目次Contents
この記事のサマリー
・「一筋縄では行かない」とは、普通の方法では処理できないこと。
・「一筋縄」とは、1本の縄のこと。転じて、普通のやり方を意味します。
・「一筋縄では行かない人」とは、交渉が難しい相手や一癖ある人物を表し、文脈によっては敬意や皮肉のニュアンスがあります。
「一筋縄では行かない人だよね」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?
この言葉、ビジネスでも日常会話でも耳にするものの、正確な意味や使い方を問われると自信がない… という人も多いのではないでしょうか?
本記事では、「一筋縄では行かない」という表現の正しい意味と背景から、人物描写での使い方、言い換え表現や英語フレーズまで、知的に使いこなすためのヒントをお届けします。
知性が伝わる言葉選びのヒントとして、ぜひ活用してください。
「一筋縄では行かない」の意味
まずは、意味と使い方を確認していきましょう。
語源・成り立ちと、背景にあるイメージ
「一筋縄」とは、1本の縄のこと。転じて、普通のやり方を意味します。
つまり、「一筋縄では行かない」とは、「普通のやり方ではうまく行かない」ことを指します。
辞書では次のように説明されていますよ。
一筋縄(ひとすじなわ)では行(い)か◦ない
普通のやり方では処理できない。「―◦ない手ごわい相手」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

「一筋縄では行かない」の使い方
例えば、難航する交渉、理解に時間がかかる人物、問題の多いプロジェクトなどに対し、「これは一筋縄では行かないな」と使えば、「単純では済まない」というニュアンスを伝えられます。
「一筋縄では行かない人」「一筋縄では行かない案件」など、名詞にかけて使われることも多いでしょう。
「一筋縄では行かない人」ってどんな人?
検索ニーズが非常に高い「一筋縄では行かない人」。ここでは、シーン別に「一筋縄では行かない人」について見ていきましょう。
ビジネスシーンでの「一筋縄では行かない人」とは?
ビジネスシーンで「一筋縄では行かない相手」と言えば、交渉や説得が容易ではない人物を指すケースが多いでしょう。
例えば、複数の条件を突きつけてくる取引先や、細部にまで厳しい目を持つ上司などです。
ただし注意したいのは、「一筋縄では行かない」という表現が、時に「難しい人」「扱いにくい人」というマイナスな響きを持つという点です。
信頼関係のある間柄であれば「さすがの読みの鋭さで、一筋縄では行かないですね」といった形で、相手を評価する文脈として使うことも可能ですが、目上の人に対して不用意に使うのは避けたいところです。

恋愛や友人関係における「一筋縄では行かない人」
恋愛や友人関係においても、「一筋縄で行かない人」という表現はよく使われます。例えば、「ちょっと気分屋で、でも芯が強い。あの子、本当に一筋縄じゃ行かないのよね…」というように、相手の個性の強さや、掴みどころのなさを表す言葉として登場します。
この場合、ネガティブな意味だけでなく、ミステリアスで魅力的というポジティブなニュアンスを含んでいたりします。
つまり「一筋縄では行かない」は、相手の一面だけではなく、その奥行きや複雑さに注目しているともいえるのです。
誉め言葉? それとも警告? 文脈によるニュアンスの違い
「一筋縄では行かない」という言葉は、使い方次第で誉め言葉にもなれば、警告にもなります。
例えば、ある人を「一筋縄では行かない人」と評した場合、以下のようなニュアンスの違いが生まれます。
称賛:「洞察力が深くて手ごわいけれど、そこが面白い」
注意喚起:「話が通じづらく、対応が大変」
このように、言葉の真意は文脈によって大きく変わります。特にビジネスシーンでは、誤解を生まないよう、意図を明確にした上で使うことが大切です。
「一筋縄では行かない」の類語と言い換え表現と例文
ここでは使える言い換え表現と類語、会話文・SNS投稿での活用例も交えて紹介します。
使える! 場面別の言い換え表現リスト
「一筋縄では行かない」は、そのままでも印象的な表現ですが、ニュアンスや場面に応じて使い分けできると、表現力がぐっと広がります。
手強い(てごわい):相手の能力が高く、簡単に攻略できない印象
難敵(なんてき):対立構造がある場面において使いやすい
くせ者:扱いにくさや一筋縄ではいかない様子をややユーモラスに
一癖ある:性格や行動に独自性があり、単純でないことを示す
容易ではない:慎重な表現として活用可能
言葉を選ぶ際には、「評価を含んでいるのか、中立なのか」「敬意が込められているのか」を意識すると、言葉選びに失敗しにくくなります。
例文集|ビジネス・日常会話・SNS用
読んだその場で使いたくなるような実例を、場面別に紹介します。
【ビジネス】
「彼は一筋縄では行かない相手だ。次の提案も念入りに準備しよう」
「この案件、思った以上に一筋縄では行かないぞ。要注意だね」
【日常会話】
「あの子、ちょっと一筋縄じゃ行かない感じが面白いよね」
「なんかこう、いろいろ複雑で… 一筋縄では行かないタイプかも」
【SNS】
「久々に一筋縄じゃ行かないドラマ展開、好き」
「新しい上司、いい人だけど一筋縄では行かないタイプ(汗)」
フォーマルな文脈では控えめに、カジュアルな場面ではユーモアを込めて使える点が、この表現の魅力です。
英語ではどう言う?
「一筋縄では行かない」は英語にそのまま訳すのが難しい表現ですが、“a tough nut to crack”は「一筋縄では行かない人」を表す際に使えます。一筋縄では行かない問題を指す場合は、“a hard nut to crack”を使うことが多いですよ。
例:He’s a tough nut to crack.(彼は一筋縄では行かない相手だ。)

「一筋縄では行かない」に関するFAQ
ここでは、「一筋縄では行かない」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1:「一筋縄では行かない」の正しい意味は?
A: 普通のやり方・方法では思うように処理できないことを意味します。
Q2:「一筋縄では行かない人」は褒め言葉ですか?
A: 文脈によります。
例えば「頭が切れて一筋縄では行かない人だ」は尊敬や警戒のニュアンスを含みますが、「扱いにくくて一筋縄では行かない」はネガティブに捉えられる可能性があります。使い方には配慮が必要です。
Q3:「一筋縄では行かない」はビジネスで使っても大丈夫?
A: 基本的には問題ありませんが、相手への評価を含むため注意が必要です。
例えば「一筋縄では行かない案件」は客観的ですが、「一筋縄では行かない上司」は失礼に受け取られる場合もあります。
最後に
「一筋縄では行かない」という言葉には、ただの「難しさ」を超えた奥深いニュアンスが込められています。意味や背景を理解することで、より的確に、そして相手に配慮した使い方ができるようになりますよ。
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