「スマホ脳」とは?
世界を震撼させたベストセラー本
「スマホ脳」とは著・アンデシュ・ハンセン/訳・久山 葉子によって書かれた書籍のこと。
この書籍では、スマホが私たちに及ぼす悪影響について、わかりやすく科学的に説明してくれています。そして警告と同時に、回避方法も指南してくれているのです。
\読んだ方の感想/
「現代人は10分に1回、つまり1日平均2,600回もスマホに触っている…!? びっくりする数字ですが、冷静になると確かにそうかも、と納得しました。FacebookもLINEもInstagramも、脳のドーパミンをうまく刺激してスマホを手に取りたいという衝動を起こさせるようにつくられているというのはそのとおりだと思います。
そして問題なのは、スマホを手に取らなかったとしても、手に取りたいという衝動に抵抗するために、限りある集中力が消費されているということ。いつでも手の中で電子書籍が読めて、気になった事を調べられる… なんて便利なツールだろう! という反面、弊害もあるのですがそれを科学的にわかりやすく説明してくれている本でした。
どうすれば依存せず、上手につきあっていけるのか。警告するだけでなく回避の方法も指南してくれていて、すぐに実践してみようと思えるヒントがちりばめられていました」(Oggi専属読者モデル オッジェンヌ・大枝千鶴さん)
【スマホ脳】とは? スマホに依存せず上手につきあうヒントがここに!〈Oggi専属読者モデル大枝千鶴〉
現代人はどれくらいスマホを使っている?
日本では420万人以上がスマホ依存症の可能性あり
2013年厚生労働省が行った調査によると、およそ420万人以上の人が「スマホ依存症」の可能性があると推測されているのだそう。
持ち運びしやすい上、SNS・オンラインゲーム・動画視聴など手軽に楽しめるスマホは依存性が高く、症状の重さによっては早急な治療が必要な場合も多いのだとか。
さらには文部科学省が公開している小中高のインターネット利用率調査によると、なんと小学生で約85%、中学生で約95%、高校生で約99%の利用率があることが判明しています。
いつの間にかなってない?「スマホ依存症」の症状や改善方法などを紹介
1日のスマホ使用時間は平均約5時間!?
カネボウ化粧品が30代の働く女性のスマートフォンユーザー197人にスマホ使用に関する調査を実施したところ、なんと1日の平均使用時間は「4時間54分」という結果が出ました。
また、スマホを使うタイミングについて質問したところ「自宅でくつろぎ中」と答えた方が88.3%。食事中やトイレ、入浴中までスマホを使用している女性もいることがわかりました。
最後に「スマホに対する実態」を聞いたところ、多くの方が「ちょっとした隙間時間でも見てしまう」、「つい長時間見てしまう」と回答。実に働く女性の9割以上が「スマホを手放せない」と感じているようです。
働く女性の9割以上がスマホを手放せない… 気をつけたい〝うつむきジワ〟って!?
スマホ脳になるとどんな症状が現れる?
集中力の低下
インターネットやSNSには日々膨大な量の情報が流れています。スマホを長時間見続けることで、この大量の情報が無意識のうちに脳に蓄積され、必要な情報を記憶するための容量がなくなってしまうと言われています。
目の前の必要な情報に集中できなくなったり、物事を深く考えることが難しくなったりすることも…。
うつ病
スマホを見続けることで、ブルーライトや画面の点滅、膨大な量の情報のインプットが絶えず行われ、目や脳が刺激にさらされ続けます。
これにより、脳に疲労が蓄積されてイライラ、不安感を引き起こしてしまうことが。こういったストレスを緩和させるため、さらにSNSや動画を見ようとして悪循環に陥ります。
他者との直接的なコミュニケーションを取る機会が減ったり、生活習慣が乱れたりし、うつ病にもなりやすいのです。
いつの間にかなってない?「スマホ依存症」の症状や改善方法などを紹介
睡眠障害
実はスマホの光は睡眠障害の原因になることが研究でわかっています。
寝る直前のスマホはNG。これをやめるだけで大半の方がよく眠れるようになります。
イライラや記憶力の低下も
スマホを見る機会が多く、脳疲労に陥ると以下のような症状が起こりやすくなります。
・頭の中がぼんやりする
・記憶力の低下
・朝なかなか起きられない
・夜眠れない
・目の疲れ、乾き
・やたらとイライラする
・飽きっぽい、集中できない
・うっかりミスが増える
・訳もなく涙が出る
・便秘がち
脳内の情報処理能力が低下し、今まで当たり前にやってきたことができなくなったり、パフォーマンスが下がったりする傾向が見られます。これを放っておくと、脳機能が徐々に低下。頭痛・息切れ・めまいなど、身体的な症状として現れることもあると言われています。
スマホやPCによる「脳疲労」とは? 原因や主な症状、おすすめの解消法を紹介
スマホ脳のおすすめ改善方法5例
強制的に使えない時間を作る
どうしてもスマホが見たい、つい手に取ってしまうという方は、強制的に使用できなくするのがおすすめ。
実は利用できる時間をあらかじめ決め、時間を超過すると「スマホ」や、設定した特定の機能を使えなくするアプリが存在します。
このアプリを用いれば、強制的に距離を置くことが可能。必要な連絡やアプリは使用できるので、自分でコントロールできないという方は試してみてもよいかもしれません。
いつの間にかなってない?「スマホ依存症」の症状や改善方法などを紹介
ボーッとする時間を作る
あえて「今は何もしない」という時間を決めて、脳を休めることも大切。ぼんやりとくつろぐのがベストですが、どうしてもそれができない人は、行き先を決めずに散歩するのがおすすめです。
歩くことで思考が整理され、脳が次第にリラックスできるでしょう。
仕事の合間はこまめに休憩する
仕事柄、どうしてもスマホやパソコンを使用しなければいけないという方は、意識的に休憩する時間を取りましょう。
たとえば1時間作業したら5分休憩を入れる、または15分だけ仮眠するなど。自分なりのルールを作ってみて。作業中「飽きてきたな」と感じたタイミングで休息するのがポイントです。
スマホやPCによる「脳疲労」とは? 原因や主な症状、おすすめの解消法を紹介
本や漫画を読む
どっぷりと非現実に浸かれる本や漫画を思い切り読む日を作るのもおすすめ。「今日は本を読む日」と決めて、スマホは目の届かない場所に置いておきましょう。
1日だけでいいのでデジタルデトックスの日を作る
スマホ見ずに1日生活してみるのも○。疲れているときはとくに、SNSやネットの情報から距離を置いて、デジタルデトックスするのが効果的です。
1日だけでもよいので、このデジタルデトックスを定期的に行うのがおすすめ。どうしてもスマホが気になり逆にストレスが溜まるという方は、ぜひ時間と回数を決めて意識的に見る機会を減らしましょう。