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2022.05.22

「建前」とはどういう意味?「本音」との違いや実用的な使い方を解説

「建前」とは、相手を傷つないように配慮するコミュニケーション手法の一つで、奥ゆかしさを大切にする日本特有の文化です。「本音」と「建前」はどのような場面で使い分けられるのか、なぜ日本人は「建前」使うのかなどを解説します。良好な人間関係の構築にぜひ役立てみてくださいね。

「建前」とは?

よく「本音」と「建前」はセットで使われることが多いですが、「建前」とは、奥ゆかしさに重きをおく日本特有の表現方法の一つといえます。海外でも存在はしますが、日本においては特に、場面に応じて「本音」と「建前」を上手に使えると、学校や職場、ご近所づき合いなど、人間関係がスムーズにはこぶことが多いでしょう。

本記事では「建前」の意味や「本音」との違い、具体的な場面などを紹介します。ぜひ参考にして、良好な関係構築に役立てていただければ幸いです。

「建前」の意味

「建前」とは、<たてまえ>と読み、意味は「原則や基本となる方針、表向きの意見」のこと。日常生活だけでなくビジネスの場においても、相手の立場や気持ちを尊重するために配慮した表現をすることです。

「建前」を上手に活用すると、トラブルを防ぐことができたり、物事を円滑に進めることに役立ちます。古くから奥ゆかしさや相手の気持ちを大切にする日本固有の文化といえる「建前」は、処世術として日本社会に根強く浸透していますよね。

「本音」との違いは?

「本音」とは、皆さんご存じの通り、嘘のない本当の気持ちのことを指します。しばしば「本心」と表現されることもありますね。「本音」は、相手に配慮する以前のうわべのない気持ちのことなので、相手の気持ちを傷つけないように配慮した「建前」は、「本音」とセットで使われることが多いのです。

(c)Shutterstock.com

日本人はどうして「建前」を使うの?

なぜ、日本ではこの「建前」が昔から浸透しているのでしょうか。それにはいくつかの理由があります。

1:人間関係を円滑にするため

多くの日本人は、初対面やこれから親しくなろうとする人に対して、相手の気持ちを尊重することで良好な人間関係を築いていきます。つまり、「本音」と「建前」を無意識のうちに使い分けているのです。多種多様な価値観が尊重される現代社会においては、本音はどうであろうと、すぐに相手を否定せずに相手の気持ちや立場を考えて接することが大事だといえるでしょう。

2:本音を伝えることに罪悪感があるため

はっきりと断ったり、ありのままの重いを伝えたりすることは、時に相手に対し失礼だと感じることがありますよね。多くの日本人は「本音」をそのままぶつけることが、無礼であったり傷つけてしまうのではないかと感じるようです。協調性や繊細さに重きをおく日本人だからこそ、「本音」と「建前」を使い分けることが多くあります。

3:揉め事を避けるため

日本人は、意見の衝突や揉め事を苦手とする人が多いと言われています。ですので、たとえ自分の意見や価値観と違っていても、相手に直接本音をぶつけることは少ないでしょう。本音を言ったら相手を傷つけてしまうのでは? と不安に思う人が少なくないようです。その場の空気や相手の心情を“察する”ことの多い日本人には、「建前」はなくてはならない表現方法なのかもしれませんね。

(c)Shutterstock.com

「建前」の具体的な使い方

それでは、日本人がよく使う「建前」の具体的な場面を紹介します。海外ではもしかすると、「なぜはっきりと本音を言わないの?」「言わないとわからない」と疑問に感じる人もいるでしょう。しかし、日本文化においては、処世術として実際に役に立つのです。

1:無理な場合も「一度検討させていただきます」

これは特にビジネスシーンにおいて使われます。たとえ、この案件は現実的に難しいと感じた場合でも、その場では「建前」として「一度社内で検討させていただきます」などと伝えることが多くあります。ビジネスで一番重要なのは、信頼関係や良好な人間関係です。今後の取引や業務に影響を出さないよう、相手に気を使った言い回しでその場を丸く収めることがビジネスの場では多いでしょう。

2:自分が悪くなくても「すみません」

これは多くの日本人が使っている「建前」かと思いますが、明らかに自分には非がない場合でも「すみません」と形式的に謝ることがあります。これは、できるだけもめ事を避けることからくる「建前」です。何かトラブルが起きた際には、一方的に相手を責め立てるのではなく、このような事態に対しお互いが謝ることで解決をしようとする、日本人らしい精神といえるでしょう。

一方で海外では、日本人が使うような頻度で“Sorry(ごめんなさい)”は使われず、逆に使いすぎると相手が違和感を覚えることがあるようです。わかりやすい例を挙げると、待ち合わせの場面で、日本の感覚だと”Sorry to have kept you waiting.(待たせてごめんね)”となるところが、欧米では“Thank you for waiting(待ってくれてありがとう)”となります。文化の違いがおもしろいですよね。

3:体調が悪くても「大丈夫」、無理そうでも「頑張ります」

体調が悪くても「大丈夫です」や、多忙すぎて対応できなそうでも「頑張ります」などと言った経験はありませんか? これらは、人に心配や迷惑をかけたり、はっきりと断ることを避けるために使われる「建前」。

熱があるのに無理して出勤したり、仕事が山積みなのに引き受けて残業が増えてしまう人などは実際に多くいるでしょう。しかし、どんな時でも自分の体が資本です。心も体も無理をし過ぎることのないように、「建前」を使いすぎることのないように気をつけましょう。

4:迷惑と感じても「ありがとう」

「ありがた迷惑」という言葉がありますよね。日本人は、本音ではありがたいと思っていなくても、相手に対しては「ありがとう」と喜び感謝の気持ちを伝えることがしばしあります。

頼んでもいないのにお節介を焼かれたり、要らないと思うものを贈られたりしたとき、本音を言うと迷惑しているという感情が隠れている言葉が「ありがた迷惑」です。このような場合、本音を察することが難しいこともありますが、まずは相手の立場になって考えることが大事ですね。

(c)Shutterstock.com

最後に

日本特有の文化ともいえる「本音」と「建前」の使い分けについて、理解は深まりましたか? 相手を不愉快にさせないために使われる表現方法で、人間関係を円滑に進めるために役に立ちます。

しかし、「建前」を使いすぎると、相手との距離がなかなか深まらないのも事実です。あの人は「建前」ばかりで「本音」ではどう思っているかわからないと、不信感を抱かれてしまう恐れもあります。また相手のことばかりを優先して「建前」を使うと、かえって自分を追い込んでしまう場合があるので、状況に応じて「本音」をしっかりと伝えることも重要なことです。

相手の気持ちと自分の気持ちをバランスよく大切にしながら、コミュニケーションスキルをあげていきましょう!

TOP画像/(c)Shutterstock.com


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