千里(うしのあゆみもせんり)

それぞれの意味を正しく理解すれば、その場の状況や考えをより端的に伝えられます。

握手しているビジネスパーソンのイラスト
(c)AdobeStock

「雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)」

「雨垂れ石を穿つ」は、小さな努力の積み重ねを説くことわざです。ポタポタと落ちる雨だれが、時間をかけて石に穴を開けるさまを表します。

転じて、たとえ小さな努力であっても、諦めずに年月を重ねれば必ず結果が出るという意味をもちます。コツコツと努力を積み重ねることや、諦めないことの大切さを教えてくれる言葉です。

・雨垂れ石を穿つというが、1日1単語を目標に英語の勉強を続けたことで、今では簡単な会話なら聞き取れるようになった

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「牛の歩みも千里(うしのあゆみもせんり)」

「牛の歩みも千里」は、「雨垂れ石を穿つ」と同様に継続することの大切さを説いた表現です。

そもそも牛が歩く速さは、決して早くはありません。それでも立ち止まらずに歩き続ければ、いつかは千里先にもたどり着けるという意味をもちます。

・確かに、海外赴任は今の自分にとって大きすぎる目標かもしれない。牛の歩みも千里、とにかく諦めずに今できることをやるだけだ

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正しい意味を知り「全力投球」な様子を伝えよう

「全力投球」は、投手が球を精一杯投げる様子を表す言葉です。転じて、物事に全力に取り組むさまを意味します。

ビジネスでは、何かに必死で取り組まなければならない場面がしばしば訪れます。そのようなときは「全力投球」や「一生懸命」、「一球入魂」のような四字熟語で気持ちを表現してみてください。

努力することの大切さを語りたいときは、ことわざの活用もおすすめです。それぞれの意味を正しく理解し、物事に打ち込む気持ちや様子などを伝えましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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