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2025.04.24

物事が速やかに進む「一瀉千里」とは? 読み方と使いどころ、類語・対義語をマスター

「一瀉千里(いっしゃせんり)」とは、物事が勢いよく進み、途中でとどまることなく一気に展開する様子を表す言葉です。この記事では、「一瀉千里」の意味や語源、使い方、類語、対義語を紹介します。

「一瀉千里」という言葉を見かけたことはありますか? 文字の印象だけでは、意味が想像しにくい四字熟語かもしれませんね。スピード感のある展開を表現する場面にぴったりな言葉です。この記事では、ビジネスや日常会話の中でも使える「一瀉千里」について、意味や使い方、類語との違いまで、わかりやすく解説していきます。

「一瀉千里」の意味とは? 読み方と由来も紹介

まずは「一瀉千里」の読み方と意味、由来を確認しましょう。

読書 アジア人女性
(c) Adobe Stock

読み方と意味

「一瀉千里」は「いっしゃせんり」と読みます。辞書で意味を確認しましょう。

いっしゃ‐せんり【一×瀉千里】
《川の水が一度流れだすと、またたく間に千里も流れる意から》
1 物事が速やかにはかどり進むこと。「仕事を―に片付ける」
2 文章や弁舌のよどみないことのたとえ。「―に物語る」

引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

「一瀉千里」は、物事が勢いよく進み、途中でとどまることなく一気に展開する様子を表す言葉です。高い場所から水が流れ落ちるように、流れが止まらずに先へ進むイメージですね。

スムーズに進行している場面はもちろんのこと、勢いがつきすぎて抑えがきかなくなるような状況にも使われることがあります。

語源・由来

「一瀉千里」の由来は、中国の古い書物『福恵全書(ふくけいぜんしょ)』にあります。この中で、峡谷を進む小舟が、ほんのわずかな時間で一気に千里もの距離を流れ下っていく様子が描かれています。

「瀉」は、水が流れ下るることを意味し、「千里」はその流れがどこまでも続いていく様子を表しています。ここから「一瀉千里」とは、物事の進展が勢いよく進んでいく様子を表す言葉として使われるようになったようです。

参考:『日本大百科全書』(小学館)

「一瀉千里」の使い方|ビジネスや日常での使用例

「一瀉千里」とは、どのような状況で使えるのか、具体的な例を挙げて見ていきましょう。

「一瀉千里に進んでいます」

ビジネスの場面では、プロジェクトが思いのほか順調に進行しているときに自然な言い回しとして使えます。または、プレゼンテーションがテンポよく展開し、相手の反応も良好なときにも、ぴったりの表現です。

日常生活では、面白い本を一気に読み終えたときや、子どもの成長が驚くほど早く感じられるときなどにも使えます。

状況に応じて、軽やかさやスピード感を添えることができますよ。

プレゼン
(c) Adobe Stock

「彼の語りは一瀉千里で、聴く人を引き込んでいきました」

話が淀みなく続き、聞き手をどんどん惹きつけていく様子を表しています。「一瀉千里」は、響きそのものにもスピード感があり、口にするだけで勢いのある印象を与える表現です。言葉の流れのなめらかさと、展開の勢いが伝わってきますね。

「一瀉千里」の類語

勢いよく展開していく様子を表す言葉として、似たニュアンスを持つ表現が他にもいくつかあります。「一瀉千里」との違いを意識しながら見ていきましょう。

「破竹の勢い(はちくのいきおい)」

竹は最初の一節に割れ目を入れると、その先は驚くほど簡単に裂けていきます。「破竹の勢い」は、そうした様子になぞらえて生まれた言葉です。いったん勢いがつくと止めようがない状態を表しており、物事が力強く加速していく印象を伴います。

「一瀉千里」が流れるような展開の速さや、なめらかさを感じさせるのに対して、「破竹の勢い」は、突破力や勢いの強さに重きがある点が特徴です。流れの美しさというより、力強さが印象に残る表現ですね。

「快刀乱麻を断つ(かいとうらんまをたつ)」

「快刀乱麻を断つ」とは、もつれた麻糸を、よく切れる刀で断ち切るという比喩表現から、複雑な問題を見事に処理することを表します。

こちらは、混乱を的確に整理する「鋭さ」や「判断力」に重きが置かれた表現です。「一瀉千里」が勢いのある流れに焦点を当てているのに対して、「快刀乱麻を断つ」は、技や決断による切り口の鮮やかさに着目している点が特徴です。

「一瀉千里」に対義語はある?|停滞する表現と比較してみよう

ここでは、「一瀉千里」とは反対に、物事が思うように進まない様子を表す言葉を見ていきます。こうして比べることで、「一瀉千里」が持つスピード感や流れるような印象がよりはっきりと感じられるかもしれません。

辞書 イメージ
(c) Adobe Stock

「牛歩(ぎゅうほ)」

「牛歩」は、ゆっくりとしか進まない牛の歩みに例えて、非常にゆるやかで、進展が感じられない様子を指します。政治の場などで、意図的に進行を遅らせるような行為に使われることもありますよ。

物事がなかなか進まず、思うように前に進めないもどかしさを表したいときに使われます。

「遅々(ちち)」

「遅々」は、進行があまりにも遅く、停滞しているように感じられる場面で使われる言葉です。とくに、「遅々として進まない」という形で用いられることが多く、物事が前に進まないことに対する焦りや停滞感を含んでいます。

最後に

「一瀉千里」は、物事が一気に進むさまを表し、爽快なスピード感を伴う表現です。

物事が思いがけず順調に進んだ様子を言い表す言葉として、心に留めておくと役立つ場面が出てくるかもしれませんね。その他、類語や対義語も紹介しました。状況に応じて、どの言葉を選べば的確な速度感を伝えられるか、意識して選んでみてくださいね。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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