【目次】
・「苦労人」の意味とは?
・「苦労人」に見られる特徴は?
・「苦労人」の魅力は?
・最後に
「苦労人」の意味とは?
日常生活の中で「あの人は苦労人だよね」ということがありますよね。普段何気なく使っている言葉ですが、正しい意味は知っていますか? 「苦労人」とは、「苦労を経験して、世の中のことや人情に通じている人」のことです。
「苦労」には、「精神的、肉体的に力を尽くし、苦しい思いをすること」という意味があります。つまり「苦労人」とは、長年大変な経験をしたことから、世の中の事柄や人の心を深く知っている人のことを指します。「人生経験が豊富」「努力家」などの意味合いのある言葉です。このことから「苦労人」はいい意味として使われることが多い表現といえるでしょう。
「苦労人」に見られる特徴は?
「苦労人」の意味が理解できたところで、次は「苦労人」の特徴を紹介します。「苦労人」に見られる人には、見た目や言動にどのような特徴があるのでしょうか? 身の回りにいる人を思い浮かべながらチェックしてみましょう。
1:貫禄のあるオーラがある
「苦労人」は、様々な人生経験を積み重ねてきたので、落ち着いた貫禄のある雰囲気の人が多いでしょう。しっかりとしていて、どこか肝が座っているように見えるので実年齢よりも年上に見られることが多いです。年齢が若くても、子供の頃から兄弟の面倒を見てきたり、早くに働きに出ていた人などはその傾向が強いでしょう。人よりも早く人生の厳しさに接したり、困難を自分の努力で乗り切ってきた人ならではのオーラがあるのです。
2:よく笑う
豪快に明るく笑うことも「苦労人」の特徴。人生は楽しいことやラクなことばかりではないということを痛いほどわかっているからこそ、「楽しいときには思いっきり笑う」ことが「苦労人」のポリシー。仕事があることや健康なこと、美味しいものが食べられることなど、当たり前のことと思ってしまいがちなことにも感謝の気持ちを忘れません。目の前にある幸せを大切にできることも「苦労人」の特徴です。
3:面倒見がいい
面倒見がいいことも「苦労人」によく見られる特徴です。「苦労人」はとにかく色んな人生経験を積んでいるので、人に対して思いやりがあります。特に職場に新人の子が入ってくると、若い頃の自分の姿に重ね合わせ、手取り足取り仕事を教えてくれるはずです。誰に対しても親切で、あたたかく包み込んでくれるため、周りから好かれている人が多いでしょう。
4:常に忙しい
「苦労人」は、仕事やプライベートで常に忙しく動き回っています。基本的に断れない性格なので人から頼まれたことはなんでも引き受けてやり遂げようとします。自分の時間が取れない中でも、会社のためや家族のために頑張っている人が多いようです。やることがたくさんあり、朝から晩まで活動的なところも「苦労人」によくみられる特徴といえるでしょう。
「苦労人」の魅力は?
「苦労人」の外見や言動、性格の特徴などはわかりましたか? 「苦労人」の中には、どこか親近感があり、頼り甲斐のある人もいます。人に好かれる「苦労人」の魅力とはどのようなものなのでしょうか。チェックしていきましょう。
1:素直で努力家
「苦労人」には、素直な性格で努力家な人が多いでしょう。人に頼らず自分でコツコツと努力している姿をみて、応援したいという人も現れます。周囲の人の応援を励みに素直に頑張れるところも「苦労人」の魅力です。
2:心が広い
寛容で心が広いことが「苦労人」の魅力の一つ。大抵の人は人が失敗したり、迷惑をかけられるとムッとすることもありますが、「苦労人」は、人が完ぺきな存在ではないことを心得ているので許すことができます。小さなことにとらわれず、楽観的に物事を受け入れることができる人は周りからの印象もいいですよね。
3:強靭なメンタルの持ち主
「苦労人」は、強いメンタルの持ち主でもあります。とにかく山あり谷ありの人生を送ってきたので、些細なことではへこたれません。「あの時も頑張れたのだから今回も乗り越えられるはず」と、自分を信じて前向きに努力することができます。しっかりとした自分の芯を持ち、目標を達成しようとする姿は、多くの人が尊敬することでしょう。
4:親身になって相談に乗ってくれる
「苦労人」はいろんな恋愛経験や人生経験を通して辛い思いや苦い思いをしてきました。自分自身が悩んできたからこそ、他人の心の痛みがわかるのです。そのため、親身になって相談を乗ってくれたり、時には厳しくアドバイスすることもあります。ただ優しいだけではなく、厳しさを持ち合わせているところも人生を乗り越えてきた「苦労人」特有の人柄といえるかもしれません。
5:苦労を人に見せない
「苦労人」の中には自分の苦労を人に見せない人もいます。周りの人に心配をかけたくないという気持ちから、どんなに辛くても明るく元気に振る舞っている「苦労人」も多いものです。後からよく話を聞いたら、実は、子育てをしながら仕事を掛け持ちしていた、長年肉体労働をしていたなど意外な人生を歩んでいたことが発覚することも。
どんな時にも弱音を吐かず、陰で努力することはなかなかできることではありません。そんな健気な一面も「苦労人」の人間的な魅力なのです。
最後に
「苦労人」とは、「苦労を経験して、世の中のことや人情に通じている人」のこと。ただ自分の恵まれない環境や苦労を嘆くのではなく、健気に前向きに頑張っている人のことをいうようです。人は、「苦労人」と聞くといきなりその人に親近感が湧いたり、応援したくなるもの。人に好かれる「苦労人」とは、そのようにどこか人を引き寄せる魅力のある人なのかもしれません。
しかし、一人で困難に立ち向かうことは誰にでもできることではありません。苦労している人が助けを求められる環境があることも大切なことといえるでしょう。
TOP画像/(c)Shutterstock.com