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2024.01.26

進捗とは物事がはかどること|意味や類似する言葉、反対の言葉を例文で紹介

進捗とは物事がはかどることを意味する言葉です。実際にどのような形で使うのか、類似する言葉や反対の意味を持つ言葉についても、例文を通して紹介します。

進捗(しんちょく)の意味とは?

進捗(しんちょく)とは、物事がはかどることを意味する言葉です。なお、進捗の「捗」は「捗(はかど)る」とも読みます。仕事が順調にどんどん進むことを指し、進捗と同じ意味で使われることもあります。

進捗の使い方を例文で紹介

進捗の使い方を、例文を通して見ていきましょう。

・資格試験の進捗は順調ですか? あと1週間で本番なので、全体的に見直しておきましょう。
・彼女は上司に仕事の進捗を報告した。
・プロジェクトの進捗については、少なくとも1週間に1回は知らせてください。

進捗という言葉は、ビジネスや勉強などと関連して使われることが多い傾向にあります。遊びや家庭内の出来事については、進捗よりも「進み具合」や「流れ」といった言葉を使うことの方が多いかもしれません。

ノートパソコンに向かって打ち合わせしている人々の写真
(C)Adobe Stock

進捗と合わせて使う言葉

進捗は、他の言葉とつなげて使うことも少なくありません。たとえば、仕事の進み具合をまとめた表を「進捗表(しんちょくひょう)」と呼ぶことがあります。また、進行状況を管理することは「進捗管理(しんちょくかんり)」です。

ほかにも、次の言葉が挙げられます。

・進捗率(しんちょくりつ)
・進捗状況(しんちょくじょうきょう)

いずれもビジネスシーンで使われることが多い言葉です。それぞれの使い方やニュアンスを、例文を通して紹介します。

進捗率

進捗率とは、計画やプロジェクトの進み具合を数字で記載したもののことです。計画やプロジェクトの完成を100%とし、どの程度まで作業が進んだかをパーセンテージで表現します。

・昨日の時点で工事の進捗率が70%を超えました。予定よりも遅くなっているため、おそらく来年の1月ごろに完成すると思われます。
・プロジェクトの進捗率は40%です。前月同日が35%であることを思うと、今月はとりわけ進み具合が遅いといえるのではないでしょうか。

進捗状況

進捗状況とは、物事がどの程度まで進んでいるのかを示す言葉。進捗状況を尋ねられたときは、数字というよりも「基礎工事が終わりました」「あとは校正して印刷すれば完了です」のように、具体的な状況として答えることが多いです。

・新プロジェクトのマーケティングの進捗状況を教えてください。
・進捗状況を見ると、人手を増やすか、納期を遅らせるか、どちらかの対応が必要です。

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進捗と類似する意味の言葉

進捗と類似する意味で使われる言葉としては、次のものが挙げられます。

・進行(しんこう)
・進展(しんてん)

それぞれの使い方やニュアンスについて見ていきましょう。

フェーズのイメージイラスト、ペンを持っている人の手元写真
(C)Adobe Stock

進行(しんこう)

進行とは、乗り物などが目的地点に向かって前進して行くことを意味する言葉です。次のように使われます。

・列車が出発進行した。
・進行方向は正しかったが、途中で曲がるところを間違えたようで、結局目的地にたどり着かなかった。

また、あらかじめ考えていた線に沿って活動や作業などが進むことや、活動・作業などを進めることを指すときにも使います。

・予定通りに式が進行した。
・会議の進行役を担当した。

進行は、物事が悪化するときにも使うことがあります。

・水質汚染が進行し、すでに魚が住めない湾になってしまった。

進展(しんてん)

進展とは、事態が進行して、新たな局面があらわれることを指す言葉です。また、物事が進歩・発展することを指す場合もあります。

・事件が意外な方向に進展し、解決までの道が遠のいた。
・科学のめざましい進展により、不可能とされていたことが実現してきている。

進捗と反対の意味を持つ言葉

進捗と反対の意味で使われる言葉としては、次のものが挙げられます。

・停滞(ていたい)
・後退(こうたい)

いずれも物事が進まないという点では反対の意味といえますが、どのように進まないのかによって使う場面がやや異なる点に注意が必要です。それぞれの言葉の使い方やニュアンスを、例文を通して紹介します。

黄色い背景 左右の矢印が書かれたブロックの写真
(c)Adobe Stock

停滞(ていたい)

停滞とは、1か所にとどまって動かないことや物事が順調に進まないことを指す言葉です。進捗のように前進するのではなく、その場で進まないときに使われます。また、停滞は名詞ですが、「する」をつけて動詞として使うこともあります。

・主要メンバーが相次いでインフルエンザにかかり、プロジェクトが停滞している。
・梅雨前線が停滞し、いつまでも梅雨が終わらない。

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後退(こうたい)

後退とは、後ろへ下がることです。進捗のように前進するのではなく、現在地から後方に進むときに使われます。停滞とは異なり動きがありますが、本来進む方向とは逆に進むため、完成からは遠のいてしまうことになります。

・次はホームランバッターとして名高い〇〇だ。外野の守備が普段よりも後退している。
・少しはプロジェクトが進んでいると思ったら、先週よりも後退していますね。何があったのですか?

また、後退は、勢いが衰えたり、程度が低くなったりするときにも使う言葉です。たとえば次のように使われます。

・日本の景気後退はこのまま続くのだろうか。各家庭の消費も衰退しているようだ。
・詳しく検査を受けたところ、病気が後退していると医師からいわれた。食事を改善しただけだが、効果は絶大なようだ。

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進捗はビジネス上で使うことが多い言葉

進捗は、物事がはかどることを指す言葉です。日常会話でも使いますが、主にビジネスシーンで用いられることが多いでしょう。

進捗表や進捗率、進捗状況などの進捗と合わせた言葉も、ビジネスシーンでは頻繁に用いられます。いずれも仕事がどの程度進んでいるのかを理解するうえで、大切な言葉です。正しく意味を理解することで、プロジェクトや計画を円滑に進めていきましょう。

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