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2023.09.11

スポーツ実況でよく聞く「一進一退」とは? 例文や類語・英語表現を解説

「一進一退」とは、事態が良くなったり悪くなったりすること。つまり、結果が予測できない時や状況が不安定な時に使います。スポーツの実況や、病状の進捗具合を表す時に使うことが多いでしょう。本記事では、意味や例文、類語・英語表現まで解説していきます。

「一進一退」とは?

テレビやラジオでも「一進一退」という言葉を耳にする機会は多いのではないでしょうか? なんとなく字面から意味を理解できるような気がしますが、果たしてそれは正しいでしょうか…?

まずは意味から確認していきましょう。

木のシーソー
(c)Adobe Stock

「一進一退」とは漢字の通り、進んだり退いたりすること。転じて、事態が良くなったり悪くなったりすることを意味します。「一」という漢字を繰り返す四字熟語は「一進一退」の他にもありますよね。例えば「一喜一憂」や「一往一来」などが挙げられるでしょう。

これらの四字熟語は全て、「○○したり、○○したりする」という意味を持っています。「一喜一憂」は喜んだり心配したりすること。そして「一往一来」は行ったり来たりすること。このように、「一」を重ねて使うことには物事の変動を表す意味があるのですね。

「一進一退」も「一進」で進むことを、「一退」で戻ることを意味しています。例えばスポーツの実況で、情勢が良くなったり悪くなったりしている時に使うことが多いでしょう。良い悪いの均衡状態で、結局は事態がそこから何も進んでいない、どう展開するかわからないというニュアンスで使われることもあります。

「一進一退」を使った例文を紹介

「一進一退」の意味については理解できましたか? 次は例文を用いて使い方を確認していきましょう。「一進一退」は、書き言葉と話し言葉のどちらでも使うことの多い四字熟語です。日常の中で頻繁に使う言葉ですから、正しく使えるようにしておきたいですね。

一進一退
(c)Adobe Stock

1:試合開始から1時間経つが、未だに一進一退の攻防が続いている。

スポーツ実況や解説では、「一進一退」という言葉が何度も使われます。応援しているチームが点数を入れたと思ったら、またすぐに相手に点を決められる、という状況はよくありますよね。スポーツや競争の世界では、このような状況を「一進一退の攻防」と表現します。互いに一歩も譲らず、戦況が動かない時によく使う表現でしょう。

2:一進一退の繰り返しで、なんにも事態が進まない。

事態が良くなったり悪くなったりすることを繰り返している時、「一進一退の繰り返し」と表現することもあります。この場合、「難航」「渋滞」「立ち往生」などと同じように、事態が進まず行き詰まっていることを表し、若干ネガティブなニュアンスで使うことの方が多いでしょう。

3:昨晩は熱が下がっていたが、今朝起きてみるとまた熱が上がっていた。まさに一進一退だ。

「一進一退」は、病状が回復する進捗具合を表す時に使うことも多いです。少し体調が良くなったと思ったら、またすぐぶり返して悪化してしまうというような状態を表すことができるでしょう。完治していない状態で無理をしてしまうと、せっかく治りそうだったものも治らなくなります。焦らずに、まずは完全に治しきることを考えましょう。

4:旅行に来てから色々な出来事が起こって、感情が一進一退している。

スポーツや病状だけでなく、「感情が一進一退している」という使い方もできますよ。旅行では楽しい思い出がたくさんできますが、その反面手続きや計画などが上手くいかず行き詰まってしまうと、気分が落ち込んでしまうこともあります。ここでは「一喜一憂」と同じような意味で「一進一退」を使うことができるでしょう。

「一進一退」の類語表現には何がある?

「一進一退」の類語表現には「二転三転」「紆余曲折」「堂堂廻り」などが挙げられるでしょう。それぞれの意味や使い方について解説していきます。

一進一退
(c)Adobe Stock

1:二転三転(にてんさんてん)

状況や物事の内容が何度も変化することです。例えばスポーツで「さっきまでは自チームが優勢だったのに、今は相手チームが優勢になった」というように、コロコロと優劣が変わる状況を「二転三転する」と表現することができるでしょう。「一進一退」の、良くなったり悪くなったりと状況が変動しているニュアンスが「二転三転」と類似していますね。

2:紆余曲折(うよきょくせつ)

道などが曲がりくねっていることから転じて、物事が順調には進まず込み入った経緯をたどることを意味します。「紆余(うよ)」はうねり曲がること、「曲折」は曲がりくねっていること。これらを組み合わせることでより曲がっていることを、つまり複雑な状況を強調している四字熟語となります。事態が進まないという点で「一進一退」の類語として使うことができるでしょう。

3:堂堂廻り(どうどうめぐり)

同じようなことが何度も繰り返されて、事態が進まないという意味です。何かを決める話し合いや議論に対して使うことが多いでしょう。本来は仏教用語で、祈願のために仏堂の周りをぐるぐると回ることを指した言葉でした。「この議論は堂堂廻りが続いていて終わりが見えない」というように使います。なお、「堂堂廻り」以外に「堂堂巡り」「堂堂回り」と表記することも。

「一進一退」を英語で言うと…?

最後に「一進一退」の英語表現を紹介していきます。こちらも参考にしてみてくださいね。

1:seesaw(物事が変動する)

「go seesaw」と言ったりもします。遊具のシーソーのように、物事が変動したり浮き沈みすること。スポーツで一進一退を繰り返す試合を、「It is a seesaw game」または「It is a game that seesawed」と表現することができます。

2:in the balance(不安定な状態)

「hangs in the balance」で「どっちつかずの状態・先行きがわからない」という意味を表します。一進一退のように、状況が行ったり来たりして結果がわからない時に使うでしょう。「the issue hangs in the balance(この問題は解決されていないままだ)」というような使い方ができます。

3:back and forth(結論の出ない事態)

行ったり来たりするというニュアンスから、結論の出ない状況を表す言葉です。往復するという意味があるため、「堂堂廻り」のように何度も同じことを繰り返して事態が進まないことを表現できるでしょう。

最後に

本記事では「一進一退」について解説しました。日常会話の中では、四字熟語を使う機会はあまり多くないかもしれません。しかし「一進一退」は比較的使用頻度の多い言葉です。この機会に意味や使い方を覚えたいものですね。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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