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2026.01.05

「建前=嘘」は誤解? 本音との違い・「建前上」の使い方をわかりやすく解説

「建前」とは、表向きの方針や考えを指す言葉です。「嘘」や「偽り」という意味は含まれていません。この記事では、「建前」の意味や使う場面と注意点、捉え方と言葉の選び方、よくある疑問と回答を紹介します。

この記事のサマリー

・「建前」とは、原則として立てている表向きの方針や考えを指す言葉です。
・「建前」と「本音」は対立概念ではなく、表向きの原則と内実という補完関係にあります。
・「建前上」は「形式上・立場上は」という意味です。

「建前」という言葉を耳にすると「これって『本音じゃない』って意味だよね?」と戸惑った経験はありませんか?意味を曖昧にしたまま使うと、冷たく聞こえたり、言い訳のように受け取られたりすることも…。

そこで、この記事では、辞書に基づいて「建前」の核を整理し、「建前上」の使いどころまで、実務に引き寄せて分かりやすく解説します。

「建前」とは何か?|意味・成り立ち・本来の使い方

まずは、「建前」がどのような意味を持つ言葉なのか、その本来の位置づけを整理し、誤解されやすい点も含めて確認していきます。

「建前」の基本的な意味

「建前」とは、表向きの方針や考えを指す言葉です。辞書では次のように説明されています。

たて‐まえ〔‐まへ〕【立前/建前】
1 原則として立てている方針。表向きの考え。「―と本音」「―を崩す」
2 行商人や大道商人が商品を売るときの口上。売り声。
「さあさあこれからがこちの商売…、ああこりゃ―どころぢゃない」〈浄・歌祭文〉
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

ここで重要なのは、「嘘」や「偽り」という意味は含まれていないという点です。あくまで、対外的・公式に示している立場や原則を表す言葉であり、個人や組織が場に応じて掲げる「表のルール」と捉えると理解しやすいでしょう。

「本音」との関係性

「建前」は、「本音」と対で語られることが多い言葉です。ただし、両者は単純な善悪や正誤の対立関係ではありません。辞書でも「建前と本音」という用例が示されているように、表向きの方針と、その内側にある実際の考えという関係で使われます。

状況や相手によって言葉を選ぶ日本語の特徴とも関係しており、「建前=悪」「本音=正直」と短絡的に捉えないことが大切です。

建築用語としての「建前」との違い

「建前」には、家を建てる際の工程や儀式を指す建築用語としての意味もあります。検索結果でも「建前 建築」「建前 上棟式」といった語が並ぶため混同されがちですが、意味の系統はまったく別です。

辞書の説明も紹介しましょう。

たて‐まえ〔‐まへ〕【建前】
家屋の建築で、基礎の上に柱・梁(はり)・棟など主な骨組みを組み立てること。また、その時に行う祝い。棟上げ。上棟(じょうとう)式。
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

本記事で扱うのは、あくまで言葉としての「建前(表向きの方針)」です。文脈を見れば区別は難しくありませんが、意味が異なることは押さえておきましょう。

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(c)Adobe Stock

「建前上」を使っていい場面と注意点

「建前上」という表現は、ビジネスメールや会話でよく使われますが、「冷たく聞こえないか?」「言い訳のように受け取られないか?」と不安に感じる人も少なくありません。実際、使い方を誤ると、相手との距離を広げてしまうこともあります。

ここでは、「建前上」という言葉の意味を辞書的な理解に基づいて整理し、どのような場面なら使っても問題ないのか、注意すべきポイントとあわせて確認します。

「建前上」の意味とニュアンス

「建前上」とは、「表向きの方針・原則としては」という意味合いで使われる表現です。言い逃れやごまかしを意味する言葉ではありませんが、受け取り手によっては距離を感じさせやすい点が特徴でしょう。

使っても問題ない場面(ビジネス・日常)

「建前上」が比較的受け入れられやすいのは、制度・ルール・立場が明確な場面です。例えば、社内規定や取引条件について説明する際に、「建前上、この手続きが必要になります」と補足すれば、個人の感情ではなく立場としての説明であることが伝わります。

実務では、判断の主体が自分個人ではないことを示したいときに使うと、誤解を招きにくい表現になりますよ。

避けたほうがいい場面・言い換え案

一方で、相手の気持ちに配慮が必要な場面では注意が必要です。「建前上、難しいです」とだけ伝えると、突き放された印象を与えることがあります。その場合は、「規定上は難しいのですが」「現状のルールでは対応できず」といった言い換えのほうが、事情説明として穏やかに伝わるでしょう。

建前を示すだけで終わらせず、補足を添えることが信頼関係を保つポイントです。

(c)Shutterstock.com

「建前」を理解すると、言葉の選び方が変わる

「建前」という言葉には、どこか後ろめたい印象を抱く人もいるかもしれません。しかし、本来の意味を踏まえると、建前は相手との関係や場の秩序を保つための言葉でもあります。

感情を率直にぶつけることが最善とは限らない場面で、建前はコミュニケーションを円滑に進める役割を果たします。ここでは、建前をどう捉え、どう使い分けると大人の言葉遣いとして成立するのかを整理します。

建前=悪ではない理由

「建前」は、辞書的には「表向きに立てている方針・原則」を指す言葉であり、否定的な意味は含まれていません。むしろ、個人の本音をそのまま表に出さず、場のルールや相手の立場を尊重するための言語的な工夫だといえます。

実際、職場で「個人的には賛成ですが、建前としては慎重に進めます」と言えば、感情と立場を切り分けて伝えることができます。建前は、人間関係の摩擦を減らす「社会的な潤滑油」として機能する側面がありますよ。

本音と建前を使い分ける視点

本音と建前は、どちらかが正しく、どちらかが間違っているという関係ではありません。大切なのは、「今はどちらを前に出す場面か?」を判断する視点です。公式な場や対外的な説明では建前を、信頼関係が築けている相手との対話では本音を、というように使い分けます。

辞書でも示されているように、建前はあくまで表向きの原則であり、その内実があることを前提に使われる言葉です。

言葉選びに迷ったときの判断基準

「この言い方で大丈夫だろうか?」と迷ったときは、「相手はどう受け取るか?」という視点に立つことが重要です。建前を示す場合でも、そのまま提示するのではなく、理由や配慮の一言を添えると印象が大きく変わります。

実務や日常の会話では正しさだけでなく、伝わり方まで意識することが、建前を上手に使うための判断基準になります。

職場のメンバー
(c)Adobe Stock

「建前」に関するFAQ

ここでは、「建前」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。

Q1.「建前」とは、結局どういう意味ですか?

A. 「建前」とは、原則として立てている方針、表向きの考えを指す言葉です。

Q2.「本音」は対立する言葉ですか?

A. いいえ、単純な対立関係ではありません。「建前」と「本音」は、表向きの原則と内実の考えという関係にあり、状況によって使い分けられます。辞書でも「建前と本音」という形で並べて使われることが多く、補完関係として理解するのが適切です。

Q3.「建前上」という表現は失礼になりませんか?

A. 文脈次第です。制度や立場を説明する場面では問題ありませんが、感情面の配慮が求められる場では冷たく受け取られることがあります。「建前上」と使う場合は、理由や補足を添えることで誤解を防ぎやすくなります。

最後に

「建前」は、単なる言い逃れではなく、表向きの方針や立場を示すための言葉です。意味を正しく理解すれば、本音と切り分けながら、相手との関係を円滑に保つために使える表現だと分かります。

場面や相手に応じて言葉を選ぶことは、大人のコミュニケーションの基本。この記事をきっかけに、「建前」を自分の言葉として安心して使いこなしてください。

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